中学三年生。
じゅんこ、と友達になった。
彼女は、映画が好きで
中学生が好む映画よりも、大人が観る様な映画をよく知っていた。
お父さんが、映画の絵を描く仕事を
されていたからかも知れない。
メリーポピンズ
明日に向かって撃て！
スティング
今では名作と言われる映画だ。
彼女は、
ポールニューマンが大好きだった。
目をキラキラさせて、
沢山たくさん、語ってくれた。
当時、大阪の堂島という所に
「大毎地下劇場」
（だいまいちかげきじょう）
があった。
小さな映画館。
スクリーンも、客席も、
こじんまりとしていた。
主に、昔の映画を上映する所だ。
そこを教えてくれたのは
じゅんこだった。
当時は、そこに
よく足を運んだ。
そして
沢山の名作をみた。
彼女がいなければ
映画にのめり込む事は
なかったかも知れない。
様々な映画を通して、
人生の深みを知る事が出来た。
将来は、映画を作りたい‼︎
と熱く語っていた彼女。
先日、友人から、
彼女が亡くなられた、と聞いた。
一瞬にして
中学時代の思い出が蘇った。
閉鎖したあの、映画館も…
一人の出会いが、
自分にとって、大きな影響を
与える事もある。
そんな出会いに感謝したいと思う。
じゅんこ
ありがとう。
あたなに
素敵な出会いが訪れますように。
今日も
ありがとうございます。