(「俳句日記」に引き続き    88首)


◯r5.11この冬は将棋三昧となりそうだ


今年の夏、夫に毎日長男(5歳)と公文のスタディ将棋で遊んでもらった。遊んでいるうちに長男は駒の動かし方を覚え、将棋初心者の夫に勝つようになった。勝てると楽しくなった長男が将棋教室に興味を抱いたので、近くの公民館に子ども将棋教室を見つけて9月からお世話になっている。体験初日、「パパにいつもかってるんだ!」と自信満々の長男であったが、棋力を見るために講師のおじいちゃんと対戦しボコボコにやられ、1度しかやらないうちに「もうかえりたい!」とベソをかきはじめた。こんなことで引き下がってはいけないと、入会手続きをして初日はすぐ帰宅。次回までに何かできることはないかと中村大地の「どんどん強くなるこども詰め将棋1手詰」をAmazonで購入。2週間で7割やり終えて2回目の将棋教室を迎えた。またおじいちゃんにぼこぼこにやられ、半分の時間で退出。Amazonで3手詰の本を購入し、1手詰は2周目に突入し、3手詰も少し進めてから3回目の将棋教室を迎えた。長男は家で私と詰め将棋ばかり練習していたため、将棋の出だしの打ち方や進め方などがわからないままボロ負けし、私に「もうやりたくない!おじいちゃんにかてるようになってからいきたい!」と訴えるようになった。両親共々将棋初心者。息子からの難題を解決するために、訴えがあったその日のうちに中古のswitchと「藤井聡太の将棋トレーニング」を入手。子ども将棋教室に通う子どもの中では長男が一番小さく一番弱い。次回までに勝てるまでにならなくても、良い勝負ができるくらいまで棋力を上げてあげたい。母と子の将棋猛特訓が始まった。仕事を定時で切り上げ、平日は1-2時間、休日は半日以上やり込んだ。何事もやめるのは簡単だ。やめるという選択肢もあったが、やめてしまうと今後1ミリも将棋をすることは無くなるであろうし、長男は詰将棋は好きだと言っており、将棋が嫌いになったわけではないようであった。将棋が楽しいと思うようになるまで、親が子どもを軌道に乗せてあげなければならない。2週間ゲームをやり込み、20級から14級まで棋力を上げることができた。将棋教室の前夜には、長男が「ママ、ぼくしょうぎがたのしくなったよ!」と嬉しそうに叫ぶ姿があった。教室当日、初めて小学2年生の少女と対戦した。親兄弟が将棋を打つようで強そうな印象を持っていた。2回目までは一瞬で負けた。長男の玉は丸腰であったため、次は守りを固めようと助言し、3回目は一進一退の良い勝負をし、終わりの時間が来てしまい勝敗がつかないまま終了となった。年が近い子との初めての対戦、初めての善戦、初めて終わりの時間までいられる、初めて尽くしの日で、長男は興奮状態。「ママ、たのしかった!」ととても嬉しそうな様子だった。長男が嬉しいと私も嬉しい。今後も親子二人三脚で将棋をがんばろう。



◯r4.7はしゃぎ声消えても眠れぬ夏の夜


頭の中でずっとヤックスドラッグ(ドラッグストア)の曲が流れている。眠れない。なぜ、こんなにも流れてくるのか。考えてみると、ここ最近ヤックス薬局に行くことが多かった。薬が出るまで20分。毎回、20分もあの曲を聞いていたのだ。意識して聞いていたわけではないが、無意識のうちに流れてくる曲ほど怖いものはない。20分×数回の来店で、私は脳内ジャックされてしまった。頭の中で曲が勝手にリピート再生されて、物事を考えさせてくれない。ブログを打つ手が震えてきた。そこで働いている従業員は1日それを聞いているのだと思うと、もう恐ろしくなってしまった。怖い怖い怖い。この曲に対抗できる曲はないのか、回らない頭で脳内リストをめくってみる。みつけた。激安の殿堂ドン・キホーテだ。一度聴いたら強烈に頭に残る最強の曲を流せば、少しはヤックスドラッグが和らぐか。相殺か?どうか…?結果は、2つの曲がぐっちゃぐちゃに流れて、ますます指の震えが止まらなくなった。だめだこりゃ。Amazon Musicで、究極の眠れるヒーリングを流しながら寝よう。



◯r4.7 夕立や熱あり咳あり匂いなし


夫がコロナ陽性になった。今朝、勤務先で急に熱が出たらしい。私はちょうどひと月前から気管支炎で、医者から処方された薬が効かず完治しないまま今に至っている。高熱だけの夫、ゴホゴホ咳が止まらない私、側から見ると私の方が重病人に見えるだろう。濃厚接触者になったので1週間仕事に行けないことになった。それだけでなく、夫の看病をしながら、3歳10ヶ月と2歳7ヶ月のやんちゃ盛りの息子たちと家の中で過ごさなければならない。青天の霹靂とはこのことか。今のご時世、居酒屋に1人飲みに行ったりなんてするからだと自主隔離している夫にLINEを送った。普段から意識が低すぎるのだ。負の記憶が、私の心と身体に着火した。熱くなってきたと思い体温を測ると、なんと発熱しているではないか。急遽、冷蔵庫を開けてタバスコの匂いを嗅いでみた。うん、匂う。実は1時間前に鼻がおかしいと思い、スパイスやタバスコを嗅いでみたら匂いがしなかったので、とうとう私もコロナになってしまったかと落胆していたのだ。いや、違う。夫はコロナ患者専用ホテルを予約しているので、私がコロナになってしまうと、熱しかない軽症夫は悠々自適にホテル生活。私は熱・気管支炎・コロナの三重苦を抱えながら家で子どもの面倒を見なければならなくなる。職場復帰できる頃には疲れ切ってしまっているだろう。割に合わない。私もコロナ陽性であったら、仲良く2人で子どもの面倒見ようぜと夫にウインクしよう。そうなればもちろん、育児の割合は、コロナを持ち込み発熱だけの夫 : (熱+気管支炎+持ち込まれたコロナ)三重苦の私=6:4 いや、7:3か。0時にもなろうというのに、いつまでも眠れないのは咳のせいなのである。横になるとますます咳が酷くなり吐き気も催されてしまうからだ。胃食道逆流症に気管支炎が併発する最悪なやつである。隣で可愛くスヤスヤと眠る子どもたちに、胃の中のものをぶっかけたくはない。頑張って起きているしかない。明日、病院に強力な咳止め薬を貰いに行こう。


