InDesignでの選択4 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

選択と言えば白矢印と黒矢印。Illustratorではおなじみの2つの選択ツールです。InDesignはIllustratorと違って基本はフレームに画像やテキストが入ります。Illustratorをメインで使っている方はピンとこないかもしれませんが、画像を配置したフレームはIllustratorでいえばクリッピングマスクがかかったような状態です。

選択ツールはグループ化されたオブジェクトや内容を含めたオブジェクト全体を選択、ダイレクト選択ツールはその内容を選択する場合と、Illustrator同様パスをアンカー単位で編集したり、部分的に選択する場合に使います。

選択方法によって内容、フレーム、両方を選べます。

ダイレクト選択ツールを持ち、画像の上にカーソルを当てるとアイコンがてのひらに変化します。ここでクリックするとフレーム内の画像が選択されます。


この状態でコマンド+クリックすれば親フレームを選択できます(メニュー→オブジェクト→選択→親フレームとコントロールパネル内にの内容を選択ボタンも同様です)。


内容を選択した場合はレイヤーのカラーの補色(?)、フレームはレイヤー色で表示されます。

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レイヤーが赤なので、内容の境界線は水色になっています。


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選択ツールでの選択はバウンディングボックスが現れます。



●ダイレクト選択で内容を選択している場合
内容のみが編集されます。フレームは変わりません。
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移動すると、内容のみが移動します。

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W値を指定すると内容のみ変形します。



●ダイレクト選択で親フレームを選択している場合
フレームのみが編集されます。内容は変わりません。

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移動すると、フレームのみが移動します。

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W値を指定するとフレームのみ変形します。内容は変わりません。



●選択ツールで選択している場合
内容とフレームが連動して編集されます。
ただし、コントロールパネルのWとH値に数値を入力しても変形されるのはフレームのみになります(ダイレクト選択時と同じ)。フレームと内容を連動して左右幅などを指定したい場合は、%値に絶対値(00mmや00ptなど)を入れてやることで回避できます(PICTRIXさんがInDesignの勉強部屋の掲示板で回答されていました)。

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移動すると、内容とフレームが連動して移動します。

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W値を指定するとフレームのみ変形します。内容は変わりません。これではダイレクト選択と同じです。

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そこで横幅の%値に直接30mmと入力すると、

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左右幅30mmに変形できました。パネルのリンクチェックを入れておけば、比率を保ったままの変形ができます。



QuarkXPressに比べてややこしいけど多機能な分、「現在選択しているものが何なのか」をきちんと把握することで、作業のロスを省けます。