このブログはなぜこんなにナスビ色が強いのかと疑問に思われる方もいるだろう。
決して私の大好物がナスビだとか、実家がナスビ農家だとか、そういうことではない。
こういう風に言うと、ナスビをこよなく愛する方やナスビ農家の方には大変申し訳ないのだが、どうやら私の顔はナスビっぽいらしい。しかもただのナスビではなく、腐っているらしい。
忘れもしない小学六年生の夏。
クラスで一番可愛くて男子に一番人気だったY子ちゃんが、クラス全員の前で言い放った一言である。
『草刈さんの顔って、腐ったナスビみたい。』
衝撃的な比喩である。
何も言葉が出ず固まる私をよそに、クラスメイト全員がどっと笑った。
「ほんとだ、似てる~~~」
などとヒエラルキー上位の女子たちがクスクス笑う。
今思えばただのいじめなのだが、誰もその発言を否定してくれなかったばかりか、クラスメイトたちの笑いは肯定としかとれず、それから私のセルフイメージは、”腐ったナスビ”で定着してしまったのであった。
もちろん、誰もかわいそうなナスビをかばってはくれず、Y子ちゃんはその後もモテ街道をまっしぐら、いつ見ても男子に囲まれチヤホヤされ続けていた。
中学では、みんなにキモイとバカにされていたブサメンが、無謀にもY子ちゃんに告白するという事件があり、その後の彼の惨状ときたらひどかった。
当然のようにさらし者にされ、クラスの教壇の上で公開失恋させられ、Y子ちゃんには「気持ち悪いから近寄らないで」と避けられ、席替えのくじ引きで彼の隣の席が当たった女子は泣き崩れた。
いやいや、いくらなんでもそりゃあんまりだろう、と思い、
「私、席替わってもいいよ。」
と、その女子に言うと、その女子は「ホント!?」とたいそう喜んだのだが、例のブサメンはというと、チッと舌打ちして、
「いや、俺が嫌だから。」
とニキビだらけの面をゆがめて見せた。
ブスの親切大きなお世話。
これで卑屈にならないほうがどうかしてる。
思春期を迎え、なすびの性格はどんどん歪んでいくのであった。