(追記)完治してから、気管支炎ではなくマイコプラズマ肺炎でしたと医者から言われました。無事に夫の待機期間が終わり、私はコロナ陽性にならずに済みました。



◯r4.6向日葵の茎引っこ抜く3歳児


実家の最寄駅の隣に広場があり、毎年夏、そこにたくさんの向日葵が咲く。先月、向日葵の種植え行事があった。たまたま子等と電車を見に来ていたところ声をかけられ、種植え行事に参加させてもらったのだ。そして昨日、「でんしゃがみたい」とせがむ長男(3歳8ヶ月)を私の弟が駅に連れ出してくれ、しばらくして迎えに行くと、弟が頭をかきながら「(長男が)少し抜いちゃったんだよねー」と言いに来た。ん、どゆこと?と思い線路側の地面に目を落とすと、植えてあった向日葵の、少し成長した苗が根っこごとスポッと抜かれてずらっと、土の上に並べて置いてあったのだ。弟になぜ止めなかったか聞くと、向日葵の苗と知らず、長男が楽しそうにスポスポ抜いていたのであえて止めなかったと言うのだ。ちゃっかり動画まで撮っている。長男に聞くと、向日葵であることも、やってはいけないこともわかっていて抜いたのだと言う。たまたまか、自分たちが植えた苗は抜いていない。横から弟がニヤニヤしながら「(長男は)将来、人を蹴落としてのし上がるタイプかもね〜」とちゃらかしてくる。少し長男を詰めてしまったが、3歳児だから楽しい気持ちが勝ってやってしまったのだろう、悪気は無かったのだと自分の気持ちを落ち着かせて、長男と一緒に苗を植え直して責任を取らせた。弟に「私が長男に厳しすぎるから、保育園で友達が一生懸命に作った折紙作品をぐちゃぐちゃにしたり今回のようなことがあったりするのかな」と漏らしたら「そうかもね〜」と言われた。今まで長男から「ママやって」と言われても甘えさせず、できるまで待つ姿勢を貫いてきた。保育園で先生に靴を履かせてもらっているの?と聞いて長男が「うん」と答えた時は、私が厳しすぎるから反動で先生に甘えているのかと反省した。次男(2歳半)には、本当に何もしていないのだが、気づけばいろんなことが身についてできるようになっている。私が次男に靴下や靴を履かせようとしても、断られる。ご飯もエプロンをつけなくてもこぼさず綺麗に食べる。ママにやってほしい長男、自分でやりたい次男、私の思いに反比例して育つ子どもたちである。



◯r4.6スイカ持ち実家に向かう通り雨


スイカ1玉抱えて車から出た瞬間、にわか雨に降られた。駐車場から実家まで100m、何十年ぶりかの全力疾走でなんとかずぶ濡れは免れた。明日は筋肉痛だろう。復職してから土曜は夫の自由日、日曜は私の自由日になっている。昨日は長男(3歳8ヶ月)が「でんしゃにのりたい」「さかながみたい」というので、次男(2歳半)と3人で電車に1時間揺られて東京にある葛西臨海水族館まで行ってきた。水族館に着き30分ほどすると長男が「もうかえりたい、ばぁばんちにいく!」と言い出した。こんなに早く飽きられるなら隣駅のスーパーにある水槽でも良かったなぁ…と思いながら、「まだみる!!」と魚に未練たらたらな次男を水槽から引き剥がし、炎天下の中汗と涙でぐっしょぐしょになった子らの手を引きながら水族館を後にした。12時半。復職してから子の起床時間が早くなり、8時に家を出たのでまだ昼時なのである。帰りの電車で子らは適当に仮眠を取り、体力完全回復し実家に到着。昨日は長い1日であったな〜と振り返りながら、今自由日を満喫している。明日からまた1週間がんばろう。



◯r4.5 鯉のぼりよりありんこに夢中哉


復職して1ヶ月。慣らし保育期間は実家の協力を得て、今ではやっと7-19時の保育園送迎生活にも慣れてきた。4年ぶりの復職、新しい職場、コロナ下でほぼデジタル化された環境に、浦島太郎のような心境になった。チームス?ビームス?モー娘。?アストラ?あすなろ?しかし、これらが使いこなせれば紙は減らせてエコだし、情報共有も簡単で、効率良く仕事ができるようになるだろう。今の職場は子育て世帯が多いからか、とても温かい雰囲気だ。それにしても、復職してから寝ても覚めても子どもと一緒にいても、ずっと仕事のことばかり考えている。育休中は子どもの些細な言動を育児短歌に詠んだりブログに記録してきたが、ここ1ヶ月それができていなかった。子どもは日々成長し、保育園で新しいことを覚えてくる。ふとした時に面白いことを言ってくるのだが、その時の発見や感動がその場限りのものとなってしまっている。記録していないと忘れてしまい、全く思い出せない。ああ、なんてもったいないことをしてきたのだろう。仕事も大切だが、子どもが小さくて言動が可愛い時期は今だけだ。後悔しないように、また記録に残していこう。



◯r4.3 春うらら子らは起きるが我起きず


今朝は、何故か疲れが取れておらず頭もスッキリとせず、身体がずっしりと重たかった。布団にへばりついて起き上がれずにいると、長男(3歳5ヶ月)が「ママ、たいちょうがわるいの?せなかにのってあげようか?せなかにのったらおきられる?」と声をかけてくれた。その後、長男は次男を連れて別の部屋に遊びに行き、しばらくすると、長男が「オシッコとウンチ、(トイレで)してきたから」と報告してくれた。なかなか起き上がれずにいると、今度は「ごはん、つくえのうえにあったの(適当に)たべたよ」と言いに来てくれた。復職するまでに、自分のことが自分でできる子に育てねばと思い育児をしてきたが、今日の長男はとても頼もしかった。午後は父とウォーキングに行く間、実家で母に子どもたちを見てもらった。母が子どもに諺を復唱させたときに、(母)「よく学び、よく遊べ」、(長男)「よく遊び、もっと遊べ、もっと遊べ」と言っていたと聞いて、笑ってしまった。4年ぶりの復職のことをあれこれ考えていると、長男が「あんずるよりうむがやすし」と、意味はわかっていないだろうが、言ってくるタイミングが良すぎて笑ってしまった。次男は次男で、毎日ベシベシと私の頬を叩いて鼓舞し、「チュッチュッチュッ」とキスの嵐で、私の自己肯定感を高めようとしてくれる。明日は、来月からお世話になる保育園の説明会だ。



