■家づくりの新機軸<WAYOUT21構想より> | 家族を見つめる(家庭教育)

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「そろそろマイホームほしいなあ...」

画一的な住宅

家づくりというと、いろんな要素が絡んできます。

まず、家を建てるためには言うまでもありませんが、お金が必要です。
頭金を貯めるために一生懸命がんばって働いていくのです。
何かを成し遂げようとするとき、人は努力します。その努力が報われるかどうかもわからずとも
努力するのですね。


さて、家を作ることにはお金以上に大切なことがあります。
それは、家を建てるという思いを維持していくということ。
家は一生の買い物。そう何回も買うものではありませんし、なにより生活の基盤でもあります。
その家を買うために、場合によっては途方もない時間と労力を要しますが、その思いを如何にして
継続して思い続けるかは大切な要素の一つです。


近年、違法建築が取り沙汰されることが多くなりました。実際の被害は現場を見るにつけ、おぞましい
ほどの手抜き工事がなされています。
特に、リフォームと称して、高齢者宅を狙った悪質リフォーム業者を多く見かけます。彼らの手口は巧妙
だと言われますが、そもそも、頼みもしないのに、

「リフォームしませんか?」


というセールス行為を行っていること自体がナンセンスな話しかもしれません。
私たちが本当にリフォームを必要としている場合、もしくは、必要な状態である事に気づきのない場合、
業界のセールスによって業者との有益なる接点が生じ、満足度の高い工事が望める可能性は高くなります。
反対に必要としない場合は、それこそおかしな話です。

「お宅の家はこのまま放っておくと大変なことになります。リフォームしましょう。」

悪質業者は口達者

こうした切り口で、次々と暴利を貪るわけです。

さて、このような業者はリフォームによりお客様が幸せに近づくなどとは毛頭考えていません。
頭の中は業務成績のことでいっぱい。いかに売り上げるかのみです。
お客様の幸せを考えず、自分の幸せを考え汗を流す。
経済至上主義の企業がほとんどの世の中ですが、
こんな基本的なところから矛盾しているのが現実なのです。


これは建築業界に限ったことではありません。私たちほとんどの人々が営利を追求しなければ生きて
いけない仕組みになっているわけですから、この仕組みを断罪しても始まらないわけです。
だからこそ、気づきがあればその思いを素直に行動してみること。そこから理性的かつ社会的な探求
が必要となるのです。