http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1831833&media_id=51
話し手シリウスさん 『』
聞き手ももたんさん「」
「では、よろしくお願いします」
『よろしくお願いします』
「さっそくですが、今年のカラオケランキングは、昨年に引き続いて、AKB48が連覇しましたね」
『そうですね。まず、今年のカラオケランキングは今年の音楽シーンをまさに象徴した結果だと考えます』
「とおっしゃいますと?」
『まず、今年のカラオケランキングに上がっている多くの曲は、「去年発売でヒットした曲」および「数年前にヒットした曲」がほとんどであるということですね』
「確かに、ヘビーローテーション、ありがとう等はその例にあてはまりますね」
『つまり、今年の音楽シーンというのは、少なくともマルマルモリモリとフライングゲットぐらいしか、ヒット曲がない、いわばヒット曲の少ない1年ということができるでしょう』
「ですが、今年もさまざまな良い曲が発売されていたように感じるのですが」
『そうですね。それにも関わらず、ヒット曲なるものが出ないのはなぜか?、それは、ひとえに「ヒット曲のメルクマールたるCD売上や有線放送の衰退、意義の低下」があるからだと私は考えますね』
「確かに、現代では、携帯電話や音楽プレイヤーなどで無料で音楽を入手することが当たり前になっていますね。実際にUSENも売上が低迷しているようですし」
『つまり、もはや、現代の音楽シーンでは、名(良)曲、ヒット曲を、CD売上などの1つの基準で判断することがほぼ困難になっていると言えるでしょう』
「その意味では、これからのカラオケランキングでは、今年ヒットした(流行った)曲は分からないということになりそうですね」
『そうなるでしょう』
「ちなみに、シリウスさんの中で、今年流行したと感じる曲やアーティストはいますか?」
『アーティストで掴むのは非常に困難になってたりしますね。あえて流行した曲とアーティストを挙げれば、ナオトインティミライさんの「今のキミを忘れない」とか、ソナーポケットさん等でしょうか。』
「そういう曲で上のカラオケランキングに仮に入ったとしても、今や上位には入らないのですね」
『これは、恐らくですが、カラオケをよく使う今の10代、20代すら最近発売された曲を認知していない(認知することができない)というのが原因ではないかと考えます』
「確かに、最近の歌番組で、今の新曲を積極的に紹介する番組って、せいぜいMステとかCOUNT DOWN TVぐらいのような気もします」
『本当は昔の「ザ・ベストテン」みたいな「最新の名(良)曲、ヒット曲を知りたいならこの番組」みたいな番組があっても、もっと良いのではないかなと思いますね』
「ということは、現代の音楽シーンでは、自分で、自分なりの名(良)曲を探して、積極的に覚えるということが不可欠な作業になったりするのかもしれませんね」
『残念ながらそうでしょう。しかし、だからこそ、私たちは、今や「最新曲を認知しにくい世代」に生きる若者として、これまで以上に音楽の食わず嫌いを捨てて、多くの音楽に触れて認知し、それを自分の将来生まれてくる子どもや孫の前で、紹介する(歌う)ことができる、そんな人であるべきではないか、そんなことを伝統文化である音楽を愛する一リスナーとして時折考えることがあります

「ありがとうございました」