※特に表記のない場合は8bit画像を前提とします。
選択範囲を取るためにはいろいろな方法があります。
代表的なものを見ていきましょう。
◎選択ツール
・自動選択ツール
オプションバーの設定でアンチエイリアスや隣接、
対象レイヤー(選択レイヤーか全レイヤー)かを設定できます。
選択したピクセルから設定したしきい値分の諧調を拾います。
隣接のチェックを入れれば続いている分のみを拾います。
全レイヤーを選ぶと全てのレイヤーから選択します。
よく使うと思われるこの自動選択を詳しく紹介します。
海に浮かぶ島に湖がある画像があります。ありますね!あるんです!
隣接のチェックを外して海を選択すると島の周り、海のみが選択されます。
マスクチャンネルを見ると、はい、海だけ選択されています。
次に隣接のチェックを入れて海を選択すると、水色の部分、海と湖が選択できました。
この仕組みを覚えておいて下さい。
その他のツール
・矩形、なげなわ、マグネットなど
図形や範囲をドラッグやクリックの連続で選択します。
オプションバーの設定でアンチエイリアスやボケアシを設定できます。
・クイック選択ツール
すみません、実務で使った事ありませんので、なんも言えねぇ。諧調の差を読みとってドラッグで選択するツールのようですね。自動選択の拡張版といったところでしょうか。
選択ツールで選択した物は、基本が「選択する/しない」で、後からアンチエイリアスやボケ足を追加するという方式になります。
よって自動選択では、もともと半透明(例えば50%濃度)のものを半透明で選択することはできません。
ツールに限りませんが、選択にはシフトキーで範囲を追加、オプションキーで範囲を削除、シフト+オプションで交差する範囲という暗黙のルールがあります。
昔からある機能ですが、最近のバージョンでは各々のキーを押すとオプションバーが切り替わるのがわかります。
◎パス
なげなわや矩形でとりづらいものなどは、後で修正がきくパスを使う事が多いです。
パスから選択範囲に変換するだけで、矩形選択ツール類とほぼ同じです。
ショートカットとして、パスパレットの任意のパスをコマンド+クリックするとパスを選択範囲に変換できます。コマンドキーを押してパスの上にポインタを当てると手に選択範囲のアイコンにかわります。
このコマンド+パレットをクリックで選択範囲をとるのはPhotoshopの暗黙のショートカットですので、知らなかった人は覚えておいてください。
また、選択ツールの項で触れた、範囲を追加・削除・交差の暗黙ルールも適用しますので、コマンドキー+それぞれのキー+任意のパスをクリックで追加・削除・交差選択ができます。
オプション設定は、パスパレットの「選択範囲を作成」ダイアログに項目があります。
ショートカットからの選択でもこの設定が生きています。変えない限り設定は維持しますので、意図した選択範囲を取れるように設定してください。