◯r4.2 冬を超え永久凍土溶けにけり


今年4月から復職だ。4年ぶりである。ここ毎日、リアルな職場の夢を見させられる。2日前に、とても考えさせられる夢を見た。4月1日に次男が微熱を出すのだ。保育園に預けられず、実家に連絡しても予定があると断られ、初っ端から職場を1週間休まなければならないことに落胆し、途方にくれるという内容だ。悩みに悩み、実家に夢の話をしに行ってきた。すると親が、どうしようもない時は協力するから[(希望するか悩んでいた)役職]を希望したら?と言ってくれだのだ。今までの関係を考えると、そう言ってもらえるだけでもありがたく、不安がとても和らいだ。この4年間で、親との関係が今まででは考えられないくらい良好になった。心無い言葉の応酬、衝突…、今年の正月頃にも死ぬまで相入れない関係なのだなと思っていた。親の葬式は仕事を理由に出ないだろうなとも思っていた。しかし、何が私を変えたのだろうか。今まで物事を自分中心に考え、生きてきたことに気づかされたのだ。弟に「お姉ちゃんは優しくしてもらって当たり前と思ってる」というようなことを言われ、そんなつもりは無かったのだが、でも実際そうなのかもしれないと腑に落ち、素直に認めることができたのだ。父は会うたびに身体が横に大きくなっている。血圧は最高170らしい。退職してから毎日歩いていたらしいが、母が散歩に同伴しなくなったので行かなくなったという。父は同伴者がいないと歩けない寂しがりだった…。私から、母が子どもを見てくれるなら、3月末まで毎日一緒に歩いてもいいと言うと、父は嬉しそうに「いこういこう」と言ってくれた。今は、ほぼ毎日、父と近所の川沿いを1時間半散歩している。帰宅すると、お茶タイムが始まり、私が持参するスイーツを食べるのでプラマイ0かもしれないが・・・。



◯r4.2 如月に保育園無事決まりけり


4月に息子たちが通う保育園が決まり、兄弟2人入れることになった。2月も早下旬だが、中旬にくるはずの案内文書がまだ来ない。新設の保育園なので、ドタバタしているのだろうか。私は毎日、育児で反省してばかりだが、今日もまたやらかしてしまった。毎日、DWE(ディズニー英語)の試供品CDを聞かせているのだが、長男が簡単な歌をうたうようになった。「ワッツョネーム…マイネーズ ミキー!」最初、おおーと思った。人が言葉を口にするまで2000時間のインプットが必要と本で読み、毎日、食事時などに1,2時間ほど流していた。意味はまだわからないだろうが、正確に歌えるようになっていたのが嬉しかった。そして今日、「ミッキーマウス ハズアドッグ アンドヒズネイムイズプルート…」という少し難しめの歌を口ずさんでいた長男に、「ハズ、ア、ドッグ!ハズア、言ってごらん?ドッグ、はい?」と、正しく歌わせようと繰り返し正してしまったのだ。これは、せっかく楽しんでいた子どもを不愉快にさせ、好奇心の芽を摘んでしまう一番やってはいけない言動だ。長男はまだ3歳だ。私は過去に何度もその過ちを犯してきた。“正しさ”よりも“楽しさ”、相手に求めない、感情的にならない。育児の鉄則ではないか。私は本当に、何をやっているんだ。3年間、何を学んできたんだ。人から強制されたり、何でもかんでもつまらないと思い、心を閉ざしながら生きると何も身につかないことは、身をもって経験してきたではないか。テストで点数が取れるより、どんな物事人でもおもしろいと思えることの方が大切だと気づけたではないか。私はまだまだ三流だ。日々、息子たちに気づかされ、親として、人として成長させられている。



◯r3.12 子は親の真似して育つ年の暮


最近、長男(3歳3ヶ月)の口が達者だ。私が「夕飯は何がいい?」と聞くと、「虫歯になるお菓子がいい!」と言い、普段とは違う創作料理を作って出すと口に合わなかったのか、「これなあに?ぼくがしってるのつくってよー」と言ってくる。次男(2歳1ヶ月)のお尻が臭いと「ママー、うんちしてるよー」と教えてくれるようになり、まだ話せない次男が泣いていると「パパがいなくてさみしいんだってさ」と代弁してくれるようになった。3歳になってから言葉でのコミュニケーションがかなり取れるようになり、どんなことを言われても「成長したな〜」と感慨深くて、可愛くて頼もしくて仕方がない。先日は、些細なことで夫に強い口調で迫る私を見て長男が「ママ、そんなこといわないの!パパのじゃましないの!」と注意をしてきた。私が感情的になると長男は必ず夫側につき、夫を守ろうとする。日頃、ウルトラマンや仮面ライダーなどを熱心に見ているからだろうか、ちゃんと正義感が身についている。しかし、時たま、長男がきつい言葉遣いをするのを聞くとドキッとする。子どもの口調は親の口調そのものだ。普段、子どもの前で意識して気をつけているが、子どもから出る言葉を聞くと、とても反省させられることがある。出かける際、なかなか玄関に来ない次男に長男が「来ないと置いて行くからね!ばいばーい」というのを聞いて、一瞬「脅しのような、なんて酷いことを…」と思うが、これは私が「先に行くからねー」と子どもに対して普段から使っている言葉なのだ。第三者として聞くと、子どもを不安に陥れるような残酷な言葉だと思い反省した。来年は息子たちが保育園に入る。子どもは親の力を借りず自分の力で相手と関係を築き、問題が起これば自分の言葉で解決していかなければならない。せめて今だけは、正しい言葉遣いと穏やかな口調で息子たちと関われるよう努力していこうと思う。


◯r3.9 本を読み考え事す秋の夜

子どもを寝かしつけて一緒に寝落ちできなかったので、別室で読書している。0時過ぎ。空気の淀む部屋の窓を開けると涼しい風とともに、さやさやと耳心地の良い秋の虫の声が流れ込んできた。遠くの方からはヤンチャなバイクの走行音、救急車のサイレン、電車が線路を行き来する音が聞こえて来る。夜もまだ眠れないようだ。読書をしていると、気づけば本の内容と関係の無いことを思い出したり考えたりしてしまっていることがある。ページは捲るが、目で文字を追っているだけで、頭の中では別のことを考えている。一旦、本を置こう。大したことではないのだ。ふと、先日、息子の3歳の誕生日だったのだが、私の親から何も連絡が無かったなと思った。普段から、こちらから連絡しない限り親から一切連絡が無いので、当たり前といえばそうなのだが。(以前、1年連絡しなかったら親からも1年全く連絡が無かったように。) 頻繁に息子を実家に連れて行っていた頃、長男に宗教的な所作が身につき、彼が誇らしげに当たり前のように外で披露する姿を見てから、宗教の家である実家から足が遠のいている。私の親にとって宗教は人生であり、生活の一部であり、趣味、生きがい、仕事であり、切り離せない存在。一族でただ1人脱退した私は、親と血の繋がりはあるものの、相容れない存在で、実家にいる時はお互いが気をつかってしまうようになったのである。親は娘とその家族に全く興味が無いことを頭では理解しているが、今まで親の誕生日にケーキを持って行ったり、夫は事あるごとに土産を持参したりしていた。その度にぎこちなく喜ばれ、自分たちは何もしていないのに(これからも何もするつもりは無いのに)なんだか申し訳ないね・・という気持ちがもろ言動に出ている反応で迎え入れられ、お互い気をつかい両者が楽しくない時間を、今思うとよく過ごしていたものだ。最近、芦田愛菜主演の映画『星の子』を見た。このような映画があるということは、世間には私と同じような思いを抱いている人がいるということなのだろうか。ずっと、親とは何かと思ってきた。大学2年の頃に宗教をやめると言った時、父から「何のためにうちに生まれてきたのか」と言われ、先日も私に対して条件付きの愛だったことを明かされ、とうとう親という存在を割り切ったのだ。就職しても結婚しても無関心。ただ体裁だけ整えて人前に出たり、何もしない癖に孫は可愛い幸せと人前では話す。夫は、私の親には何も求めていない、その方が疲れないと言っていた。そもそも、このような関係性なのに息子の誕生日に親から連絡が無かったと思う私が、どうかしていたのだ。



