表組1 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

InDesignの表組はQuark XPressのエクステンションとは違い、ネイティブで動作するので、作成後の変更やスタイル(CS3以降)、Excelからの読み込みなどができ、非常に使いやすいです。

もしこんなのがQuark XPressのエクステンションであったらウン十万円してたんだろうな~と思うくらい。

テキストや画像とは別の知識が必要となるので、最初はとっつきにくいかもしれません(特にQuark XPressからの乗り換え組は未知の領域です)。

しかし、いったん理解してしまうととってもシンプル。かつ、非常に応用の利く機能なので、表を作るためだけに使っては、「もったいない(永ちゃん風)」。

知らない人や、いわゆる「表」にしか使っていない人がいたら、ぜひこの機会に覚えましょう。

●表の基本
Excelなどを使う人ならば、セルという概念はご存じと思います。
そう、あのドクター・ゲロが生み出した…、ちが~う!

あの四角いカコミです。表はそのセルの集合体。

表について全くわからない人は、まずこちらを参照しましょう。


表は一見インライングラフィック(Quark XPressでいうアンカーボックス)風で、扱いは似ていますが実はテキストの仲間です。

表組は、画像のようにただボックスに入っているわけではなく、必ずカーソルの入っているテキストの段落書式や文字設定が適用されています。
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この例だと、段落がセンター揃えで、表も左右のセンターになっています。


土台はテキストなのでインデントやグリッド揃えなどが入っていることもあります。
これはセル内のテキストとは全く別の設定です。

回り込みなども表単位ではく、ボックス単位となります。

テキストボックスがあって、ボックス内のテキストの上に表がある。表の中にセルがあるという構図です。
ちょっとややこしいですが、重要なポイントです。この決まりをおぼえておきましょう。

インライングラフィックとの違いは左右にテキストを流せないのと、同ボックス内のテキストと表内のテキストは続いている点。

テキストをコピーしてエディタなどにペーストするとわかりますが、表組が含まれたテキストは表の中のテキストも含んでコピーされます(タブ送りに変換されます)。
インライングラフィックの場合は別ボックス扱いなので、テキストをコピーしても中身まではコピーできません。

表の入った行は、行間などの設定は無視して上下テキストとのアキは設定値に依存します。
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このダイアログにアキ設定があります。
行間を広げても動かないのでこちらで設定します。
0にするとくっつきます。