夫よ? トモちゃん、サクライくんにありがとうなんて言ってもらえて、ちょっと緊張しちゃっただけだから……」
「?」
「そ、そうだ!」
マイがトモミの方へと歩み寄ったが、その前にトモミはすごい勢いで自分の鞄の中を漁り始め、一通の封筒を取り出して僕の前に出した。
「こ、これ、探偵さんが社長に見せてくれ、って」
口調が若干おかしくなりながら、トモミは言った。
「あ、ああ、どうも……」
僕はそのトモミの変なテンションにどう合わせていいかわからず、生返事をして、その封筒を受け取った。
封を破って、中に入っている用紙に目を落とす。
「……」
その内容を一通り確認すると、levi s 517
僕は自分のデスクにがくりと寄りかかり、封筒を持つ手の力をだらりと消失させた。
「おにいちゃん、か……」
「はぁ? まだ言ってるのかよお前」
ジュンイチが僕の呟きに、ぷっと噴出した。Onii-chan
「……」
僕は、シズカの『おにいちゃん』という言葉の響きに、少しぼうっとなっていた。
「いつまでぼうっとしてるんだよ」
エイジがそんな普段と違う僕の様子に気付いたのか、僕を戒めた。
「そんなに『おにいちゃん』って響きが気に入ったのかよ」
「――別に、そういう意味で呆けていたんじゃないよ」
僕は慌てるでもなくそう言った。
「あの娘、色んな意味で妹系だよな。しっかり者のシオリさんとはあまり似てない。天真爛漫でよ」
ジュンイチがシズカの性格を分析した。
「いやぁ、正直あの娘、levi s 532,levis eshop
カメラマンとしては是非一度撮影を依頼したいくらいだよ。あの娘、やっぱり苦労しすぎたせいなのか、自分の魅力ってやつに全然気づいてないぜ。勿体ない」
「……」
そうだよな,crocs。シズカは本来すごい美少女になっていたはずなんだ。地味な身なりをしているが、さながら彼女はシンデレラになる器を持っているのだ。
シズカだけじゃなく母のアユミだって、50歳前後の年齢のはずだが、言われなければ30代前半でも通るような綺麗な人だ。
その二人が、今もああして……
――ふいに、社長室のドアがトントン、とノックされた。
「え?」
トモミとエイジが同時に、ホラー映画の絶叫シーンを見た時のように、体をびくりと反応させた。
「な、何で? この社長室には特定の手続きをしないとエレベーターが通らないようになっているのに……」
そう、トモミの言う通り。本来この扉は、僕達が来ると知らない来客というのは絶対に来ない。この部屋の扉がノックされること自体、既に異常。本来ならノックなんてされることのない扉がノックされたことで、二人は怯えたのだ。
「大丈夫だよ」
僕はドアの方へ歩きながら言った。
「少なくとも、幽霊なんていう類のものじゃない」
そう言って、僕は社長室のドアを自ら開けた。
ドアの外には、先程まで僕達がここに招き入れていた、四角い縁の眼鏡をかけた、神経質そうな探偵が立っていた。
「探偵さん? どうして?」
トモミが疑問を口に出した。levi s e shop
他の皆もそのトモミの言葉に頷いた。
「それが、サクライさんにさっきこんな紙を渡されましてね」
そう言って探偵は、さっき僕が渡した紙切れを開いて、皆に見せた。
皆はそれを覗き込む。
『10分間、1階のトイレで待機。その後受付にこの紙を見せて、社長室のエレベーターを動かしてもらい、再びここへ来ること』
紙にはそう書かれ、最後に、この会社で働く人間なら誰でも知っている、僕が仕事で使う、CEO専用の認印が押してあった。この認印があれば、僕が書いたものだと受け付けも納得するというわけだ。
「どういうことだよ、ケースケ」