◯r3.5 母の日や吾子がオムツを卒業す


ちょうど母の日に2歳7ヶ月の息子のおむつがはずれた。寝る時以外はオムツを履かせなくて済みそうだ。これから弟のおむつ代だけで済むことを思うと、母の日に最大の親孝行をしてくれたように思う。頑張ったぞ、息子よ。まさか、こんなにも早くオムツを卒業できるとは思っていなかった。オムツを外すためには母親の相当な覚悟が必要だと思っていた。こんなにも早い期間で取れたのは、いつもお世話になっている保育園の支援センターの先生の助言のおかげである。オムツを履かずに過ごしたら3日で取れたという話を思い出して、夏にやろうと思っていたことをGWに前倒しでやってみたら3日もかからず2日で取れてしまった。毎日便座に座らせていても一度も成功したことが無かったのに、丸出し作戦おそるべしである。1日目は、さすがに今までオムツの中に排泄してきた息子は床に2度失禁してしまった。時間を記録すると間隔が1時間あいていたので、このままオムツ卒業に突っ走ろうという確固たる気持ちが芽生えた。毎日、午前中だけ丸出し生活を頑張ろうと思い2日目、息子が「ウンチ出た!」と言ってきた。どこにした〜と床を見渡しても無いので、まさかと思いトイレに連れて行き便座に座らせてみたら、出てきたのである。成功に立ち会えたことが本当に嬉しくて、よくやった、よくやったと褒めちぎった。それからというもの、「ウンチ出た」「おしっこでた」と最初はドキッとするようなことを言ってきてはトイレでできるようになったのである。母から「弟(1歳半)も一緒に外してしまえば?」と言われたが、ウンチがもう少し緩く無くなったらまた丸出し作戦を敢行してみようと思っている。



◯r3.5 鬼ママになろうと決める五月かな


決めるもなにも既に鬼ママが定着している。「ダメ」とは言わない。イタズラも思う存分していい。だが、イタズラした責任は全て取らせる。先ほども2歳7ヶ月と1歳5ヶ月の息子が子ども服を箪笥から全て引っ張りだしてしまったので、畳み方を教えて全て畳ませた。子どもにやらせるのは根気がいるが、責任は取らせたい。子どもが飲みきれなかったお茶を故意に床に溢してしまった時は、布巾を与えて一緒に拭く。本棚の本を故意に全て床に落としてしまった時は、「あなたが落とした本をママが片付けるのは理不尽よね。片付けなさい。」と片付けさせる。その様子を見ていた祖父(私の父)にはすごいな…と苦笑されてしまったが、そうしないと気がおさまらないし、子どもの教育にも良くないと勝手に思っている。私が日頃から厳しすぎるので、根っから気の優しい夫は子どものオアシス担当で、責任を取らされた後の子どもは夫に積極的に甘えにいくので、まあ夫婦間のバランスは取れている。雨の日や今日みたいに強風で外出しない日は、家の遊びでは飽きてしまい子どものストレスはマックスになる。それは親も同じなのである…。だから、子どもにガミガミ叱らないためにも、教育に託けてイタズラの責任をしっかり取らせることで、親も気持ちを落ち着かせているのである。



◯r3.3 お笑いを見て雛あられ吹きこぼす


今日はTVでR-1グランプリがあった。お笑いが大好きな私は吉住とゆりやんを応援していた。ゆりやんが優勝して感無量だったが、なにより長男(2歳5ヶ月)と一緒に大爆笑しながら見られたのが嬉しかった。夫はあまりお笑いに興味が無いので、息子と楽しい時間を共有できたことがすごく嬉しかった。寝る前に長男に絵本をせがまれて『どろんこハリー』を読むと、「(最後にハリーが緑の座布団で寝るように)みどりのざぶとんでねるの!」と、家に絵本に出てくるのと同じような座布団があるのだが、それに寝転がるものだからもう可愛くてしかたない。しばらく座布団で寝かせると満足した様子ですんなりと布団に入ってくれた。最近、息子たちの一挙手一投足が愛おしくてたまらない。特に、長男に対してこのような感情が湧き起こるようになってきたのも、少しずつ言語でのコミュニケーションが取れるようになり、私自身も気持ちに余裕ができてきたからであろうか。最近購入した本(モンテッソーリ流 男の子の育て方)を読んで、長男の行動への捉え方が変わったこともあるかもしれない。以前より長男にイライラしなくなったことはママとしても成長しているからだと思いたい。息子たちは日々成長し、いろんなことができるようになってきている。息子たちが初めてできるようになったことへの一瞬の驚きや感動、育児の悩みなどはその時だけの感情だ。写真に収めるように逐一記録しておかねば。忘れないためにも。



◯r3.1 悩みをばブログに記し春を待つ


児童センターの先生方に育児の悩み、特に子どもへの接し方の後悔を吐露すると必ず「1,2歳の頃の記憶は残らないから大丈夫よ」「私の頃は押入れに閉じ込めたり、今では虐待だと言われてしまうようなことをしょっちゅうやっていたわよ〜」と慰められる。「子は親の鏡という言葉があるから、子どもがおもちゃを投げたり叫んだりすると、原因は私にあるなと反省する」と言うと、そんなことはないと優しく否定してくれた。頼れるものは頼ろう。ママさん方から情報を得て、今日は市の保健センターへ親子カウンセリングを申し込んできた。1ヶ月待ち。育児に悩まれている方が多いのが窺える。子どもは可愛い、育児は楽しいはずなのに。「育児が楽しめない原因」で検索してみたら納得する回答に出会った。育児を楽しめるかどうかは、1人の時間の過ごし方にあるという。1人の時間を癒しに使うか、自己向上に使うかでは、前者のリラックス効果は一時的なものに過ぎないが、後者は続けることで自己肯定感が高まり徐々に焦りや不安が解消していくという。自己向上とは仕事や読書、ブログなど文筆活動、その他趣味など生産的なことであれば何でも良いらしい。私も今月から朝3時頃に起きて読書や復職に向けて勉強をしているが、全然できていなかった時に比べて日中は心穏やかに過ごせているような気がする。短歌や俳句ブログも更新頻度を高めよう。自己肯定感を高めて焦りや不安を解消し、育児を楽しむためにも。



