わたしが小さいときから中学生くらいまで
よく親に連れていってもらっていた喫茶店がありました。
そこは、コーヒーの香りとjazzが流れていて。
子供だったわたしはいつもクリームソーダかココア。
大人になったら、コーヒーを美味しいと思えるのかな~。大人になったら、コーヒーを頼むぞ~!
と、いつも思っていました。
それから20数年過ぎて行くなかで
連れていってくれた親はなくなり、
家族はそれぞれ独立し…
そんななか。
じつは数年前にマスターが他界されお店が閉められたことをなにかで知り。
とても残念に思っていました。
でも、こないだ
ふとコーヒーのお店をググっていたら
なぜかその喫茶店が載ってました。
え!?と思い、読んでみると
昔からその喫茶店に通っていたある方が、たまたま、閉められたお店のまえを通りかかったそうです。
その方は
『このままこの喫茶店が消えて行くのはもったいない、ぜひ私にこの喫茶店にをやらせてもらえないか!』
と、名乗り出られたのだそうです。
それを読み、ワタシは感激。
さっそく初詣帰りに覗いてみると…
やってました♪
緊張しながら入ってみるとお店の内装は昔のあのときのまま!!
jazzが流れていて。
コーヒーの香り。
なかにいるマスターは知らない方です。
もちろん、わたしのことも知りません。
ただたまたま、お正月に開いている喫茶店に立ち寄った、お客さんのなかの一人です。
でもわたしは、こんなにテーブル低かったんだ!?
とか、
カウンターもこんなに低かったんだ!?と小さいときの記憶と比べながら
今回は、ココア。ではなく
憧れだった、コーヒーを頼みました。
(一緒に来てくれた友達はココア

昔の喫茶店ではありませんが、
お店を愛して懐かしむお客さんの気持ちを、いちばんに大切にしてくれた今のマスターの行動のおかげで
いま私は、こうやってここにいることができるんだな…と、しみじみ思いました。
コーヒーはたくさん飲んできた私ですが、
大人になったら、コーヒーを頼むんだ!!と幼い頃、ひそかに憧れていたコーヒーをその場所でのめた私は、なんだかちょっと嬉しくて…
満足感でいっぱい。
スッキリした気持ちでお店を出ようとしたとき。
昔のマスターの奥さんが喫茶店に入ってきました。
20数年も経ってるのに奥さんが、
『あれ!?』って。声をかけてくださり、
まさかの思出話に盛り上がりました。
今年から、実家のお墓まいりにいったあとに寄ろうかな…
新年そうそう、ご縁を感じた再会でした。
Android携帯からの投稿