桜 〜another story〜 | 道 〜心臓外科医 奈良原裕のブログ〜

道 〜心臓外科医 奈良原裕のブログ〜

あの日がくるまで僕は人生のうわっ面しか追いかけてこなかった。医師となり心臓外科医となって、これまで何をしてこれから何をしていきたいのか。この道がどこで終わるのかはわからないけれど、向きたい方向に顔を向けて歩いていこうと思う。

全40話にわたって続けて来た 『桜』。
心臓血管外科専門医合格の記念品を1年以上前から準備してきてくれた軌跡。
刀匠、研師、柄巻師、白金師、鞘師、塗師らの生涯を捧げた技術や想いを打ち込んだ一振り。
心臓血管外科医として生きる「覚悟」と「魂」の込められた贈りもの。

日本刀真剣 「大脇差」。

脇差は、武士が肌身離さず携帯し、常に敵に対して備え、いつでも自らの命を絶つ、武士道精神を代弁するもの。
刀身の鍛え肌に現れるのは、人生における美意識。そうありたいと思う姿かもしれない。

選んだ贈りものがなぜ日本刀だったのか。
玉鋼から鍛錬し、1mmの妥協もしないで造り上げられた日本刀を受け取る想いと覚悟。

奈良原家の歴史。
それを受け継ぐ自分の生き様。


~another story~


引き続き連載していきたいと思います。