◯r2.12 年の暮 歯の悩みごと 解決す


よく歯がごっそりと抜け落ちる夢を見る。夢を見る度に毎回ドキッとさせられる。そういえば長男を妊娠してから久しく歯医者に行っていないと思い、歯の状態を診てもらいに行ってきた。歯の汚れを赤く染める薬を塗ってもらい、自分の歯を鏡で見せられて目を疑った。全部赤いのである。もちろん医院に来る前にしっかり磨いてきたので、内心ウソでしょ!!?と思いながら衛生士の話を聞くと、汚れが95%付着し歯茎も腫れているという。毎日、時間をかけて磨いていたのに…「信じられない!!」心の声が漏れ出てしまった。原因は歯ブラシを長らく新しいものに取り替えて無かったこと、磨き方が間違っていたこと、フロスを使っていなかったことだった。歯の歯石を取り、正しい磨き方を教えてもらい、一週間後にまた見せるように言われ医院を後にした。フロスを買い、帰宅後すぐ歯ブラシを新しくして、毎日鏡の前で人には見せられないくらい指をつっこんで口を開き歯をしっかり磨き込んだ。2度目の検診では、頑張った甲斐あって汚れが35%になっていた。それでも目標となる20%以内には届かなかったので、磨き残しがあった箇所とフロスの正しい使い方を教わり、また一週間後に診てもらうことになった。フロスは左右の歯茎に食い込ませなければならず、最初は血塗れになりながら磨いていたが、日に日に食い込ませた時の痛みも出血も無くなっていった。3度目の検診結果で8%という数字を叩き出し、衛生士にはもう何も言うことはありませんと褒められて、やっと自分の歯磨きと歯に自信を持てるようになった。心残りだった最後の親不知も抜いてもらえたし、歯の懸念が無くなったので、もう今後歯が抜け落ちるような夢を見ることはあるまい。歯は財産だ。子どもの歯も、自分で磨けるようになるまでは責任を持ってしっかり磨いていきたい。



◯栗よりもブラックサンダーチョコパイだ


なんちゅう句だ。(笑) 私はブラックサンダーとチョコパイというお菓子に並々ならぬ憧れを抱いている。初めて食べたのは大人になってからで、子どもの頃に一度も親に買ってもらったことが無かった。存在は知っていて、幼少期に親に一度買ってほしいとねだった時、チョコパイが食べたいのなら他人の子になりなさいと言われ買ってもらえなかった記憶がある。大人になりたまたま職場の先輩にもらって食べてから、この世にこんな美味しいお菓子があるのかと感動した。お菓子への思いはやはり個人の問題で、夫は子どもの頃から食べていたのでこれらのお菓子に特別な思いは全く無く、買ってきても当たり前のように食べるので、最近は買ってきても夫に言わず1人で至福の時を味わっている。やはり生育環境だなと思う。幼少期に多少なりとも好きなものを買ってもらったりやりたいことをやらせてもらったりしているのといないのでは、当たり前だが気持ちの満たされ度が違う。姉として育ったからだろうか、弟はやりたいことをやらせてもらい好きなものは買ってもらえ私のような思いは一切していないようだ。私はいろいろ我慢して育ったという意識があるからか、我慢が身につき(?) 就職してからずっと1ヶ月1万円生活を続けていた。周りからは仙人と言われ、今もその延長みたいな生活をしている。夫からも仙人だねと言われるくらい。同じものでも1番安い店で買うのが当たり前、必要なものしか買わないという節約精神に繋がったのは良かったのかもしれないが、自分みたいな人間は私だけで十分。夫は正反対の性格なのでとてもバランスが取れている。私と夫は極端なので、将来子どもには私と夫を足して2で割ったくらいの金銭感覚を持ってほしいと思っている。TVの子育て特集で、大抵は自分が育った環境と同じ環境を作り上げ、自分がされてきたことと同じことを子どもにしてしまうようで、違うことをするには相当な努力が必要で、できたら自分を盛大に褒めてあげましょうと専門家が言っていた。だよなぁ…と思った。私は最低限、子どもが好きだというものを買ってあげ(←しょっちゅうではないが努力目標) 将来やりたいことをやらせてあげたいと思っている。他愛の無いことで長男(2歳0ヶ月)を叱ってばかりの自分に嫌気が刺し、子どもが寝て一息つきブラックサンダーを食べ昔のことを思い出し、反省しながらこのブログを書いている。



◯9/27 若さとは尊いものと思う秋


今年31になる。30を過ぎて初めて「疲れ」を意識するようになった。20代はパンチとボリュームのあるものを欲していくらでも食べられたし、車で片道7,8時間運転しても疲れなかったし、ジェットコースターやお化け屋敷など刺激のあるアトラクションを体験したいと思った。この前、片道たった4時間(往復8時間)運転しただけなのに、翌日疲れがなかなかとれず半日寝てしまった。あれ、なぜこんなに身体の疲れが取れないのだろう。焼肉やお寿司の食べ放題へ行った後も満足感よりも胃への負担感の方が大きく、こんなはずでは…という思いだった。これが30代なのか…と年齢を意識することで納得し、これからは身体を労り疲れない身体作りをしなければならないのと、疲れても回復する方法を探らなければならないと思った。周りに話をすると、大先輩方も20代で子どもを産んだ時は翌日からぴんぴんして1人でトイレにも行けたが、30で産んだ日の翌日は全く起き上がれなかったなどエピソードを聞いて、皆さん同じように年齢を実感されていたのだと思った。初めは少し衝撃を受けるが、受容し乗り越えていかなければならない。大先輩からは毎日シャワーでお風呂に入っていないからではないかと指摘された。あとは、夏で麺類が多かったので味噌汁など発酵食品を食べていなかったことも。毎日甘んじて楽な方に流れて、お風呂や味噌汁など基本的なことができていなかったことを反省した。毎日の蓄積なんだな…。休日の今日も往復100分運転しただけでなんだか疲れてしまった。ひとまわり離れた夫は毎日車で片道1時間半かけて通勤している。つい「(夫は)よく通っていると思うよ…」と言ってしまった。本当によくやっていると思う。コロナが少し落ち着けば、年末は夫の実家がある鹿児島まで車で帰ろうかと話している。そのためにも、まずはお風呂と食事、基本的なところから改善していこう。



