先週、月謝袋の中を確認した際に、お家の方が何か勘違いされたようで、350円が足りないことに気付きました。
直接お母様にお話出来なかったので、その日の内にメールを入れましたが、気付かなかったようなので、1週間後の先日、付箋と共に月謝袋をお返しして生徒さんに伝えてもらうことにしました。
「○ちゃん、お母さん、何か勘違いしてたみたいで今月分350円足りなかったのね。
これを渡してもらえる?」
『わかりました』という返事が返ってくるのを予測していたんですが、
○ちゃんはジーッと付箋に書いた文を眺めながらボソッと一言。
「350円位、いいじゃない…」
一瞬、何か聞き間違えたのかと思い、まじまじと○ちゃんの顔を見つめてる自分がいました。
そして、悲しくなりました。
普段はそんなことを言う○ちゃんではないので、そんな事を言ったのが信じられなく、頭がボーッとしてしまい、
「それは、ダメだよ。」
位の返事しか返せなかったのが悔やまれます。
当たり前ですが、全員から契約のもと、決まった金額を頂いているのですから、一人だけ値引いてしまったら、他の生徒さん(お家の方)を裏切ることになってしまいます。
お店で買い物をした時、350円足りなかったとしても、『350円位いいじゃない』と言ってお店のものを勝手に持って行ってしまったら万引きになってしまいますね。
それが、100円でも10円でも同じです。
それに月謝はピアノを教えるという事に対しての対価ですので、値切るという事は恥ずかしい…ということをわかってほしい…
そんな話をすれば良かったとあとから思いました。
月謝は昔から変わらず手渡しですので、間違いがあるのは仕方がないこと。
私だって間違えることはありますから…
でも、その間違いに対して
「お母さんが間違えてごめんなさい。」
とか
「来週、持ってきます。」
とか、そういう事を言える子になって欲しいとつくづく思いました。
350円はその日のうちに
「勘違いしてすみませんでした。」
とお母様が持ってきてくださいました。