グンマーに行ってきた。仕事である。
本職はノックアウト強盗だが、不況の波が市井の人まで押し寄せているようで
どうにも稼ぎが芳しくない。
近づく時の音を消すために、高級な油を使っているのに。
まさに絶望という名の地下鉄といったところか。
( ©BLANKEY JET CITY )
※なんか面倒になったからグンマーはここまでです。
日帰りプチ出張で群馬へ、片道2時間半くらい。
テキパキと準備をして、集合時刻よりも1時間近く早く着くよう家を出た。
というか向こうへ行く電車の数が少ないので、集合時刻の50分前か15分前にしか着けないのだ。
15分早く着いたところで何も出来ない、ならば1本早めて向こうでコーヒーでも飲もうではないか。
新幹線でぐっすり寝り、向こうについたら本でも読みながら
朝のコーヒーブレイクで頭を冴えさせてから仕事に取り掛かる、なんと合理的なことか!
とデキるサラリーマン気取りで家を出て、最寄り駅で気がついた。
携帯が無い。
家に忘れたのであって原住民に奪われたわけではない。
というかうちはグンマーじゃない。
取りに戻ると15分前到着の電車にも時間がぎりぎりになってしまうので断念。
久しぶりに携帯という現代のアイアンメイデンから開放されて心が軽い。本当だ。本当だって。
後輩が会社携帯を持っているので仕事中にはそれを使えば困らないし、
その会社携帯の番号を覚えているので連絡なんかもとりあえず問題無い。
で何が困ったかって電車で寝られない。
いつもは携帯アラームという強い味方が居るので電車の移動時間はぐっすりなのだが、
「アラーム無しで寝過ごし目覚めれば新潟、一方そのころ携帯は自宅で身悶えていた」
という西村京太郎ばりの展開になっては、現代のギロチンで明日からタクシードライバーの推理日誌だ。
電車で寝ていくアテが外れやや眠い目で現地についた10時過ぎ、今度は店が開いていない。
考えてみれば、朝10時からコーヒー飲める店などドトール等のチェーン店ばかりだ。
だが集合場所の駅から見渡す限り、見覚えがある名前はローソンとダイドーだけである。
どちらもコーヒーを売っているが、デキるサラリーマンのコーヒーブレイクとは違う。
なんか色々と込み上げてしょっぱいコーヒーになりそうだから、そういうことにした。
そして歩いた。真っ直ぐ、真っ直ぐ。
きっとあるはずだ、俺の求めるコーヒーが飲める店が。
道を曲がったら、自分の心まで曲げてしまう気がしたから、
とにかく真っ直ぐ歩いた。
真っ直ぐな心で、この日差しのように熱い思いを、
ぶつけられるお店を、遂げられるコーヒーを、ただただ求め歩いた。
そしたら5分くらいで店が無くなった。
というかもう建物が無くなってきたから引き返して、
駅前で見つけた寂びれた寂びれた喫茶店でカレーとアイスコーヒー頼んだら、
「あーカレーかー・・モーニングにしない?」って言われたんでそれ食べてきました。
美味しかったです。


