*妄想お話です。一応BLとなりますので
苦手な方はご注意ください。
[ 僕が包んだ指先。*1 ]
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ねぇ。俺たち、ずっと一緒にいるね。
ジュニアの頃から。そして、
同じグループでデビューしてから今日まで。
猫みたいにフラッと寄ってきては
ちょっかい出したり、からかったりしてきて
飽きたら他のメンバーのとこに行っちゃう。
身長的に、俺を見上げる顔は、視線は
どっちかと言うと、仔犬みたいだけど。笑
でも、いざという時には助けてくれて…
支えになってくれる…。
多分きっと、これから先も一緒にいるよね。
俺が、
自分の気持ちをお前に打ち明けなければ…
きっと、ずっと一緒にいられるんだよね。
じゃあ、、俺がお前に打ち明けたら…?
お前はどうするのかなぁ…。
「ごめんね、翔ちゃん。
忙しいのに無理言って…。」
「んー?いやいいよ。
雅紀が割とマジな相談とか珍しいし…。」
「ぃや、相談って程でもないんだけど…。」
「ん。そっか。で。どした?」
「…うん。あの、さ、、。その、、
翔、ちゃんさ、その、
リーダー、と付き合ってる、じゃんね?
それって、さ、最初、、
どうだったんだろうって、、。」
「最初?って…自分の気持ち伝えるか、
伝えないかって部分ってとこ?」
「…うん。」
「…雅紀、まさかお前、、
智くんのこと…。」
「えっ?やっ、違うって!な訳ないでしょ!
翔ちゃんからリーダー奪うとか無い!
絶っっ対無いからっ!」
「…ぶっっくくくく。笑
ごめんごめん。冗談だって。大丈夫。
相手が誰だろうが智くんは渡せねーし。」
「もー。翔ちゃん?」
「…悪い。
お前がすげー思い詰めた顔してっからさ…。」
「…え?」
「俺ね、最初、
智くんのこと好きなんだって気付いたとき
絶対誰にも言えないって思ってた。
偏見とか、さ。そういうのもだけど
一番は、誰かに言ったら、
今の関係性が崩れるんじゃないかって。
最悪、嵐すらなくなるんじゃないかって。
それが一番怖かったから。」
「翔ちゃん…。」
「でも結局。
なぁんで分かんないけど智くんに、
俺の気持ちバレバレだったんだよねぇ。
そういう意味では、俺は運がよかったのかな…
相手にバレてたから…
向こうからぶつかってきてくれた… 」
「そっか…。」
「まぁ。あれだ。俺は相手が誰だろうが
雅紀が幸せになることを願ってるから。
俺に出来ることなら力貸すからな。」
「…相手がリーダーでも?」
「え、ちょ、それは無理!つか駄目!
ぜってぇ駄目だかんな?」
「くふふふふ。笑 …嘘だよ。
翔ちゃん敵に回すとか俺やだもん。」
「…ふ。笑
やっぱりお前は、そうやって笑ってる方が
似合うな。つか、安心するわ。」
「そ? まぁ。少しだけど、、
翔ちゃんのおかげで楽にはなったから。
俺とおんなじ気持ちだったんだ。って
知れただけでも、立派な収穫だった。
ありがとうね。翔ちゃん。」
結局は。
あいつが俺のことどう思ってるのか。
やっぱりそこ、なのかな、、。
--- To be continued ---
お友達との何気ないメールの一文から
ふと思った、にのあいの始まりを
膨らませてみようかな、と。
無事にゴールに辿り着くのか心配ですが
最後までお付き合い頂ければ幸いです。
*かお。