klm598のブログ

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「……」
 ミズキは答えない。
「でも、駄目だ……誰かを傷つけて、自分の安定を得るなんて、僕には出来ない。君はこんな奴に体を捧げちゃいけない。君みたいな娘は、幸せにならなくちゃ駄目だ。僕は君に消えない傷なんか残せない」
「……」
 沈黙。
「ちくしょう……」
 声が漏れた。
「何で涙が出ないんだよ……僕は、僕なんかを頼ポールスミスアウトレット
ってくれた人のために、泣くことも出来ないのか……」
 もう感情が乱れきっていた,Kate Spade。ただ、ここまでしたミズキに訳もわからず何かを償いたくて、でも何も出来なくて。
 せめて彼女の悲しみを抱えて泣いてやりたかったけど、涙が出ない。
 僕はやっぱり、誰かを傷つけることしか出来ないのか。
 何で、僕は……
 僕の裸の肩に、細くて長い指が触れる。
 振り向くのが怖い。僕は歯を食い縛って、審判を待つ。
「もう、いいよ……」
 ミズキのか細い声がした。泣いているような声だった。
 あぁ、また人を泣かせた、という罪悪感で、僕は振り向く。
 そこには足を開いた女の子座りで、笑みを浮かべながら涙を流すミズキがいた。
「ありがとう。もう、充分だよ」
「え?」
「あなたは私の心にちゃんと触れてくれたもの。このままじゃいけないって、私を止めてくれたの」
「……」
 ミズキは僕の手を取った。
「それだけで胸がいっぱいだから。ポールスミスのバッグ
あなたみたいな人に会いたいと思っていて、あなたがその通りの人だったから」
「……」
 沈黙。
「あなたも、何かとても辛いことを抱えているのに、それでも人を傷つけたりは出来ないのね」
「……」
「そんな甘いところも……うふふ。何だか居心地が良かったわ。あなたの前だと、その目とその甘さにつられて、飾りのない自分になれる」
 もう涙は流していなかった。ミズキは僕の目を覗き込む。
「……」
 沈黙。
 そのままで30秒ほどそうしていた。僕はずっと俯いていたが、やがてミズキは僕の手を離して立ち上がった。
「ゲームオーバーね」
 そう言って、ミズキはベッドから出る。
「どこへ?」
「今日のデートはここまで。着替えてくるわ」
 そう言って、バスルームの前に立つ。
「変な話よね。さっきまであなたに抱かれたいと思っていたのに、今は着替えを隠すなんて」
 バスルームの入り口前で立ち止まり、ミズキは自嘲する。
「それでいいんだ。きっと。男を支えるために、君が身を切ることはないと思う……」
 言いかけて、言葉が尻すぼみになる。
 この僕に、彼女に掛けてやれる言葉なんてあるのか? 彼女が何と言おうと、僕はひどいことを彼女にしたんだ。
 ミズキは僕の言葉に笑みを返してバスルームに入る財布レディース
。3分ほどで乱れた髪も直して、さっきまでのコートにミニスカート姿で出てきた。
 彼女は僕の前に来て、僕に一切れの紙片を渡す。
 それは一万円札だった。
「私が無理に連れてきたから、これであなたが出る時払ってね」
「――え。一緒に出たら、晩飯くらい一緒に……」
「いいの。これ以上あなたといると、あなたの優しさに耐えられなくなる」
「……」
 無神経過ぎだ。大体何で今更この状況で飯なんか……
「ごめん」
「謝らないで。これでも結構すっきりした気分なんだから」
 ミズキの表情は、ここに来る前の、大人の余裕を感じるものに戻っていた。
「じゃあ、私、行くね」
 ミズキは部屋のドアノブに手を掛ける。
「ちょっと待って」
 僕は玄関まで彼女を追い掛けていた。
 僕が彼女にかける言葉なんてない。だけどこれだけは言わなくちゃ……彼女が少しは前を向けるように。
「し、幸せになってくれ……」
 言い慣れない言葉に、