12月議会の補正予算の問題点は | 子どもたちもお年よりも笑顔あふれる街へ

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12月議会に提案された補正予算では、産後の検診に対する補助や、保育所や福祉系施設へ物価高騰に対する補助としての支援金など、不十分ながらも大切な予算が計上されていましたが、以下の2点を指摘して反対しました

1点目は、生活保護の医療扶助のオンライン資格確認の導入のための電算システム改修です

昨年、成立した「全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律」のなかで、生活保護利用者の医療扶助の資格確認に、マイナンバーカードを利用したオンライン資格確認を使用するように定められました

行政側のメリットとしてあげられているのは、頻回受診がないかという情報を早期に把握し指導できることです

国は自治体に対しての事務連絡のなかで、生活保護利用者のマイナンバーカードの取得を促進するよう求めています
そのなかで、オンライン資格確認の前提となるマイナンバーカードの取得と初回登録を支援するなどの取り組みを求めています
さらに、生活保護利用者のマイナンバーカードの取得状況について、報告を求めるとしています

マイナンバーカードを取得するかどうかは、本人の意思に基づく任意です
生活保護利用者にマイナンバーカードの取得を強要することはあってはなりません

また、生活保護のケースワーカーの業務は膨大で、必要とされている人数さえ確保されていない状況にもかかわらず、国はマイナンバーカードの普及業務まで負わせようとしています

2点目は、公立保育園の給食の民間委託です
新たに浜崎保育園が委託され10園のうち8園が民間委託となってしまいます

民間委託のデメリットでは、毎年毎年入札を行うこと、業者が入れ替わる可能性があること、4月の児童の入れ替わりの時期に業者も入れ替わってしまう可能性があること、引き継ぎが難しく神経を使う部分があることなどがあげらます

職員や現場の保育士の負担も大きく、一歩間違えれば大きな事故にもつながります

また、競争入札で価格によって決まるため、現場の調理員の雇用が継続されにくく、賃金がより低く抑えられるという問題点を指摘しました

最終日に、朝霞台地区に予定されている複合施設の基本構想と計画の予算だけを削除する修正案が提案されました

補正予算審議のなかで、「基本構想で、敷地の状況、関連する計画や統計資料等から、事業の背景、課題等を整理し、導入が想定される公共施設の機能や規模などの検討も合わせ、整備方針を策定する
基本構想の策定では、基本構想の素案をもとに、住民説明会やパブリックコメント等を実施し、広く意見を聴きながら基本構想を作っていく
その後、基本計画で、複合施設の具体的な課題や条件を整理するほか、概算工事費、スケジュールなどの具体的な案を策定する」という説明でした

まず構想の素案の段階で、住民説明会やパブリックコメントなどを行うこと、それらの意見をもとに見直しを行い構想を作って行くこと、複合施設には素案に示された施設が必ず入ることありきでは進めないこと、日程についても時間が足りない場合はスケジュールがのびることもあり得ることなど確認しました

これまでは基本設計の段階で住民への説明会という流れでしたが、基本構想の素案を示した段階で、説明会を開いて意見を聴き、その意見を踏まえて構想を作っていくということが確認できたため、複合施設の基本構想策定予算だけを削除するという修正案には反対し、原案にも先にあげた2点を、指摘し反対しました