2023.10.21 国立科学博物館附属自然教育園 「路傍植物園」を歩き始めるとすぐ、イヌショウマの白い花が目に飛び込んできました。葉が食べられるサラシナショウマに対して、食用にならないことから、「他よりも劣る」という意味をこめて「イヌ」がつけられたそうです。
これは、ユウガギクです。シオンの仲間です。
チャノキの花です。
カラタチバナです。別名、「百両」といいます。この赤い実は、春まで残っているそうです。
ちなみに、千両、万両は、
まだ実が緑色です。
イヌホウズキです。別名、「バカナス」と呼ばれ、ホオズキやナスに似ているが、役に立たないことから、「イヌ」とついたそうです。花にも、犬にもずいぶん失礼な話ですね。
この美しいピンクの花は、オオミゾソバです。
マルフジバカマでしょうか。
そしてシラヤマギクです。山に生えて、白い花をつけることからの名とのこと。
タイアザミだと思うのですが。
これはノガリヤスです。
「武蔵野植物園」で出会ったのは、ホウチャクソウの実です。
これもホウチャクソウの実だと思います。
ムサシアブミの実ですね。
これはアカフユノハナワラビです。これから、葉が赤みを帯びるようです。
ヤマハッカにキタキチョウがやってきました。
カリガネソウですね。
ウバユリです。
「アケビかしら?」と通りがかりの人と話していると、「これはキジョラン(鬼女蘭)だよ」という声。冬が近づくと、この実がはじけて中から白い綿毛が飛び出します。その白い毛を鬼女の髪に見立てて鬼女蘭というそうです。
そして、これはキジョランの花。一つだけ開花しています。
声の主は教えてくれました。「この葉の裏側に、アサギマダラの雌がやってきて卵を産み付けるのだよ」と言って、葉を裏返して見せてくれました。もちろん、私はアサギマダラの卵を見るのは初めてです。左上にあるのが卵ですね。真ん中と右下の白いものには足が生えているようです。
そんな話をしていると、アサギマダラが本当に飛んできました。でもこの個体は元気がなく、翅もだいぶ傷んでいました。
この自然教育園では、いつも植物や昆虫、野鳥に詳しい人がいて親切に説明してくれます。
「水生植物園」に来ると、ツリフネソウがそこかしこに咲いていました。
橋げたには、アキアカネでしょうか、とまってくれました。
キクの花にウラナミシジミがとまりました。
これは、先ほども見かけたオオミゾソバでしょうか?
クサギの実ですね。星型の赤い部分は萼(がく)です。
これはアオツヅラフジです。アオは緑の意味。ツヅラは葛籠(つづら)などのカゴを作るのに使われたことから名づけられたそうです。
池のヒメガマにバッタがとまっています。
帰り道、「水鳥の沼」にやってくると、カルガモが1羽だけ泳いでいました。