この世には本当に運命のイタズラってあるんだなぁ。
…って思ったこと、ありません? ←急にww
いや、ほんとに。巡り合わせというか。
ただの偶然とも言いますけど。
そういうのを経験したことがあるっていう方、結構いらっしゃると思うんですけど。
かく言う私にもそういった経験があります。
これはもうかれこれ1年ほど前のお話になりますが、その運命の日、私はアパレルのお仕事の真っ最中でした。
…と、その前に私の経歴・現在の仕事っぷりを簡単に話してもいいですか?(笑)
そう言えば私の肩書きって今までちゃんと書いたことなかったな~と思ったので。
このブログを古くから知ってる方には「へえ~」なお話なので、気が向いた方だけでも読んでください(笑)
さて。
以前上司フリーザや後輩ベジと共に働いていた会社では、私は副店長という役職でお仕事をさせて頂いておりました。
ええ…あれでも副店長だったんです、実は。ええ…(笑)
人手が足りていないその会社で、上司フリーザは部長と事務員と営業マンと店長。
まさかの4足のワラジ。
4足ですよ。ワラジが。
お休みなんてほとんどありませんでした。
ほんと…今考えてもすっげぇ人です…(笑)
上司フリーザはかなり多忙なお方だったので、ほとんど店舗にはいませんでした。
その代わりに副店長である私が、店舗のすべてを管理しなければならない毎日。
上司フリーザが仕入れた商品の伝票の管理。現物の管理。品出し。値下げやセール準備。ディスプレイ作成。接客。後輩の指導。棚卸し。クレーム処理。商品オーダー表や売り上げ報告書の作成。そのすべてを数値化…。
最初は分らないことだらけで毎日毎日毎日…!!!ほんっと大変だったのは今でもよく覚えています。
雑誌を見漁って流行を把握し、接客の知識も上司フリーザに指導を受けたり、専門本を買い漁ったり…。
POPの作成やディスプレイの知識も、ほとんど専門本を読み漁った上で、自分の目で見て頭で考えて、身に付けたものです。
いつも傍で誰かが寄り添って教えてくれる環境じゃなかった分、自力でなんとかする能力が身につきました。…良くも悪くも…(笑)
そうやって、できる努力はし尽くしました。
そして数年も働けば、感覚と知識と経験が備わり、数々のピンチをなんとか乗り越えてこられたんです。
内部の問題もありました。
上司フリーザ…そしてハチャメチャな後輩。
その2人に、いつもサンドされ。
まさに中間管理職…といった感じの立ち位置。
そんな私。
今の会社に入社してからは特に役職にはつかず。店長や副店長も既に既存。
私は1スタッフとして、のびのびと業務をこなしていました。
「くぅさん、ここのディスプレイちょっとこんなテイストでコーディネートして欲しいんだけど」
そう言って毎週渡される資料。
今の会社では流行がインフォメーションで届きます。
雑誌を読み漁ったり、街中を歩く女性を日々自分の目で観察しなくても、手軽に流行の知識を得られます。
伝票管理も本社がします。
在庫管理も本社がします。
値下げも割引も本社がします。
クレーム処理も本社がします。
なんて何もしなくていいんだ\(^o^)/←←←
私はすっかり、ぬるま湯に浸かっていました。
そして、丁度ディスプレイを変え終えた頃。
「おや。くぅさん?」
ぇ……
上司………………………!!!
上司フリーザ……………………!!!!!!!
私「えっ……あっ…、ぁ、おっ、お久しぶりです…!!」
上司「ほんとですねぇ。くぅさんがここで働いていらっしゃったとは、知りませんでしたよ」
私「あ…はい、報告が遅れまして。すみません…!」
上司「ホッホッホ…いいんですよ。ここの社長さんとは以前取引をしていましたし?ええ。気心が知れていますから。…そうですか。この会社なら、あなたも安心してお仕事できていることでしょうね」
私「取、引…?」
上司「おや。お忘れですか?…ああ、そうでしたね。貴社は数年前に〇〇会社と合併したんでしたねぇ、そう言えば」
おっ…………お………
おっ…、思い出したぁ………………………………!!
伝票で、〇〇会社の名前…何度も見たことある…
そうか…あれ、合併前のウチの会社だ……。
なんっっって世間は狭いんだ…!!!!
私「ぇっと…今日は?その…」
上司「…ええ。友人がパーティに出席するんです。そのお洋服を選びにね」
…そうです。
現職場には、ドレスなるものを販売しているのです。
そのドレスを目当てに、上司フリーザのご友人が当店をご指名くださった、と…。
アリガトウゴザイマス……………orz
私「そうなんですね…ぁ、ど…どうぞ、ごゆっくりなさってください…!」
ぬるま湯が、一気に熱湯へ。
連動して体温が急上昇。
今測定したら、恐らく私は高血圧です。
事によっては、心臓も止まります。
上司フリーザが持つ空気。
それは、私の体調なんか容易に変えてしまう存在感。そして、圧迫感。
この時も…
上司「…くぅさん」
!!!!!!!!!!
