●応用技
ちょっとした技をご紹介。
よくこんなのあると思いますが、図版にキャプションというオーソドックスなパターン。
タイトル、図版、キャプション間をアキを2ミリに保つとします。
ボックスが別々になっていると、図の大きさ、タイトルの量によって、その都度、上下のアキを調整しなければなりません。
左右幅が広がれば三つのボックスをそれぞれ広げなくてはなりません。
Quark XPressではエクステンションを使わないと、とってもめんどうでした。
これを表で作れば、タイトル量や画像の大きさにかかわらず、アキ量を保ったまま自動で伸縮できるのです。
※この例ではわざとボックスを大きめにしています。
左右幅も列方向の数値入力だけなので簡単。
タイトルが減っても、図をトリミングしても、完全に自動。
オブジェクト→オブジェクトサイズの調整→フレームを内容に合わせるコマンドで、ボックスの天地はピタッと揃います(左右は任意で数値入力すると揃わなくなりますが、2回かけると揃うこともあります。仕組みがようわからん)。
画像は画像ボックスに入ったインライングラフィックとして配置されます。
なのでトリミングや拡大縮小は通常通りにできます。
文字ボックス内の、表組み内のセルの中の、画像ボックスです。
とってもややこしいですが、この構造を覚えておきましょう。
これもポイントですが、表の入っているテキストボックスは、ボックスの大きさしか認識しません(整列コマンドなどで重要)。
ボックスから表がハミ出ててもその分は無視されますので、ボックスはマージンに合わせてわざとはみ出すこともできます。
ちなみにキャプションは左右も可能です。
その場合、上下の位置も簡単に設定できます。
★細かいテク
・ボックス単位で回り込みの設定ができるので、このボックスを本文などの上におけば文字を逃がせます。
・段落設定を使えば、ボックスの左、右、センター、好きなところにおけます。
・行方向を固定にすれば、上下位置を調節できます。
・セルに塗りを入れれば地アミになります。
・この例では画像のカコミ罫はアタリですが、セルに罫を入れることで、罫イキにできます。
ただし、セルの線は中心から増幅するので、気になる方は内側の画像ボックスに線を入れましょう。
だだの応用技ですが、かなり便利ですよ。