水がめの北斗星

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北海道に住む学生が自身の立場から考えるあれこれ

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どうも。水木久蓮です。

 

今日は夏至でしたね。

ということはもうすぐ7月に入るわけですが、7月に入ると大きく2つのことが変わります。

1つ目はキャッシュレス・ポイント還元終了による再増税

2つ目はレジ袋有料化 です

 

1つ目は昨年の10月1日から行っていた消費税増税の対策の一環だったわけですが、キャッシュレス決済ができる店は確かに増えましたが、マクロな経済の視点からして6月30日に終了するのは十分な対策と言えたのでしょうか。

 

2つ目はレジ袋有料化ですが、これは環境対策の一環として行われるもので、レジ袋を30%以上バイオマス由来のものを使用すれば無料化できますが、そうしない場合はレジ袋を有料化しないといけません。ただ、レジ袋の値段設定やその利益の使い道は事業者に委ねられているようなので原価が安く利率の高いレジ袋を積極的にたくさん売れば儲かるシステムな気もしないでもないですね。

 

ここで、どちらの事業も共通の疑惑と懸念が浮かび上がってきます。それは、ある特定の業種が儲かるシステムではないのかということ、とこのタイミングは良くないのではないか、ということです。

キャッシュレス還元はわかりやすい話で、キャッシュレス決済の事業者が契約する小売店の数を増やすことに成功しました。クレジットカードなどは支払うたびに小売店が手数料を支払うシステムなので、今回大いに得をしたのは間違いなくキャッシュレス決済の事業者と言えるでしょう。しかし、多少マシになったとは言え、まだまだコロナの影響で景気は芳しくない状態です。こんな状態で再増税というのは誰も得をしないのではないでしょうか。

 

レジ袋の有料化はおそらくバイオマス由来のレジ袋を作る業者が儲かるシステムだと思います。レジ袋の値段が自由に設定できることから、市場競争が起きて全てのレジ袋が1円になるか、バイオマス由来の無料レジ袋になることは明白でしょう。そうなれば従来のレジ袋を作る業者は淘汰されていき、結果的にバイオマス由来のレジ袋を作る業者が市場を拡大することになります。

これもコロナの影響で問題があり、今政府はマイバック使用を呼びかけていますが、感染症という観点からはマイバックの使用はリスクが高まります。やはり使い捨ての方が感染拡大のリスクが低いです。要はタイミングが悪いのです。

 

 

いずれにせよ、全てにおいて振り回されるのは小売店だという構図に変わりはありません。キャッシュレスポイント還元終了もレジ袋有料化も、現場は対応に追われ、従業員は疲弊するのに値段が上がるので客足は減ります。おまけにコロナ不況です。

観光地の小売店なんかは相当危険な状態なのではないでしょうか。この大きな波を乗り越えられる事業者が一つでも多いことを祈りつつ、この法制度のしっかりとした精査をしていかないといけないと思います。