目次のノンブル修正 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

書籍にはたいてい目次があり、ノンブルが表記されています。
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シンプルですが、こんなかんじで。ちなみにこの例ではノンブルは500ページまであり、100項目くらいあります。

あるページに見開きの図を追加、なんてことになると残りのページは全て2ページ送られるので、以降は2を足した数にしなくてはなりません。ここでは前の方のページ、P50に見開き図を挿入したとします。

直し自体は「50以降2を足す」だけ。いたって単純ですが、いざ作業となると大変です。

赤字の書き間違え、見間違え、打ち間違えといったリスクも発生し、数が多ければそれだけそのリスクも増えます。

ただ、2を足すだけなのに~。

これを何とか多気機能計算機にまかせる方法はないでしょうか?

以下の条件を満たせば何頁であろうと1~2分で全てのノンブルが修正できます。

・ノンブルは必ず行末にあり、前にタブが挿入されている(ノンブル以前のタブの数は同一)。
・Excelを使える環境。


ここでのポイントはノンブルの選択です。

テキストはディズニーランドの行列のように一列が蛇行(実際は右から左へワープ)しているだけなので、縦に一列という概念はありません。

では、どうすれば? 答えは「表」です。テキストを表にしてしまえば、縦一列を選択できるようになります。久しぶりですが「表組みでもないのに表を使おう」です。

ノンブルの前にはタブが挿入されているので、タブで表を作成します。
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このときボックス幅と後ろ揃えタブの数置が同じだと、ノンブルのセル幅は0ミリになります。

でも、表の上にカーソル置けば↓になってちゃんと縦一列選べまる。選択したらセル幅を広げておくとよいでしょう。
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セルがボックスからはみ出ても気にしない。


ノンブル一列をExcelにペーストし、オートSUMとフィルコピーを使って50以降に2を足す計算をします。
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49以前はそのままの数値をコピーして、B列をコピーし、InDesignの元のノンブルのセルへペーストします。

表をテキストに変換すると、体裁はもともままで、ノンブルの変更ができます。

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ほらこのとおり。

※ちなみにこのような修正の頻度が低く、まだ実際の業務で使ったことはありません。

テストでは今のところ問題ありませんでしたが、テキスト→表→テキストの変換に想定外のトラブルがあるかもれません。

使う場合はあくまでも自己責任でお願いします。また、なにか問題があればご一報いただけると幸いです。