アイスクリームには「ハーゲンダッツ」と「レディーボーデンという商品があります。
どちらも私のような格下の人間にとっては高級で、普段はなかなか手の届かない存在です。
日常で食べるのは「スーパーカップ」や「爽」といったお手頃な価格のアイスで十分。
爽(そう)思って生きてきました。(あら!うまい)
子供の頃、母が時々レディーボーデンを出してくれることがありました。その味は格別で、特別な日の象徴でした。(格別で特別…アイスのようにうまいなテヘヘ)
その思い出が強すぎて私はいつの間にか「ハーゲンダッツよりレディーボーデンの方が美味しい」と信じ込んでいたのです。身の程知らずにも、格下の私がハーゲンダッツ様を見下していたわけです。
そして先日、本当に久しぶりにもう何年かぶりに我が家の冷凍庫にハーゲンダッツがありました。本当に珍しいことです。
子供たちには「やっぱりアイスはレディーボーデンだよ」「わかってる奴はハーゲンダッツよりレディーポーデンを選ぶものだよ」と熱く熱く語りながら、ひと口。……衝撃でした。
「何これ美味しすぎるだろ!」
長年の思い込みが音を立てて崩れ落ちました。
結局のところ、ハーゲンダッツもレディーボーデンも、どちらも最高に美味しい特別なアイス。
ただ一番怖いのは、どちらを食べても幸せになれるのに、食べ過ぎたあとに残るのは空の容器と、血液検査の結果を受け取ってからの病院の待合室――という現実です