kleiberhistoryのブログ

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主にクラシック音楽と自分にまつわる話を書き込んでいきたいと思います。

本当に久しぶりの書き込みです。

 

モーツァルトは、ブルックナーと並んで大好きな作曲家です。後の作曲家の作品と比べると単純といえるかもしれませんが、音楽の(あるいは芸術の)本質に迫るようなものが多く含まれているような気がします。

 

陽気な愉しさも味わえるし、その一方で本当に心にぐっとくる寂しさも感じられます。

 

もちろん40年前からいろいろな曲を聴いてきました。

今回は、交響曲の中から現在のお気に入りを紹介します。

 

御多聞に漏れず、ジュピターや40番などをはじめとした、あの6曲の後期交響曲集(35,36,38,39,40,41)はさんざん聴いてきました。

 

それから25番は非常に印象的な作品で、とても17歳の人の作品とは思えません。この人が天才でなければ、世の中に天才は皆無といえましょう。

 

それから33番も、あのクライバーの名演により好きになりました。

 

でも、今現在最も心を惹かれているのは、31番パリ(ニ長調)です!特に第1楽章(ぜんぶで3楽章)は素晴らしいと思います。とにかく華やかで、心がウキウキします。かつては35番ハフナーを聴き始めた頃は、あの1楽章に心が浮き立ちましたが、残念ながら聴きすぎて、現在ではそれほどでもなくなってしまいました。

 

本当にパリの1楽章は心を元気に、そして清々しくさせてくれます。それでいて展開部には魔法(悪魔?)のような転調があり、モーツァルトの天才ぶりを強く感じることができるのです。

 

もし、まだお聴きになったことがない方は(大きなお世話でしょうが)ぜひ!

そして、これらの他にお勧めの交響曲がありましたら、お教えください。

 

ここのところ、病気を繰り返され、ずいぶん弱々しくなられたなぁと思っていましたが、2024年2月に亡くなられました。

 

もう88歳になられていたのですねぇ。若々しい小澤さんのイメージが強いものですから…自分も年をとるはずです(-_-;)

 

小・中学生のころ、日曜日の午後にたしかTBSテレビで「オーケストラがやってきた!」という番組がありました。山本直純氏が司会でしたが、たまに小澤さんも出演されていたことを思い出します。

 

正直私は小澤さんの熱心な聴き手ではありませんでした。実演は1回のみ、たしか1986年ごろ、東京で年末の第九を小澤さんが振ったのを聴きました(新日本フィル)。とても熱い演奏だった印象があります。

 

ベートーヴェンは、ややすっきりした印象で、フルトヴェングラーのような重厚な大演奏が好きな私には、ちょっとあいませんでした。CDもあまり持っていませんが、ウィーンフィルを振ったドヴォルザークの8番は購入し、アバド=BPO盤とともに愛聴しています。

 

小澤さんに関して個人的に最も印象的なのは、1980年代に作成された「OZAWA」というドキュメンタリー映像です。この時期にいたっても、欧米で受け入れられない部分があることに氏が悩んでいる様子が映し出されていました。一番感銘を受けたのは、氏が毎日早朝、数時間スコアの勉強を続けておられた、ということです。有名な実績ある指揮者になっても、なお日々研鑽をやめない姿勢に、大いに戒められた記憶があります。そしてさらに驚いたのは、その小澤さんが、自分よりはるかに日々の研鑽を積んでいる先達として、師匠でもあるカラヤンの名をあげていたことです。

 

カラヤンについては、表面的な美しさを追求し、深みがないなどと言われることがありますが、私のようなど素人が軽々しく言えるようなことではない、と痛感した次第です。

 

今後とも残された演奏記録を聴かせていただきます。合掌

本当に久方ぶりの書き込みになります。

 

1998年10月、私はアバドとベルリンフィルの来日公演を聴きに、サントリーホールへ行きました。カラヤンを聴く機会は逃してしまいましたが、アバドのコンサートは2~3回行った記憶があります。

 

メインプロはブルックナーの5番でした。一番印象に残っているのはベルリン・フィルのフォルテッシモです。「大きい」「強い」というのではなく、「音が膨れ上がり、ホールいっぱいを満たす」という印象でした。

 

自宅に戻ってから、買ったばかりのヴァント=ベルリンフィルによる同曲のCDをあらためて聴き直してみました。すると、アバドの実演を聴くまでは十二分に満足していたのですが、強音の部分も何かせせこましい感じがしてしまったのです。

 

やはり、クラシック演奏の際のフォルテッシモには、相当な空間が必要なんだなぁと強く感じました。これは決してオーディオでは再現できないようです。

実演は素晴らしいものです。