3倍早くなるために 13 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

チームプレイ

今回は、個人の話ではなく部署でのお話。

DTPの現場では、フリーのオペレータでなければ、だいたい数人の部署になっていると思われます。

1人ではどうにもならない状況でも、3人寄れば文殊の知恵、3本の矢、力を合わせれば何とかなることもあります。

ある架空の部署でイチロー君とジロー君とサブロー君が働いているとします。

スキルはそれぞれ得意分野が異なり、
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こんな感じとしましょう(すっごい適当です)。

このような状況で、シリーズ本の仕事が3本同時に入ってきたとしましょう(内容は組版50頁、トレース20点、切り抜き50点と同じ量)。

さて、3人に1本ずつ均等に割り振る(平等ですね)と、3日後に3本とも出校できます(かかるコストは3日×3人=9)。

しかし、「できるだけ早く出校したい」という場合などは、3人で1本ずつ片付けていけば、1日1本ずつ出校し、3日後に全て出校できます(最終出校日は同じ)。

また、「コスト(ここではイコール時間とします)をできるだけ削減」したければ、それぞれが得意な分野だけを受け持てば、一本を半分の時間(かかるコストは1.5日×3人=4.5)で終了できます。

これはあくまでも理論上の話で、実際には人間のすることですので、たくさんやっているうちに慣れたりデータを流用して早くなったり、逆に同じ作業に飽きて能率が落ちて遅くなったり、コミュニケーション上のトラブルや人間関係などさまざな問題が起こります。

しかし、状況に応じていろいろな方法で作業ができるようしておけば、様々なパターンに対応できるようになります。

サッカーでも、攻撃と防御だけでなく両方をできるポジションがあるからこそ、戦術も広がるということです。

これらがうまくできれば仕事の内容に合わせて適材を適所に配置でき、非常時にも一人の力に頼らないので、戦力ダウンも少なく済みます。

ま、それはわかっていることで、できないから苦労しているんですよね。