膝の裏に痛みがある方は多いと思います。
「膝の裏が痛いんだけど、放っておいていい?そのうち治る?」
まずこの疑問にお答えしましょう。
ズバリ、放置はいけません!
その理由は、膝裏に様々な組織が密集しているから。
何らかの異常が考えられるため、早めの原因究明が必須です。
主な原因として考えられるのは、次のようなものがあります。
①後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)損傷
膝にある靭帯のうち、最も膝裏に近いところにある後十字靭帯。
この靭帯を損傷してしまうと、膝裏に痛みが出ることがあります。
転んだり何かと衝突したりして、膝を強く打ち付けた覚えがあったら、
この靭帯を損傷しているかもしれません。
②反張膝(はんちょうひざ)
バレリーナを想像すると分かりやすいかと思いますが、
つま先をピンと伸ばし、膝裏を反らせるような姿勢を取っていますよね。
これを繰り返すと、膝裏が必要以上に伸ばされ反り返る、反張膝の状態に。
膝裏に痛みが出る原因となってしまいます。
③ベーカー嚢腫(のうしゅ)
膝裏の痛みに加えてコブのようなものがあれば、ベーカー嚢腫かもしれません。
これは、炎症によって引き起こされる、水たまりのことです。
原因が使いすぎによって起きる一時的な炎症ならいいのですが、
変形性膝関節症や関節リウマチといった病気の可能性もあるため、要注意。
いずれも進行性の病気ですから、早めに治療を始める必要があります。
変形性膝関節症では特に、膝の内側に痛みが出やすく、
全身の関節に痛みがあるようなら関節リウマチの可能性が。
痛みの部位がどこなのかが重要な判断材料です。
どちらの病気も、早めの受診・治療がカギとなります。
当院にも膝裏に関する質問は多く寄せられていますが、
こちらの記事の中で、より詳しくまとめています。
こちらの記事から、ご自身に当てはまるところを探してみてください。
[参考文献]