何でも聴いたメロディーを覚えて直ぐピアノに再現して弾いてしまう○ちゃん。
レッスン前のお決まりのひとときです。
「あら〜凄いわね〜!」
と一応、褒めます。(笑)
探り弾きや遊び弾きは、ピアノや音楽に興味がある証拠。
これがキッカケでどんどん音楽を奏でる楽しさにハマっていく場合もありますから、
遮る理由はありません。
ただこの場合はどの子もそうですが、自分で覚えて弾いているので楽譜を読みながらではないんですね。
皆がそうではありませんが、○ちゃんはこれに慣れているので、普段の曲も中々楽譜に目がいかずに覚えて弾いてしまう傾向にありました。もちろん『目は楽譜』ということを言い続けています。
ピアノは左右別々に自由に動く指を作っていかなければなりません。
それは楽譜を見ながら、脳を使って左右それぞれに指令を出す…という仕組みを経て、徐々に自然にできるようになっていきます。
逆に言えば指令を出さずに覚えて弾くことには限界があります。
脳の使い方の違いでしょうか…
○ちゃん、片手はとても上手です。
でも両手に入ると、たちまち混乱して何度やっても中々スラスラとできるようになりません。
どっちの手を離していいやら、どっちの手を繋げなくてはいけないやら…
頭が混乱している様子です。
同じ曲でつまずいていて、それをやろうとすると、話をそらしたりして、なかなか気持ちが向かいません。
「だって、できないよ〜。」
「そんなことはない。絶対にできる!」
半分強引に(笑)励ましながら、完全に手は目隠し状態で、何回か繰り返しやらせると、ちゃんと出来ました!
手が見えないので、楽譜を見るしかありませんからね…(笑)
脳の回路を使うとちゃんと出来るんです。
「できた!合格だね!できるじゃない!」
喜ぶかと思ったら、何だかしんみりしています。
「どうしたの?」
と聞くと、○ちゃんの目から大粒の涙が次から次へと溢れてきました。
「ええーっ!どうした?」
「だって、だって…やっと合格したんだもん!」
なんと嬉し涙でした。
「よかった〜。合格してよかった〜!」
そんなに負担に思っていた曲だったんでしょうか。(笑)
まだまだこれからたくさんの曲に出会うから、楽譜を見ながらの練習頑張ろうね!