今日は懐かしい場所へ行ってみた。
30年前によく通っていたそのハイツは、
彼のお母さんの、本当にプロ並みの料理の腕前で、毎回楽しみだったその部屋があるハイツ。
あたしは何故か、気が向いた時にそのハイツに行ってしまう。
幸せだった場所についつい行ってしまう。
もうあの時は戻らないのはわかっていても
自分がそこにいたことを確かめたくて時折いってしまう。
その近くにある銭湯はそのままで
すごく迷ったけどそのハイツにたどり着いた。
こんなにいつまでも忘れられない人はいるんだろうか。
恋は時間が経つにつれ本当は薄れていくのに、何故30年経っても、むしろ、心が求めているのか
あたしにはわからない。
もしそのハイツが、いつか無くなって
更地になったとしても
きっとその場所に行くんだと思う。
あたしが生きてる限り。