わたくしを乗せたバスは快適に進み、深夜３時頃にトルコとの国境に到着しました。

ちなみにアテネ出発時は乗客が４人しかおらず、

この路線は果たして大丈夫なんだろうかと心配になりましたが、

いくつかの街で乗客をピックアップし、国境通過時には５０％ほどの乗車率にはなっておりました。

なお、噂には聞いておりましたがお茶とお菓子のサービス付き。

このバスはトルコの会社が運行しているのですが、トルコではこれがスタンダードなのです。

何と各席にモニターまでついております。

至れり尽くせりですね、本当に。

そして入国審査ですが

正直時間も時間でしたので、ただでさえ働かない頭が完全に機能停止しており、

何か根掘り葉掘り突っ込まれても対応できなそうな予感がしていたのですが、

特に何も聞かれることもなく入国できました。

無言でパソコンに向かい、パスポート番号をかなり長い時間照会していたので

一瞬不安になりましたが、特に何もなく。

その後バスは快適に進み午前７時前、イスタンブールに到着。

長年来たいと思っていた街に来れ、ややテンションも上がります。

少し天気がすぐれないのが残念ですが、、、まぁ仕方がありません。

とりあえずATMでトルコリラを手に入れたのち、朝食。

寝起きの体にチャイがおいしく、トルコに来たことを実感いたしました。

腹も膨れたところで地下鉄に乗って市内へ向かいましょう。

途中乗り換えを挟み、宿の最寄であるタクシム駅で降りると、そこにはタクシム広場が。

ここは２０１３年の反政府運動では中心となった場所で、

またこのすぐそばのヴォーダフォン・アリーナ（ベシタクシュのホームスタジアム）では

クルド人過激派、PKKによる自爆テロも発生ししています。

こんなことを書くとそんな危ないエリアに泊まるの？

と思われるかもしれませんが、現状は至って平和です。

ただ、３年前のクーデター以降、街はいまだに厳しい監視体制が引かれていて、

こうしていたるところで警察や軍の車両が目を光らせており、

ショッピングモールや地下鉄、観光地などでは金属探知機が設置されていました。

正直、地下鉄に乗るのにバッグの中身をチェックされたときは

あまりいい気はしませんでしたが、まぁ仕方がありません。

そんなタクシム広場のスタバでしばしコーヒーを飲んでいると子猫に絡まれました。

かわいいでしょう？

ここイスタンブールの街には猫が溢れていました。

何でもトルコ人は猫をこよなく愛しているんだとか。

微笑ましいではありませんか。

その後は宿にチェックインし、しばし休んだのち夕飯を食べに

トルコ人であふれる近所の店に入ってみました。

こちら、BALKAN LOKANTASIという店で、

ロカンタというのはいわゆる大衆食堂、という意味なんだそうです。

カウンター越しに並んだおかずを指さしで注文すればOKという

トルコ語が話せない旅行者にも優しいシステム。

３品選んで１８リラ、４００円以下という驚きの価格でした。

左からドルマ（米やひき肉を中をくりぬいたパプリカで包んだもの）

ライス、ひよこ豆のスープです。

驚きの安さに驚きのおいしさ。

さすがは世界３大料理のひとつ、トルコ料理。

ちなみにすっかりこのお店が気に入ったわたくしは、以降宿での朝食以外

イスタンブール滞在中はこちらの店でしか食事を取りませんでした。

単純なんだから、本当に。

つづく

Day １６ トルコ入国

Day １６　トルコ入国