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居心地のいい空間作りを考える、インテリアコーディネーター、Keikoです。
 
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昨日、母のことを書きました。

涙が止まらなくなったとメッセージをもらい、何がどう人の心に伝わるのか、不思議なもんだなと思ったとこです。



で、今日は父のことを。

3つの思い出を書き留めます。



上差し1つめ。わたしが妊娠中、つわりがひどくて、ほとんど食事ができませんでした。それを心配した父は魚の南蛮漬けを作って持ってきてくれました。

わたしが寝込んでるだろうと、無理して玄関まで出てきてもらうのは可哀想だからと、その南蛮漬けを玄関扉の取っ手に引っ掛けて、黙って帰って行きました。何度かそういうことがありました。

わたしはこの父の静かな優しさが好きです。本当の優しさだと思います。


チョキ2つめ。OL時代、父と2人暮らしをしていました。料理好きの父は、前の晩の余った食材で、チャチャっとお弁当を作って持たせてくれたりもしました。

そのお弁当の隅っこには、小さなマダコが一匹可愛く飾ってありました。父らしいセンスと愛情に、マダコを見ると思い出します。


OK3つめ。父は晩年脳梗塞で車いす生活になりました。

何かの用で、母が1週間ほどショートステイに父を預けました。毎日お昼頃会いに行って、喋れない父と一緒に時間を過ごしました。

オヤツのヨーグルトが配られた時、ただ唸る声で、わたしにヨーグルトを食べなさいって、動く手でヨーグルトをわたしに差し出してくれました。

「パパ、わたしはいいから、パパ食べて。」と配られたスプーンでパパに食べさせた思い出。

着替えを持っていったのに着替えなんかさせてもらってないし、寝る時に勝手に起き上がらないように、ベットに紐のようなものがあって、これが現実かと悲しくなって、

呼んでも職員さんが足りなくてつかまらず、ヨーグルトをおやつに出されたって、そもそも自分で食べれない父なんだからさと、どうしようもない気持ちになりました。

わたしが帰る時、エレベーターのところまで送ってくれた父の寂しそうな顔、それでもニコニコ笑顔で手を振って...ショボーン

今でも時々思い出す光景です。




南蛮漬け、マダコ、ヨーグルト、この3つが、強烈にわたしに残っている父の思い出。


車の運転していると、突然、そのことが思い出されて、涙が溢れてくることがあります。 

父の優しさにどうしようもない気持ちにさせられるのです。

亡くなった時はそうでなかったのに、年々その記憶が鮮明になってきます。


父の日を前に

父に感謝を込めて。