久米南町の未来を元気にする対策と施策   その①

 

 久米南町の人口は、2022年1月現在、男2,205人、女2,400人の合計4,605人、世帯数は2,227人ですが、少子高齢化の中で、急激な人口の減少が起こっています。ちなみに昨年度比では男子-49人、女子-37人、合計-86人となりました。このままですと、7~8年後には4,000人を切ってしまいます。人数が減少し、過疎化した山間地集落や、商店街はにぎわいと勢いを失いつつあるのが現状です。

 こうした、久米南町の今の負の流れを食い止め、人口増加を図ると共に、町の勢いを少しでも取り戻すことが第1の課題だと思っています。 

 その施策として考えていることは大きく分けて次の3つです。

  

① 移住定住促進事業を強力に行う。

② 分譲地造成や空き屋活用・・・外から入ってこられる方々への受け入れ体制を町内一円 

   でしっかり作る。
③ 住民の皆さんが生計を支えられる所得が得られる対策を推進する。

 

①については、誕生寺、弓削、神目それぞれの分譲地の造成や、民間企業と連携して子どもを持つ若者が入りやすいアパートの造成を進めていくと共に、空き屋活用の強力な推進が必要と考えています。特に、山間集落における空き屋活用については、その集落の受け入れ体制を整えていくことが必要と考えています。この点については、後日詳しく発信したいと思います。

 

②については、日当たりがよく、駅や保育園、学校等の近くの土地を確保し、分譲地や子育て家庭も入居したくなるようなアパートを建設することです。やはり、子育ての条件のよいところが子のいる若者には好まれると思います。この点についてアセスメントもしっかりと行いながら、できるだけ財政支出を抑えた形で造成、建設していくことは急務です。確かに、これまでも分譲地造成の施策が進んで来ましたが、途中で止まると、世代的な空白ができ、それが子どもの数の減少といった形で後に表れてきます。中でも、誕生寺地区はそうした現象が起こってきています。切れ目がなく、継続的な施策を、どの地区でも推進することが肝要だと考えます。

 

③については、いくら箱物をつくっても、そこに入るためには、地場産業の担い手になったり、町外であってもライフスタイルの中で通勤が可能な位置に勤め先があることが必要です。町内に於いては、今にも増して、地場産業の活性化の面で、町が強力な支援体制をつくることが急務であると考えます。具体的には、農林水産業を中心とする補助金の拡充、地場産業に携わる人たちの交流会、儲かる農林水産業の支援と推進、6次化産業化の推進、商店街の再構築と有効利用、中小企業誘致、第3セクター運営による地場産業活性化施策により新たな担い手の確保、労働者の増加に向けた施策を推進することが必要です。何を於いても、経済的な自活の基盤づくりは子育て世代については重要な課題と考えているわけです。   

                                               次回に続く