ハイブリッド自動化 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

現実のピタゴラ装置は、ビー玉が下までいってしまうと持ち上げる装置を作るのは大変です。

試行錯誤して時間を費やすなら、「そこは手で持ち上げればいいじゃん」と思いませんか?

全てを自動化するのは大変です。難しいところはあえて自動化しないのも効率化になるケースもあります。

出来るところを自動化し、難しいところは手作業をする。これを勝手に「ハイブリッド自動化」と名付けてみる。

完全な自動化を試みるのも、それはそれで意味のあることだと思いますが、時間に追われている場合や使い捨てのアクションなどは、ハイブリッドアクション(響きはいいけど手を使ってるだけ)も有効です。

状況に応じて時間優先や完成度優先など、臨機応変に対応しましょう。



……前回のグラフ、やはり山田さんを上にしたいという思いが拭えません。
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でも、ひとつのアクションでは無理そうなので、2回にわけて追加作成しました。ちょっとしたハイブリッドアクションです。

最初は手動でワクの罫線を選び、同一の線と塗りを選択、属性を「3」とし、これをアクション1とします

次に手動でY軸の文字を選び、前回のアクション、続けて「3」を選択し、選択範囲を隠す。

「1」も選択して、選択範囲を隠す。

これでY軸の名前とグラフぐらふのみになるので、全選択して水平リフレクト。

「2」を選択して、中央揃え、個別変形で180°回転、逆リフレクト。

右揃えにして、全てを表示。



これも条件が揃っているときのみしかできないデモンストレーションですが、考え方でアクションの幅はひろがりますよ。


ハイブリッドとか言っておきながら手動が入ると使えませんが、Illustratorにもver.9からひっそりとバッチ処理(アクションパネルメニュー)が追加されています。手動の入らないアクションの大量適用であれば、効率化のチャンスですよ。