klm746のブログ

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「うん。そうだね」
 死ねば文句も出まいが、今の僕は勝手な理由で、今いる場所から逃れることは出来ない。
 理由は違えど、僕は7年前と同じ――僕を愛してくれた女性の申し出を、受け入れることは出来ない。
 シオリとトモミの願ってくれた、僕のささやかな幸せは、ちっぽけに見えて、もう二度と手の届かないものになったのかもしれない。
 きっと――出来の悪いラブコメなら、世界中を敵に回しても、一人の女性のために人生を捨てるのだろう。
 それは子供のやり方だ。恋愛は自己責任でやるものだ。それを知らない奴に誰かを好きになる資格はない。
「ありがとう。トモミさん」
「え?」
「君の申し出は受けられないけれど…prada 青山
…君の言葉は一人の人間として受け取っておくよ」
「……」
 お互いがこの先に進めなくて――明日が見えなくて、沈黙が続く。
 沈黙が続くと、変な考えが浮かんでくる。
「そりゃ、そうできたら僕だってすごく嬉しいさ。でも……」
 トモミは僕の声に、俯いていた顔を上げる。
「でも――ごめん。今の僕じゃ、いい返事はしてやれない……心が揺れたのは、事実だけれど……」
 あぁ、女性が男の前で、こんなに勇気を振り絞ったのに、また僕はトモミに不義理なことをしている。
 僕は大馬鹿野郎だろうか。言ってしまえばいいじゃないか。「結婚しようか」の一言でも言って、グランローズマリーはもう自分とは関係のないものだと。
 その一言さえ言ってしまえば、楽になれるのに……
「――また戻るんですね。今までの生活に」
 トモミが僕に強い瞳を向けて、それを確認した。
「うん。今グランローズマリーは、飛天グループを吸収したことで、大混乱している。エイジひとりじゃその処理は無理だ。自分がやったことである以上、その処理をしないといけない。今はグランローズマリーを出るなんて決断ができる時じゃない。せめてそれが終わってから、自分の身の振り方を考えるよ」
 僕はふっと息をつく。
「トモミさんへの返事も、出来ればその頃までには答えを出したいと思う。こんな返事で、申し訳ないけど……」
「いえ。私こそ、いきなり色んなこと、ずけずけ言っちゃってますから」
「……」
「――ひとつ、prada 財布 楽天
質問したいです」
「え?」
「シオリさんって、社長がああいう家庭環境にいたこと、知ってたんですよね。じゃあ――やっぱり社長、シオリさんから、結婚しない? って、言われたこと、あったんじゃないですか?」
「……」
 僕は一瞬、口ごもった。
「――うん、あるよ。別れる直前に一度だけ……」
「やっぱり。そうだと思った」
「え?」
「私が見た、私がイメージするシオリさんだと、社長の辛い過去を知ったら、きっとそう言うだろうな、って」
「……」
「悔しいな。いつもシオリさんは、私がやること、言うこと、全部7年前に、社長にやっちゃってるんだもん。prada 鞄
私、いつも周回遅れって感じで……」
「……」
 それは、自分がシオリよりも不利な状況にいるということを、僕に分かってほしかったのかもしれない。
 それが分かっていて、それでも真剣で、リアルで、一生懸命なのだと。
 シオリのことを忘れられなくてもいいから、ちょっとでも僕に、そんな不利な状況で戦っている自分の辛さを分かってほしいと、思わず出てしまった愚痴なのかもしれない,crocs
 そんな彼女に、僕が何をしてやれるのか……
 そればかりを考えていた。
 だけど、上手い考えが思いつかなくて。
 半ば自棄になるように、僕は日本酒の入ったコップに手を伸ばし、一口口に含んだ。
「あ、あの……」
 僕が酒を口に含んだとほぼ同時に、トモミの