家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。

なれない環境でまさにパプアニューギニアに来ている感じです。
他のページで小説書いてます。
よかったら遊びに来てください。

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みなさま、コロナ過お疲れですよね。

いつまで続くのでしょうか?

私はしっかりGWは自宅にじっとしています。

退屈なものですね。

仕事が忙しい年末は自宅でじっとゆっくり眠り続けたいと思うものですが

いざ自宅で4日間もじっとしていると退屈で仕方がないですね。

とりあえず、ずっと家にいるので大和くんと小町さんと遊んでいるせいか

お二人の気分は上々である。

そんな私は家で昼間からジンを飲んで映画を見ていた時である。

私の好きなパラドックス映画を見ていた。

この手の映画はワンシーンでも見逃せないので集中してみていた。

すると妻ご一行様が階段から騒ぎながら降りてきた。

 

「旦那さん、その映画終わったら私の見てもいい?」

「いいですよ」

妻は最近自宅から出ないようにしているせいか

お笑い番組、特にネタ番組を録画に溜め込んでいる。

そしてすごく今なぜかお笑いに凝っている。

上書きにしてくださいと頼んでも見逃すかもしれないという理由で

していただけず、仕方がないので私が溜め込んでいたハンターハンターを

全部消すことになった。

私は画面に集中力を戻すとなにやら大和と小町さんの間で軽いトラブルが発生した。

リビングにあるキャットタワーの最上部にいた小町さんの下に大和がリラックスポーズで座った。

するとそれが気に入らないのか小町さんが上から大和の頭を猫パンチした。

それに大和くんが最上部にいる小町さんに応酬、大騒ぎとなった。

それをそばで見ていた妻が仲裁に入る。

小町を必要以上に追いかける大和にむかって妻は言い放った。

「こら大和くんもうやめなさい、小町さんもみんなリボン!!!」

(リボン?)妻は何を言っているんだ?リボンでつなぐ?手をつなぎましょうってこと?

「あ、間違えた、みんななかよし!」

(なんだそれ?どう言う意味だ?)

そして妻は私の方を何故か見つめている。

嫌な予感しかしない。

私の体の中に埋め込んである出処はここでは書けませんが

22世紀製危険回避x装置さわらぬ神2200が作動した。

かかわっちゃだめだ、かかわっちゃだめだと脳内のシナプスを言葉が走り回る。

そして低い女性の声も響きだした。

スネーク、安らかな日常のためにまず基本を思い出して。

私はすぐにテレビ画面に集中を戻す、

するとまだ小町を追いかける大和を妻は抱きかかえ、大和に言った。

「大和君、妹いじめてばかりしてると将来ゼブラになれないわよ」

(ゼブラ?シマウマ?猫がシマウマを目指して何になるの?)

「あ、間違え将来ビッグになれないわよ」

(それボールペンじゃないか!!!)

そしてなぜか妻は私の方を見つめ片方の口角を上げている。

ここ居続けてはいけない気がしてきた。映画消して後で見直しますか?

高僧の方もテレビで身の危険を感じたらその場から逃げなさい、

決して恥ずかしいことではありませんと言っていたじゃないか。

そして妻と目を合わさないよう気をつけてリモコンを探す。

すると今度は小町さんを抱きかかえ言った。

「もう、あなたがいつも最初にちょっかい出すからなのよ。なんでそんなことするのかしらね。

後で猫の気持ちでも森田してみましょうかね」

(もりた?)

「あ、間違えた検索してみないとね」

(ああ、最近コロナ禍でよくテレビでお見かけしますね)

そしてまたしても私を見ている。

妻よ私が旅団じゃなくて命拾いしましたね。

もうすこしで発(ハツ)を発動するところでしたよ。

妻の攻撃は私の血圧を上げる効力があり、

危険なので私はスイッチを押して部屋に戻ることにした。

妻は新手のゾルディック家の刺客なのかもしれない。

それにしては美人だ。