ドラえもんが出す未来の道具に
「石ころ帽子」というものがある


ドラえもんの道具の中でも、割に登場頻度が高くメジャーな部類に入るだろう。


しかし、誤解されている事も多い

よくこの帽子を被ると人から見えなくなると思われてるが、
それは違う

見えなくなるのではない


気にされなくなるのだ

そこいらの石ころのように


見えるけど、誰にも気にされない、関心を持たれない



石ころ帽子

無性に欲しくなる




スーツのジャケットとズボン

バラバラのを着てしまった

こんな日は
駅のホームで、電車待ち


雨上がりは、大気中のチリなどの浮遊物を洗い流しているので、特に太陽光線が強い


僕の隣の女性の突然の行動


持ってる傘を少しだけ開く


それをスッポリ頭からかぶったのだ。

まるで護送される犯人のようだ


驚いた


その行動より

見た目の恥ずかしさより太陽光線を浴びる事の恐怖心が遥かに上回ることに



そんな紫外線パワーに
案の定と言うべきか
やはりと言うべきか

想定される一番悪い事が起きてしまうもので・・・



僕は寝起きが悪い
朝の準備の時は、ほとんど眠っている状態

悲劇の一歩はそんな時始まる


通勤の途中で気付いた。

「この靴下、大きな穴開いてる」

「まっ、いっか」

靴脱ぐ機会は、めったにない



今日は大事な新規商談が一件



扉を開いて、凍りついた


たまにあるんだ。
室内では靴脱ぐバージョンの事務所。


「終わったな・・・」



その靴下は黒かった

その黒の世界に覗く、まん丸の満月


かかと部分にドーーン


「・・・」




海に波があり、
潮が満ちたり引いたりするのは、

月の引力のせいって説がある


その真偽のほどは知らない


だが「僕の『月』」


僕の心は絶望感で満ち

先方を引かせた



それは真実だ