◯8/19 長男の梨を狙うは次男かな


また今年も梨の季節がやってきて胸が弾んでいるが、高校生の頃からお世話になっている梨園の方によると、今年の梨は残念ながらどこも不作らしい。天候のせいだろう。今年は梅雨が明けるのが昨年よりも長かった。天候で梨の出来不出来が左右されてしまうので、梨園の方々は本当に大変だ。例年より梨は少し小ぶりで甘さも控えめみたいだが、食べられるだけでもありがたい。来月で2歳の長男は、今では歯が13本くらい生えているので梨を余裕で食べられるようになった。昨年は歯があまり生えていなかったので梨を食べさせても噛み砕けずにペッと吐いてしまっていたのを思い出す。今年は最後まで食べられるようになってくれて嬉しい。ホークで刺して美味しそうに梨を食べる長男に、離乳食が順調に進んでいる9ヶ月の次男がボクも欲しいとつかまり立ちをして手を伸ばしている。長男は次男の手をかろやかにかわしながらモグモグと昨年最後まで味わえなかった梨を味わい尽くしている。まだ歯が1本も生えていない次男も梨を諦めない。なんとかして兄の梨のおこぼれをもらおうと必死に手を伸ばし続けている。すると、長男がフォークに刺してある残り半分の梨を一気に口の中に入れてしまった。そして、「フォークならいいよ」と言わんばかりにハイと平然と次男にフォークを渡す長男。やっとつかみとった梨エキスのついたフォークを満足そうに舐めようとする次男…。一連のやりとりを微笑ましく横で見ていたが、さすがに長男が舐めたものを次男が舐めるのは衛生上良くないので、すぐに次男から回収した。フォークを取り上げられた次男は、私の隣でムチムチの両腕を激しく上下に揺らし「エェンッエェンッ!!」と怒っていたが、その姿がまた可愛かった。次男をものともしない長男と、自己主張するようになった次男の姿に成長を感じた。



◯8/17 吾子狙う蚊を追い払う団扇哉


汗をかくと子どもの身体に汗疹ができる。首、腕、手首など脂肪が重なりやすい箇所にいつもできる。長男は昨年に比べると症状は落ち着いているが、時たま痒くて辛そうだ。次男は長男よりもぷくぷくなので、特にずりはいをする時に床に接する腕の部分にぶわ〜っ汗疹が出ている。幼児用ムヒを塗っても汗ですぐに落ちてしまい効果が見えにくい。いつもお世話になっている児童センターの先生方に相談したら、子どもの汗疹は海に身体をつけると治るよと教えてもらった。塩水ではダメらしい。ミネラル成分などが関係するのだろうか。子持ちベテランの皆さんが口をそろえて言うので、よっぽど効果があるのだろう。市販の「桃の葉エキス」も効くよと教えてもらったが、今日はたまたま夫が休みだったので、さっそく車で30分のところにある海岸まで行ってきた。海なんて何年ぶりだろう。もちろん息子たちは生まれて初めての海である。児童センターで会うママさん方から、今の時期は水着は必要なくて布パンツで水浴びしても全然いけるよと聞き、途中、西松屋でトレパンを買い海岸へ向かった。日陰へ駐車し、夫と子どもを1人ずつ抱っこして灼熱の砂浜を歩いた。比較的きれいな海だと教えられた海岸には親子づれもちらほら見られた。コロナでなかったらもっと人がいたのだろうな。まず長男の服とおむつを脱がせて海に連れていくと、海に入るのを嫌がるわ嫌がるわ…。不機嫌に海を背にして立ち尽くす長男の全身に手で海水をドバドバかけていっちょ完了。夫にパスして今度は次男だが、彼は状況がわかっていないのか、太った身体で平然と海辺に座り、打ち寄せる波を正面から浴びてニコニコしていた。海の温度は冷めかけたお風呂よりも温かった。ミッション完了して駐車場へ戻り子どもたちをチャイルドシートに乗せていると、開いたドアから親には目もくれず子ども目がけてプーンと蚊が入ってきた。蚊は厄介だ。せっかく汗疹が消えるかもしれないというのに蚊に刺されては意味なしと思い、常備団扇で追っ払いすぐドアを閉めた。完璧だ。あれ、気のせいか、子どもの汗疹が薄くなっていなかったか。こんなにも早く効果が出るのか!!? 大変だったけれど来てよかったと思いながら海岸を後にした。



◯8/13 講義中窓に蝉の音ジリジリと


10年に1度ある30時間の免許更新講習を育休中に受けてしまおうと早期に申し込んだが、コロナの影響で5,6月に開催予定だった講習が7,8月に延期になった。実家に子どもを預けて2日間講義を受けに行ってきた。会場は大学だったので、久々に堅い木の椅子に1日座ることになって、普段から尾骶骨に悩まされている私は座布団を持って来なかったことを激しく後悔した。普段はグループディスカッションや発表をさせるという教授も今回はできないとして、ずっと1日話を聞くだけの講義だった。2日とも前の窓際の席だったのだが、ちょうど窓に蝉がとまっており、講義中ずっとミーンミーン鳴いていたので、意識して教授の話に耳を傾けていないとすぐ蝉に意識を持っていかれそうになるし、たまに読唇術とか想像力を働かせながら何とか乗り越えた。窓際の蝉の影響は私だけではないだろう。他の受講者もそうだが、絶対、講義をしている教授もうるさいと感じていたはずだ。コロナ対策で窓が開けられていて、ちょうど入口のところで鳴いていたので、もっと何とかならなかったものだろうかと、今になって思う。無事に試験も乗り越えたし、あとは合否がくるのを待つだけだ。アンケートの最後に蝉がうるさかったと書けば良かったと思ったが、他の受講者が書いてくれていることを期待している。11月に東京会場であるはずだった残り3日分の対面講習がコロナの影響で通信へと変わり、課題本を読んで1600字のレポートを提出することになった。本を読み、肝心のレポートにいつ取り組もうかと思っていたが、先日、子どもたちも寝た頃ふと0時に目が覚めて「今やってしまおう」と思い、夜中3時頃、子どもたちの夜泣きと共に完成した。これを提出したら1ヶ月後にまた試験が届く…。



