<39回目のバースデー>
2022.03.07
39回目のバースデーです。
40回目のバースデーを当たり前に迎えると
思ってる現在ですが、
これって当たり前ではないなーと
思っています。
産まれて39回目のバースデーを
迎えられなかった人もいます。
幸い僕の周りには1人もいませんが、
そういった話を聞く事はあります。
だから、無事に39回目の
バースデーを迎えられた事は嬉しいですね。
小学4年生から家業が
家庭の事情というやつで倒産し、
家庭環境が悪くなると、
ほんとに何もかもが、変わりました。
15歳までは非常に厳しい人生でしたね。
15歳で社会人になり、
自分でお金を稼ぐようになりました。
だけど
20歳くらいで、転職しては転職を繰り返すような
希望や夢と気持ちがバランスがとれなく
どうしょうもない日々もありました。
1年くらいはバランス取れないまま
転職を繰り返しましたね。
23歳
スーツが好きだったので
最後の転職が現在と同じオーダースーツの
世界でした。
23歳で"独立開業"してみたいと思いました。
今の職業と同じ同業に勤めはじめて
独立の準備をし始めて
母親に「独立開業」すると言ったのも
この時期くらいでした。
正直、転職を繰り返してた時
「地に足をつけて、頑張りなさい」と
言われ続けてたので、反対されるだろうと、
そう思ってました。
母親は僕が"独立開業"する事を話した時
涙を浮かべながら、こう言いました。
「ありがとうね、本当なら何も苦労させず、
家業を継ぐはずだったのに…何も残してあげられず
苦労ばかりさせてごめんね…
でも仕事や屋号は違えど
倒産した暖簾(のれん)を、また、あげてくれるのは
嬉しい。ありがとう。」
正直、大反対されるだろうと思ってたので…
驚きでした。
内心独立開業なんかで
生きてけるのかと不安だらけの僕に
母親は続けて、少し笑いながらこう言いました。
「どうせ、あかんたれの息子だから
大成するとも成功するとも思ってないわ。
けど、出来なくて当たり前
気にせず思いきりやりなさい。
出来なかったら、出来なかった時考えればいい。」
そう言われました。
なぜか、不安は微塵もなくなりました。
そうして2009年
27歳に"独立開業"しました。
出張専門オーダースーツ屋 VOGA の始まりです。
開業して1年目、
来年は廃業かと言うような
状態でした。
無店舗、住んでる
マンションの一室が事務所でした。
真夏にスーツのスリーピースを着て
チラシ配りをしてスーツが汗でドボドボにも
なりました。
高級服地も沢山はありませんでした。
それがどうしてか
本当に僕の力なんかではなく、
まわりの「人」に支えられて
2年目、3年目と、続き
早13年経ち、
僕も39歳。
スーツ屋さん
今は今でスタッフがいます
スタッフを幸せにしてやりたいと思えば
売上を上げ続けなきゃいけません。
コロナ禍もあるし
未来を考えれば
少子高齢化
所得の低い若者たち
沢山の困難がありますが、
幸い今味わってる困難は辛くなく
とても楽しいです。
どうせ大成しない僕だし
雑誌紙面を飾るような
実力者でもないです。
ただただスーツ好きで
人に恵まれて現在があるので
支えて頂いてる「人」への恩返しを含めて
このお仕事と最後まで
添い遂げるつもりです。
ちょっと高いオーダースーツだけど、
VOGAのオーダースーツで、皆さまを
仕事や人生を良くできるよう
出来るとこまでは、やりたいと思います。
39歳。
来年も当たり前のように
40歳になるかもしれないけど、
頑張って
走りたいと思います。
ほな