コラムは決まりがあるわけでもないので、体裁はデザインによって様々です。
段組になったり、見出しが飛び出たり、デザイン要素が版面の外に飛び出たり…。
しかし、組みやすさを優先するためにデザインを犠牲にするのはあまりよい方法とはいえません。
できるかぎり、お互いの言い分(?)を取り入れましょう。
まず、段組。
本文が2段組みになっています。
段組のテキストフレームはフィットがききません。また、セルはテキストを連結することができないので、段組での自動伸縮は不可能です(セルの中に入れたテキストフレームも同)。
どうしても手動になってしまいますが、ここはフレームグリッドをオススメします。
フレームグリッドはドラッグ操作で文字や行単位で伸縮し、オプションダイアログから数値で入力することも可能です。
伸縮するセルの中にインラインとして入れてしまえば、フレームグリッドを引っ張るだけでコラムは伸縮します。
見出しを分離して、
本文はフレームグリッド。
ドラッグだけでなく、ダイアログでも増減できます。
表にインラインを多用すると、移動の際にインラインオブジェクトを選択してしまいがちになるので注意しましょう。
次に、見出しが飛び出す場合。
テキストフレームも一緒にインライングラフィック化するか、アンカー付きオブジェクトを使います。
いっしょにグループしてインライングラフィックとして入れてしまうか、
アンカー付きオブジェクトで。
アンカー付きオブジェクトはセルの境目など、どこにでも置けるのが利点です。
ただし、アンカーマーカーをうっかり消してしまうと大変なことになるので、なるべく触らないところに入れた方が無難です。
ここでは文字のセルを2つに分け、空のセルにアンカーマーカーを挿入しています。
これで見出しだけ置き忘れたりしなくなります。
版面の外に出るデザインは、揃えの際に無視される作りにしておくほうが何かと便利です。
これもアンカー付きオブジェクトか、揃えやベースラインでごまかすという方法で対処できます。
セルの高さとベースラインなどで調節できます。
ここまでくるとけっこう複雑で、作った人にしか構造がわからなくなりがちですね。
まるで、凝りまくったIllustratorのアピアランスのよう。やりすぎかな?