◯7/24 2人の子ママにべったり夏の夜


細々とした詳細は忘れたが、夫に子育てはそんなに大変なの?(大変ではないでしょう?笑という感じで) と漏らされて、やっぱり夫は日々の育児を大したことがないものと思っているのだなと思った。休日、片方子どもを夫に預けて出かけたことがあるが、(預かってくれるだけありがたいとは思うが) 食事の時間に私が用意したご飯を子どもに食べさせるだけで、あとは適当に子どもを遊ばせおいて、夫は録画を見たり新聞や本を読んだり昼寝したり自分のやりたいことをするだけなのだ。(子どもが泣いた時はあまりやりたいことができなかったと愚痴る。) 私が子どもたちといる時もそのようなのだと夫は思っているらしい。毎日、0歳の次男を抱っこして1歳の長男に往復2kmの距離を歩かせて児童センターへ行っているので、夫にもやってみたら?と言ってみたら、やらないという。フォークやスプーンでご飯が食べられるのも、コップで飲むのも、よく話し言葉に反応するようになったのも、体力がついてきたのも、日頃から子どもにやらせてこそだ。夫は考え無しに全部やってあげてしまう。そりゃあ、やってあげた方が楽だろう。夫は子どものことに関して成長や変化に気づくのが3テンポくらい遅い。夫は以前、育児はやらないと言った。確かに仕事をしながらの育児は大変なので、育休中は夫にあまり求めていない。子どもが3歳くらい(ある程度自分のことは自分でできるようになる)までの育児は殆どママが担っているのだなと思った。周りはどうかは知らない。休日に1人で幼児を児童センターに連れてきているパパさんもいる。素晴らしいことだ。明日は夫が1人の時間が欲しいというので子どもを連れて実家に行くことになった。明後日は私が仕事の関係で1日夫に子どもを見てもらう予定だったが、実家が明後日も子どもを見てもいいというので夫は大変喜んでいた。明日は子どもと実家に泊まる。私も実家の方が子どもの注意が分散されて楽だし、夫には貴重な休日を有意義に過ごしてもらいたいと思う。



6/19梅雨の始まり夫のうつも佳境


そういえば『ツレがうつになりまして』という作品があったと思ってメルカリでポチッと購入してしまった。夜中の1時に。夫が新年度から軽うつになり、家でできることは寝室を別にして睡眠環境を確保したり子育ての負担を無くしたり美味しいものを食べたりしてもらうことかなと考えてやってきた。処方された睡眠薬のおかげで夜はまあまあ眠れており、感情の浮き沈みはあるもののご飯はしっかり食べられているし将来的な向上心も顕在。勤務先では管理職と冗談も言い合うようなのでそこまで深刻ではないのかなと思っていたら、昨晩夫が療休を取るかもしれないと言ってきた。かれこれ数回目だ。いつも取る取ると言って夫自身の判断で取らないできた。心身の状態は本人が一番わかっているだろうし、医者と相談したら良いと思っているのだが、夫から私が療休を取ってほしいと思ってないでしょうと言われた。療休を取る取らないは夫自身の問題なので少し口論になった。夫は頼めば子どもたちをお風呂に入れてくれたりご飯を食べさせてくれたりするが、(うつになる前から)自分からは子どもと遊んだり積極的に関わったりしない。療休を取っても子どもを施設や散歩に連れて行ったり遊んだりしないよねと聞いてみたら「しない」というので、それなら療休中は私が家にいる夫にイライラして当たらないように子どもと実家で過ごさせてもらうなど、少し離れた方がお互いにとって良いと考えていると伝えた。夫は考え込んでしまった。また今回も療休を取らないかもしれない。私はうつの夫に対して正しい対応ができていないのではと思うのだ。そして、ふと頭に浮かんだ漫画を夜中1時にポチッと購入したのだ。



◯5/8 日焼け止め息子の顔が白塗りに


幼児の日焼け止めあるあるだ。表面積の狭い顔に日焼け止めをワンプッシュ分塗ると、クリームが伸びきらず白塗りみたいになる。日差しが強くなってきたので子どものデリケートな肌には白塗りくらいがちょうど良いかもしれない。6月になり、やっと支援施設が再開されたので息子たちと行ってきた。4ヶ月ぶりに解放された遊び場や遊びにきている同世代の友達に興奮する息子。今までのステイホームの鬱屈を晴らすかのように施設内を走り回っている。しめしめ、今夜は爆睡だろう。しばらくすると息子は素敵ママが主催するままごとアフタヌーンティーに参加し始めた。マグカップを持ち「ぱーい!(乾杯)」と至極ご機嫌である。アフタヌーンティーの様子を遠目に観ていると、息子が玩具の包丁の柄を口に加えて切先をマグに入れてストローのように使い始めた。(まてまて…) さらに玩具のフライ返しでも同じことをする息子。(やめれ…) そもそも、ままごとセットを買っていないので仕方がないのだが、こういう時こそ家庭での教育が出るのだなと反省した。ままごとをしてくれている素敵ママは家でも息子さんと遊んでいるのだろう。両手にホークとスプーンを持ち歩き回る様子を見るとまだまだ嗜みは身についていないらしいが、アフタヌーンティーの世界観を崩さない素敵ママの姿勢には気概を感じる。私も頑張らなければ。帰りにままごとセットを買って家で特訓だと心に決めてセリエに寄った。今は何でも100円で揃うからすごい。感動しながら精度の高いままごとセットを見ていたら、隣にまた精度の高い乗り物玩具を見つけてしまった。どれもゼンマイやモーターで動くというので、半ば興奮しながらままごとはまた今度でいいやと気が変わり、息子が興味を示した乗り物ばかり買い占めてそのままセリエを後にした。



◯4/19 長男の言葉にビクッと春の朝


「やばい

朝、夫にオムツを替えてもらっている1歳半の息子が発した言葉に衝撃を受けた。言葉を発して嬉しいという感情ではなく胸が激しくざわついた。

「やばい」は私が普段、無意識のうちに多様している言葉なのだ。度を超えたものを見聞したり美味しいものを食べたり、外では言わないが家の中では無意識のうちにじゃんじゃんと使ってしまっている。子は親の鏡。頭では十分にわかっていたつもりだが、息子に身についてほしくないものが身につき始めている様子を見て、これは本当に意識して気をつけなければと激しく思った。


「やばいな

あ、また口をついて……

「チクショー!!

あー、これもだめだ!

