ごちそうさまでした<(_ _)>
この前の土曜日に母から宅配便が届いたのですが、
その中に古びたお茶の箱が入っていて、
なんじゃこりゃ・・・と開けてみたら、うっすらと見憶えのある木目込みの雛人形が。
小さい頃、育った家のどこかに飾ってあったよう・・・な。
あとで電話してみるか、と思っていたところに、
母から電話がかかってきたので、その人形のことを訊いてみたら、
なんと、私が生まれたときに母の友だちが作ってくれたものだということでした。
そんなものだなんて、全然知らなかったー
私が持っていてもしょうがないな、と思って、一緒に入れてみた、と母。
しかし・・・よくあの家から持ち出したねぇ、と思いました。
夜逃げ同然に出て行ったあの時？
それとも、父が自殺した後の幽霊屋敷から？
父と暮らすことを選んだ私。
母とは、ずっと他人のような関係でした。
父が亡くなった後に挙げた結婚式には来てもらったけれど、
司会の人が「新婦が生まれた日はどんな日でしたか」とインタビューしたら、
「ひどい日でした。大変でした。」と答えて、会場をどん引きさせたり。
・・・あぁ、あのときはがっかりしたっけな
でも、
卵巣癌のおかげで、というのも、ちょっと悔しいのだけど、
化学療法が終わるくらいから、ときどき荷物が届くようになりました。
中身は食べ物が多いかな。
お互いのことがよくわからなくて、好物とかもよくわからないのだけれど、
入っているものを見て、母はこういうのが好きなんだな、と思ったりしています。
なんだかね、ちょっと感動しているのです。
私が生まれたことを、お祝いしてくれた人がいたってことに。