曽根人形は岩槻駅前に3店舗を持つ人形店である。

岩槻駅前にある人形店の中で最も大きい店を持つのは、言うまでもなく東玉である。
岩槻総本店は圧倒的な大きさを誇り、ひな人形や五月人形のシーズンには車が列を作るほどになる。
それと比較するとさすがに水をあけられている感はあるが、曽根人形もなかなかの集客力を持っている。
東玉のすぐそばにある第1店が一番大きく、ほかに正栄と呼ばれる第2店(?)と第3店がある。
私はこの3つの店舗をのべ7回は訪問しているはずである。

最初に訪問したのは第1店で、たまたま出勤だった土曜の夕方、閉店間際の午後5時過ぎだったと思う。
そんな時間でもほかに数組の客がおり、流行っているのだなと思わされた。
第1店は三階建てで、一階には割と安価なケース入りのひな人形が、二階には多数の親王飾りが、三階には親王飾りとそれ以上に大きな段飾りが陳列されていた。
正栄と第3店は小さな店なので、この第1店が一番人形が多いため、まずはここから見るのがよいだろう。
最初に訪れたときはまだひな人形の見分け方など何も知らない状況だったので、まずは偵察程度、というつもりだったのだが、初老の店員がついてくれていろいろと話をしてくれた。
ただ何度か訪問していると、店員が付かずに見ることもできたので、これはタイミングだろう。
そして、最初は価格を見て「高い」と感じたが、この店はそこから値引きをしていく店だというのが店員との話の中で見えてきたので、他店との比較は値引き後の価格で考える必要があるだろう。
その時には二階三階にある親王飾りでいくつか購入を検討したいと思う人形が見つかった。
妻も別日に店を訪れて人形を見たり店員に話を聞いていたようだが、妻が悪くないと思った人形もあったようだし、その対応も悪くなかったという。

あくまでも印象だが、置いてある人形は地味なものよりは華やかなものが多かったと思う。
また、人形の後ろの屏風の種類はここが一番多かったように思う。
店員の説明も丁寧だし、価格も高すぎず、人形も悪くない。
これ以降訪れた店では、曽根人形で見たものより劣ると思った場合は割とすぐに店を出る決心がついたので、自分の中ではかなり高い水準の基準として働いていたのだと思う。
しかし、その後何度も通って人形を見て、かなり本気で購入を検討するところまでいったが、結局この店では購入しなかった。
ここで買わなかったのは、単なる巡りあわせだと思う。