『清らかな心』を持つ人格を磨くこと
今の日本の教育というのは学力を培うものに重要視している。世界と対等に渡り合っていくには、仕事をしていく“能力”を発揮していくために、学力は確かに役に立つことが多いし、一般的な企業も採用の基準は人の“能力”で判断している所が大多数ではないでしょうか。江戸時代から明治初期、産業革命が起こる前までは日本の教育は”論語”や「言志四録」(1)などの『人格を磨く』教育でした。それが“幸せ”に繋がっていくため、かつての日本人は外国の人からも称賛されるような貧しくも“品格”が漂う「美意識」(2)をもって暮らしていました。はたして今現在、“能力”を持っている人達はどれだけの“品格”を持っている人たちがいるだろうかと思うところがある。権力を持った人たちがその力をコントールする『人格』を備わっていないがために、その力に振り回されているトップの人もいるなぁと思わされることもあります。
ひとを“導く”タイプに「ルックス」「カリスマ性」「人格」(3)の3タイプがあります。現代のニュースを見ると「ルックス」“だけ”では世の中を生き残ることは難しくなってくるだろうと思っています。「カリスマ性」がある人が“能力”を発揮すればそれなりに成果に繋がっていくため、人はその「カリスマ性」に魅了される。しかし、その方向性が常に正しいのか?それも危ういと思えることが多々あります。なので、「人格」を磨くことが大切になってきます
「幸せになるために心を清らかにする」
「心の研磨・・生涯の体験を通じて生まれてきたときよりもいくばくかでも魂が美しくなったか、わずかなりとも人間性が高まったか。」
「まずは自らの内側に目を向けて、正しい心をもっているかを問い直す。」
「善なる心」「善なる動機を持つ」「真・善・美」
「まっさらな清らかな心で描いた願望は、成功する確率が高まり、またその成功は長続きしやすい。すなわち、仕事でも経営でもラッキーな出来事に恵まれ、それが持続する。」
「永続的に会社を発展させるためには、会社とは自分の思いを実現するためのものではなく、何より、社員の生活を守り、幸福な人生をもたらすために存在していなければならない」(4)
理念経営ができていること
「理念が一致するということは、会社と社員が「共通の夢」を持つことを意味」します。そのためには「「理解、共感、自分ごと」の3ステップ」が必要です。「頭で理解する」「心で共感する」「腹に落ちて自分ごとになる」それによって「組織が永続的に成長していける状態に持っていく」(5)ことが目的になります。
「理念を「自分ごと」にできれば、永続的に動いていく」
①理解(頭で理解する)
「なぜこのプロジェクトが重要なのか」「これを達成するために何をすべきなのか」という情報を整理し、論理的に納得する段階
②共感(心で共感する)
共感とは「これには自分も価値を感じる」「この目標を達成したい」と思える感情的な結びつきです。たとえば、プロジェクトの背景に感動的なストーリーがあると、それが共感を引き起こす切っ掛けになります。
③自分ごと(腹で自分ごと化する)
「この仕事をやり遂げるのは自分だ」と腹をきめることを指します。自分ごと化が起こると、自身の行動について指示に頼らなくなり、自己発生的なエネルギーが生まれます。」」(5)
働きがい
「地位財は長続きしない幸せ」であり
「非地位財は長続きする幸せ」(6)。
これを実際に実践しているのがネッツトヨタ南国の横田氏になります。横田氏は「鬼と金棒」の理論を重要視しており、能力を発揮する「金棒」を操る「鬼」(7)を大きくする教育をしている。これは人の『人格』を磨く教育であり、そうすることによって社員が連動して幸せに働ける環境を整えている。そのような“場”を創っていくことが自分の仕事だと思っているのではないでしょうか。
高いモチベーションを維持する
ソニーの平井一夫氏は「心の知能指数・EQ」(8)を活用して、社員にモチベーションを持って働いてもらうことが世界で戦っていくには必要と述べています。そのモチベーションは内発的動機づけであり、内発的動機づけは外発的動機づけよりも長く“持続し続けます”。内発的動機づけを高めていくためには「互いに応援し合って挑戦できる関係性」(9)を構築することや「ギャップモチベーション」(10)も有効です。そのやり方や工夫は組織によって色々ありますので、その“場”に合ったものを組み合わせていくのも面白いのではないかと考えます。
「理念-戦略-実行力の関係」(11)
前回のブログで立てました理念と戦略が自発的な実行力へと繋がっていくのが理想です。それによって「止められてもやりたがる人がいる」(5)状態をつくる。
「もっと広く、もっとたくさん喜んでもらうことで理念が醸成し、感謝の気持ちも湧いてくる」
「もっといい提案をしてお客様に喜んでもらおうと思い理念が強化」
「戦略、戦術、施策のレベルが上がる・プランのレベルが上がる」
「戦略・戦術の質が高まるとこの会社は、自分のことを本当に理解してくれていると共感を生む」
「実行力が上がると、お客様や市場への理解が進む。プランが上がるとやる気が高まる」
「実行力が高まるとお客様をよく回り、相手の立場に立って行動」
「理念が強化されるとさらに現場の実行力が上がる」
「何ためにこの仕事をするかという「理念」を明確にし、その理念を実現するための「あるべき姿」を描いた。そのあるべき姿と現実のギャップを埋める「戦略」を自分たちで考え、決めたことを必ず「実行」した。」
「3つの要素が相互に関係し合い、顧客満足度と生産性が上昇し続ける」(11)
1) 超訳 言志四録 佐藤一斎の「自分に火をつける」言葉 田口佳史著 三笠書房
https://www.mikasashobo.co.jp/c/books/?id=100400000
2) 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 山口 周 著 光文社
https://books.kobunsha.com/book/b10124796.html
3) 人格塾特別企画「NiziUを育てたJ.Y.Park氏の人格育成法について語り合おう」(2020年11月16日開催)
https://www.youtube.com/watch?v=eIx8iDozhKE
4) 心、稲盛和夫著、サンマーク出版
https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=3243-7
5) 人を動かすリーダーの言語化 「ストーリーのある理念」が組織を変える 池戸裕著 三笠書房
https://www.mikasashobo.co.jp/c/books/?id=100407200
6) 第11回 人格塾対談「横田さん、教えて!」|横田英毅× 前野隆司
https://www.youtube.com/watch?v=zL-K9JdzUxk
7) 人間力アップセミナー3『一番大切なことを一番大切にするとは? 問う力の育て方』 瀬戸川礼子×ネッツトヨタ南国・横田英毅対談」
https://www.youtube.com/watch?v=8WUdN5W0DCM&list=WL&index=79
8) 【元ソニー社長】平井一夫が語る“成功するためのリーダーシップ5か条”【ローカルビジネスサテライトSP】
https://www.youtube.com/watch?v=hlcOJ3n6qkQ
9) トリニティ組織 人が幸せになり、生産性が上がる「三角形の法則」
https://www.soshisha.com/book_search/detail/1_2785.html
10) 神モチベーション「やる気」しだいで人生は思い通り 星渉 著 SB Creative
https://www.sbcr.jp/product/4815603878/
11) 負けグセ社員たちを「戦う集団」に変えるたった一つの方法 田村潤著 PHP