「クソっ」

……


どうしようもないループに陥っている。笑い事ではないのだ。ダメだダメだダメだダメだ。楽をしてはダメなのだ。家の中でこそしっかりとした言葉遣いで過ごさねば。今から変える!汚い言葉にも気をつける!将来、外で覚えてきたら胸を張って注意できるように、今から気をつけるのだ。



◯2/28 春昼や子の目を盗み袋麺


コロナの影響で全国の小中高が3月末まで臨時休校になるという。テレビをつけると政府の判断に賛否両論の嵐だ。反対派は子育て共働き世帯を考えての発言が多い。特に小学校低学年の子を持つ親は子どもを1人で留守番させるのは気が気でないだろう。しかし、ウイルスをもらう可能性の高い場所に行かせるのも心配だ。難しいところである。将来こういう状況を想定し、家のルールを決めて守らせたり留守番の練習をしたりと普段から子どもに教育していかないといけない。年子で次男が生まれてから今まで週の半分は実家にお世話になっていたが、私の父が一昨日から咳発熱なのでしばらく来ない方がいいと母から連絡があった。病院で診察したらインフルでもなくただの風邪だと言われたという。今日で3日目、重症化せずに同居する92歳の祖母にもうつさずに早く治るといい。実家に行けなくなったので2人の子ども(15ヶ月と3ヶ月)を見ているが、長男が家の遊具や玩具で遊ばずずっとべったり、食事はいくら食べても満足せずに機嫌も悪く、私は早くも疲弊気味。この状況から脱したいと思い、思い切って遊具と玩具の配置替えを行ってみたら1人で遊んでくれた。しめしめと長男からそ〜っと離れて台所へ。あら、ついてこないぞ。今のうちにお昼作っちゃえ。鍋を2つ使い瞬時に袋麺を調理し、遊びに夢中の長男の目を盗んでかきこんだ。子どもが自分のご飯(かなりの量)だけでは満足せず大人のものまで欲しがるので、見えないところでこそこそと食べるようになるとは、子どもをもつまで想像もつかなかった。



◯2/3 すくすくと育った次男初節分


私の母は次男(2ヶ月)を見るなり、「最初はイケメンだと思ったけど、最近ブクブク太ってきたし鼻は上向きだし、誰に似たのかしらねぇ。ドラえもんに出てくるジャイアンという感じよねぇ」と言いたい放題。また、次男がママ友からもらった少し派手な色合いのカバーオールを着ているのを見て、「あまり似合わないわねぇ。目鼻立ちがしっかりした長男は似合いそうだけれど。長男は何でも似合うわよね。」と至極長男贔屓。母の妄言を聞き流し、可愛い可愛い次男はこれからもっとも〜っと可愛くなっていくんです!と心の中で口の悪い母に舌を出しながら母乳をあげている。次男はもうすぐ生後3ヶ月。初めての母乳育児もやっと軌道に乗り、子育て支援施設にもデビューした。長男のときは気持ちに余裕が持てず、1日がとても長く感じられ、子どもから離れて自分の時間が無性に欲しくなることもあった。次男が生まれて今では少し気持ちに余裕が生まれ、子どもが愛しくてたまらなくなり、2人の子どもと過ごす時間がとても貴重に感じられるようになった。最初は慣れない年子育児、朝早く帰りが遅い夫、同時に泣き出す2人に茫然としストレスがたまることもあった。実家が協力してくれたから今がある。1人で子育てなんて私には無理だ。何だかんだ孫のことを見てくれ可愛がってくれる親はありがたいと思うし、心の中ではとても感謝している。今日は節分。今夜は豆まきという一大イベントがある。長男が昼寝し、母乳を飲んだ次男がやっと寝て束の間の自由時間。今のうちに私も仮眠をとって今夜に備えて充電しておこう。



◯1/10 次男泣き長男も泣く冬の暮


焼きもちだろうか。次男(2ヶ月)に授乳するとき、必ず長男(13ヶ月)が私のところに来て泣きながら空いてない膝に乗せろ乗せろと訴えてくる。母乳、おむつ交換など次男の相手をするものなら、僕も僕もと全身で訴えてくる。私の手が空いているときは離れて遊んでいるのに、これはやはり弟に対する焼きもちだろうか。長男のママアンテナは高く、私が台所やトイレなど少しでも離れようとするものなら背中を向けて遊んでいても泣きながら追いかけてくる。捕まったら両足を両手でガシッとつかまれて、歩くと歩幅を合わせて必死になってどこまでもついてくる。可愛いのだが、それにしても身動きが取りづらいことかぎりない。周りのものに何でも興味を示す時期なので、ティッシュやオムツなどを箱から全て出してしまったり、携帯やリモコンをいじったりは日常茶飯事。最近は触ってほしくないものを手の届かないところに置いたり布で隠したり、コンロなどはロックしたりしている。育児は子どもが可愛いというだけではやっていけない。子どもにかかりきりになるしイラッとしてしまうこともあるけれど、そんな時こそ、今しか味わえない貴重な時間と思うようにしている。特に、男の子が全身でママに愛情表現をしてくるのは今だけであろうし、一緒にお風呂に入れるのもせいぜい小学生になるまでであろうし。そんなことを考えると、不思議とイラッとした気持ちが消えて子どもたちへの愛しさが胸に満ち溢れてくるのだ。いろいろあるが、今この瞬間を胸に焼き付けながら、楽しみながら育児を頑張っていきたいと思う。



◯r2 1/2 お正月 積りに積もった 話する


将来、母子手帳替わりに記録したこのブログを紙媒体にして子どもたちに残そうと思っている。今回は結婚がまだの弟にもいずれは読んでもらいたい。昨日、4人の子どもを育てて離婚したおじさんと話した。そして感じたことは、金銭感覚の違い(※奥さんが自立しておらず財布が同じ場合)や教育観の違い(※譲れないものが相反する場合)も離婚のきっかけになりうるということだ。これらは、それぞれのバックグラウンド(育ち環境)の違いで生じる。それぞれが仕事を持って稼ぎがあり財布が別々で、ある程度生活費分担の取り決めをしていれば、あとは互いの用途を比較的寛容に見られる。だから、結婚する前に仕事に関すること、財布のヒモをどうするかや生活費分担について話し合っておき、ある程度お互いが納得するかたちまで持っていっておいた方がいい。教育観は、育った環境が大いに影響する。結婚する前にそこまで話し合うことはなかなか無く、大抵は子どもが生まれてからその問題が露呈する。自分が育ってきた教育環境が絶対であると思い、相手も同じような思いを抱いていると、一方が妥協しないと相いれなくなり、いずれ衝突が生じてしまう。普段からこまめに話し合い、折り合いをつけておいた方がいい。そして、子どもと伴侶に対して理想を持ちすぎないことも大事だ。完璧な人間なんていない。相手に求めず、時にはしかたがないと諦めの気持ちを抱くことができた方が、気が楽になる。私は離婚に悪いイメージはない。むしろ、根が合わず一緒にいて楽しくないような、変に気をつかうような相手と一生一緒にいることの方が不幸であると思っている。また、日ごろの細かな違和感をため込んでしまうような相手も良くない。一緒にいて楽しくて、ちょっとしたことでも話し合えて、思いやりをもって折り合いをつけられる夫婦がいい。結婚する時はそういう相手を選ぶのがいいと思う。弟よ、大人になった子どもたちよ、ちょいと参考にしてくれい。