生き物は死期がわかる。と言っていた生物学者がいました。
それは自分自身ではなく、他の生き物に対してですが。
理由は狩猟本能で弱った生き物を見定める能力があるからです。
でも自分が死ぬ時期は理解していません。
例えばワンちゃんは亡くなる前、家族の側になるべく寄り添うような仕草を見せることがあります。
この行動に対して、人間は『死期がわかっていて最後まで自分と一緒にいたいんだ。』と思うかもしれません。
でも本当は真逆で、生きたいから一緒にいます。痛み緩和するため、死という最大の恐怖から自分を守るために近くに寄ってきます。
死ぬ、という概念はありません。
ネコちゃんは死期が近づくと飼い主の前からいなくなる。と言われています。
それは、野生の本能として恐怖を隠すためです。
生き物は弱みを見せてしまうと獲物として狩られてしまいます。
死という恐怖が身近に迫っていて、それを周りに悟られないようにするためです。
生き物の世界に『死』という言葉すら存在しないのかもしれません。
人間の言葉で言うなら死ぬことは苦痛以外の何者でもないんだと思います。
だから死ぬことは美談にはならないし、決して望むことはありません。
うちの高齢ネコは腎不全で毎日補液をしています。
エサも食べたり食べなかったりで、補液をしても脱水気味です。
少しずつ衰弱していってるのがわかります。
妻が亡くなる前も日に日に衰弱してく様子がわかりました。
顔は笑ってるけど、彼女が笑えば笑うほどやつれた顔が際立ちます。
辛さも増します。
でも生きてほしい。とは思いつつも心構えとして無意識に死期を把握していました。
死にたくはありません。
でも死ぬ苦痛より、身近な人や生き物が亡くなった時に、それでもひとりで生ていくことの方が苦痛を感じます。