転倒
スーパーマーケットの中で、つまづきドテ‐ンと派手に転倒してしまった。数週間前にも路上で転倒して、その時と同じく右膝を打ち付けてしまった。そして数週間前は、何とか自力で立ち上がれたのに、それすら出来なくなっていた。すぐそばに居た男女2人が駆けつけてくれて、抱き起そうとしてくれたけれど無理で、店員さんを呼んでくれた。たぶん男性3人くらいで、私のわきの下から手を入れてくれて起こしてくれて、椅子に座らせてくれた。男女2人は「すぐそばに座っているので、何か困った事あれば何でも言って下さい」と優しく声掛けしてくれた。その男女は医療の知識があるのか、私が背負っていた点滴の入っているリュックから管が出ているのをすぐに発見していたし、私に持病があることもすぐに見抜いていた。たまたまそういう方のそばで倒れたから、適切に助けて貰えたんだと自分の幸運に感謝した。でももう一人での外出や散歩は、怖くて行けないなとしみじみ実感した出来ごとだった。すぐにちょっとした事でつまづく。つまづいても踏ん張る筋力がなく、転倒する。そして転倒しても、自力では立ち上れない。お世話になっている家族に迷惑かけないように、筋力作りのために早朝30分散歩していたけれど、これからは室内のウォーキングマシーンを使おうと思う。土日とか夫が付き合ってくれる日のみ散歩をしよう。今度転倒したら、骨折してしまうかも知れないから・・・。食べれなくなって1ヶ月半。私の栄養源は24時間に820キロカロリーの輸液と、数口のヨーグルトやカルピスのみ。どんなに散歩やスクワットで頑張っても、確実に減っていく筋力。あれが出来なくなった、これが出来なくなったと数えればキリがない。でも今日はこれが出来た、まだあれが出来たと足し算の考え方になるべくもっていけるようにしたい。椅子に座って少し休んでいると、スーパーの中を私を探していた母から着信がきた。座っている場所を伝え合流すると、近くに座っていた助けてくれた男女に何度も心をこめて一緒にお礼を言い、帰った。お読み頂き、ありがとうございます