カラーチャートを作る3 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

●解説

まず、ボックスを作ります。

長方形ツールのショートカットは「Mキー」なので、テキストカーソルが立っていない状態(英語モード)で「Mキー」を押すと、瞬時に長方形ツールに持ち替えできます。

ツールバーまでカーソルを動かしてクリック後戻ってくることを考えれば明らかに早いですね。

次にドキュメント上をクリックするとツールのダイアログが開きます。

数値の決まった長方形を描くのにルーラを見ながらドラッグすることは無いと思いますが、QuarkXPressのようにボックスを作ってから数値を変更するよりも、作成時に直に数値を入れたほうが手間がかかりません。

次に地方向へのコピーですが、メニューのオブジェクト→変形→移動は選びづらく、デフォルトのショートカット、コマンド+シフト+Mはマウスから遠いので、ここは選択ツールオプションを使います(移動に好きなショートカットを当ててもOK)。

移動の数値を入力後、コピーボタンを押しに行くのはちょっと面倒。OKボタンならばenterやreturnですみますが、コピーはオプション+enter(またはreturn)を押さなければなりません。ワタクシはこれも押しにくいのでQuickeysの「ボタン」でショートカットを当てています。

この時点ではオブジェクトが2つしかないので、選択ツールで選ぶよりもコマンド+Aで選択する方が早いです。

※このように、全選択をでも選択ツールを使ったドラッグでも同じならば、全選択の方が手間もかからず素早く選択できます。
Illustratorはオブジェクトを選択して、編集するソフトです。オブジェクトの選択が早ければ、自ずと作業スピードは上がります。


ブレンドを適用すると2つのオブジェクトに中間のオブジェクトが生成されます。拡張するまでは暫定ですので、間を数値で設定します。

この状態でオブジェクトは全て選択されていますので、そのまま右へ11ミリコピーします。

あと9個コピーして四隅に色をつけます。

天地はブレンドが適用されているので、色をつけるとリアルタイムで中間値が変更されるはずです。

0~100までの11色を11個のオブジェクトで割っているので、アミは10%刻みになっています。

左右もブレンドしたいところですが、自動でのブレンドはムリなので、カラーを編集でブレンドします。

左右にブレンドする際に、余計なオブジェクトを選んでしまうとブレンドがうまくいかなくなります。
ブレンドを拡張しないのは2つの理由があります。1つは色の変更時に自動的に変わるように、もう1つは上下の間隔を開けることで、天と地のオブジェクトを選択しやすくするためです。すばやく天だけ、地だけをダイレクト選択ツールで選択しましょう。
(回りくどいことをしてしまいましたが、検証の結果ブレンドの軸は一緒に選択しても問題ないようなので、ダイレクト選択で軸ごと選びます。前の記事は訂正しておきました)

カラーのブレンドも、度々だとメニューから選ぶのは面倒です。同じ操作を繰り返すようであれば、早めにショートカットを当ててしまいましょう。

さて、このデータは作るのが早いだけではありません。
次回は「シンプルかつフレキシブル」なデータの解説をします。