kleiberhistoryのブログ

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主にクラシック音楽と自分にまつわる話を書き込んでいきたいと思います。

8月後半、横浜に歴史の調査を敢行、帰りに池袋の芸術劇場で行われた読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました。

 

コロナの影響で久しく実演を聴いていませんでしたが、「もういいか」と思って聴きに行ったのです。演目がユニークで、三大協奏曲(メンデルスゾーンのVn、ドヴォルザークのチェロ、チャイコフスキーのピアノ)をそれぞれ日本の新進気鋭の若手がソリストとなって演奏する、というものでした。

 

1曲目、メンデルスゾーンのあの例の甘い旋律が流れ始めたとたん、何かぐっとくるものを感じました。さんざん聴いた名曲なのに、実演でも聴いたことがあるのに、と自分でも驚きました。演奏全体も私にはとても素晴らしく感じられました(Vn、中野りな)。

 

ドヴォルザークでは1楽章の終わりの部分がこんなに立派な響きがしたのか!と感動しました。

 

3人とも若いですが、テクニックはべらぼうにうまいと思いました。

 

こんな形のコンサートもありだな、と思った次第です。

 

さて後日談。帰宅後2~3日して喉がおかしくなり、少し咳も出始めました。やがて発熱。検査の結果コロナということで、注意していましたが、とうとう罹患してしまいました。医者では軽症との判断らしく、解熱剤を2日分くれただけでした。しかし発熱は4日ほど続き、初めてかかる病気なので不安になりました。その後熱は下がり、喉の痛みと咳は少し続きましたが、心配した味覚障害にはなりませんでした。でも食欲はなくなり、おかげで2~3Kg痩せたのが唯一のよかったこと(!)でした(?)。

 

コンサートでは周りに咳き込む人はいなかったし、自分もマスクはしていたので、原因ではないと思います。でも思い当たることが1つだけあるのですが、細かくなるのでやめておきます。

 

それと今回メンデルスゾーンの体験を通して思ったのは、コンサートに行く前に、事前にCDで聴いておくのはやめたほうがよい、ということ。新鮮な歓びを味わえるように思います(ただし初めての曲は除く)。

 

最近、1975年ベーム2回目の来日公演の話を聞く機会がありました。

 

以前、高校入学直前の私がハガキで応募してはずれた話を書いたことがあります。

 

実はFMで生中継されたものをエアチェックして、カセットテープ!に録音しました。それが数日前に物置をごそごそしていたら出てきました。もう50年も前のものということで、あらためて時の流れを実感しています。

 

「今聞けるのか?」と思って聴こうと思っても、カセットデッキがありません(-_-;)わずかに会議などの録音用に買ってあったハンディ製品にかけてみたら、何と聴けました!!う~ん、しかしテープ特有の「スー」という音が気になります。

 

やはり市販のCDがいいのか。1枚ものでは3枚もっていたのですが、最も気になるベートーヴェンの7番がなぜか入っていません。これはかなり以前に発売されたセット物でないと聴けないのです。そこでオークションで(少し高額でしたが思い出の7番なので)ゲットしました。

 

なぜ思い出の~かというと、もう既にこれを生で聴く時点で7番は大好きな曲だったので、いろんな指揮者のレコード!で聴いていましたが、どれも帯に短かし襷に長し、でこれぞ!というものがないと感じていたのです。

 

それでこの時FMの生放送で聴いたこのベーム=VPOの7番の演奏は、「これぞ!」と感じたのを覚えています。

 

ただ、その後の演奏評は、もちろん絶賛が多かったですが、時間が経つほど老齢で少しタガが緩んだもの、という評価も増えていきました。

 

しかし50年経った現在、この75年のベーム=VPO公演は、やはり日本のクラシックコンサート史上、特筆すべき「事件」だったといえるのではないでしょうか。そう強く思ったからこそ、今回のCDセット購入に至ったのです。

 

早速7番を聴きましたが、私の記憶では、あのFMの生放送を聴いた時の7~8割の感動が蘇ってきました。

 

 

 

   

 

 

本当に久しぶりの書き込みです。

 

モーツァルトは、ブルックナーと並んで大好きな作曲家です。後の作曲家の作品と比べると単純といえるかもしれませんが、音楽の(あるいは芸術の)本質に迫るようなものが多く含まれているような気がします。

 

陽気な愉しさも味わえるし、その一方で本当に心にぐっとくる寂しさも感じられます。

 

もちろん40年前からいろいろな曲を聴いてきました。

今回は、交響曲の中から現在のお気に入りを紹介します。

 

御多聞に漏れず、ジュピターや40番などをはじめとした、あの6曲の後期交響曲集(35,36,38,39,40,41)はさんざん聴いてきました。

 

それから25番は非常に印象的な作品で、とても17歳の人の作品とは思えません。この人が天才でなければ、世の中に天才は皆無といえましょう。

 

それから33番も、あのクライバーの名演により好きになりました。

 

でも、今現在最も心を惹かれているのは、31番パリ(ニ長調)です!特に第1楽章(ぜんぶで3楽章)は素晴らしいと思います。とにかく華やかで、心がウキウキします。かつては35番ハフナーを聴き始めた頃は、あの1楽章に心が浮き立ちましたが、残念ながら聴きすぎて、現在ではそれほどでもなくなってしまいました。

 

本当にパリの1楽章は心を元気に、そして清々しくさせてくれます。それでいて展開部には魔法(悪魔?)のような転調があり、モーツァルトの天才ぶりを強く感じることができるのです。

 

もし、まだお聴きになったことがない方は(大きなお世話でしょうが)ぜひ!

そして、これらの他にお勧めの交響曲がありましたら、お教えください。