私「ぁえっ…?はっ、はい…!!」
上司「いえ。……もうあなたとは関係のない私が、口出ししていいものか。…とも、思うのですがー…」
不穏………
不穏な空気……。
でも。
聞きたい。
いや……、聞かなければ
私の脳が、細胞が、そう言うのです。
私「いえっ、全然!!おっしゃってください……!!」
息を呑む私。
店内をジッと見つめる上司フリーザ。
そして
上司「…ここのディスプレイ。これは、あなたが?」
私「………ぃ、や?」
ワタクシです………………orz
ていうかたった今変えました…。
資料見てチャチャー、と…。
ものの5分で変えました…。
頭なんぞ何も使わずに変えました…。
なんだったら半分寝ながら変えました…。
この時、真冬です。
なのに、私は汗が止まりませんでした。
以前は毎日のように体感していた、この冷たい目付きと声色。
私「いえっ…あの、はい…!そうです。わ、私が…」
喉の奥がキューッとするのを感じながら私がそう言うと、上司フリーザは小さく溜め息をつきながら此方に視線を流しました。
上司「そうですか…………随分と鈍りましたねぇ」
!!!!!!!!!
私「あの…」
上司「あなたらしくありませんね。お色の配分が」
私「…配分…?」
上司「分かりませんか?あそこのディスプレイであのお色。なのに、ここでこのお色」
私「はぁ…」
上司「…これが、あなたの全力ですか?」
!!!!!!!!!!!!!
私「…いえ。これは…」
資料の通りに作成したディスプレイ。
マニュアル通りにやっていれば、社内の人間で文句を言う者は誰もいない。
でも、販売員は機械じゃない。
もちろんディスプレイの通りに作らなければいけないわけでもない。
何やってんだ。
何やってんだ何やってんだ何やってんだ…。
やらないと。
ちゃんとやらないと。
全力でやらないと。
私「今から…変えるところです。不快にさせてしまい、申し訳ございません」
上司「…そうですか」
口角は上がっているのに、相変わらず目が笑っていない上司フリーザ。
さすがフリーザの異名を持つ上司。
でも、もう関係ないと言いながら遠回しに目を覚まさせてくれる…。
こんなに恐ろしく優しい上司、もうこの先出会えないかもなぁ…。
そんなことを考えながら、私は自分の目で見て、頭で考えながら、ディスプレイを作り直しました。
そして、数分後。
上司「ほぉ。大分良くなりましたねぇ。あなたらしいお色のセレクトです」
私「ありがとうございます!」
上司「あなたは折角いいものを持っているのですから。怠けて腐らせてしまっては勿体無いですよ」
私「…すみません。少し、いろいろ考え直します」
上司「まあ…でも、安心しましたよ」
私「安心…ですか?」
上司「ええ。あなたにも人としての甘えがあったという事でしょう。以前は職場の環境が環境でしたから…まだ大人になりきれていないあなたに、大変気を張らせてしまっていましたからね」
私「…当時も、そうおっしゃって下さいましたよね。もっと人に甘えなさい、と…」
上司「ホッホッホッ。覚えてくださっていたとは、光栄ですね」
私「もちろんです。嬉しかったので…」
上司「ですが、仕事人としては甘えすぎもいけませんよ。向上心のない者は成長しようがありませんからね」
私「は、はいっ…精進します」
上司「会社の方針もお有りでしょうしね。本当に、よくよくお考えなさい」
私「はい。ありがとうございます」
久しぶりの上司フリーザとの再会。
現会社に入社してからも、最初は努力してたのに。
頑張らなくてもある程度認めてもらえる環境だと悟って、私はいつの間にか前進することを忘れてしまっていました。
気付かせてくれてありがとうございます。
上司フリーザ。
あなたは、素晴らしい上司です。
(*´ω`*)
上司「ところで、くぅさん」
私「(*´ω`*)」
上司「………」
私「…?あっ、はい…!」
上司「…Hさんは今どうなさってるんですか?あなた方は、まだ交流が?」
私「ああ、はい。連絡はよくとってますよ。たまにですが、今でも一緒に出掛けたりしますし」
上司「そうですか。それは好都合ですね」
私「はい」
………………………………
…………………………………………
ん?
私「………好都合……?」
上司「実は本社での検品作業の人手が足りてなくて困っていたんですよ。Hさんは本社での作業は未経験ですが、あなたなら指導できますよね?経験者ですし。Hさんとたまにでもお会いしてるとのことでしたら、お休みも合わせることは可能なのでしょう?」
私「ええっ…や、え?はい…や、あのでも…」
上司「お給料は弾みますよ?その日に手渡しで、ランチも私がご馳走して差し上げる…という条件で、いかがですか?」
私「あっ、わっ、私は大丈夫ですが…えっと、取り敢えず、Hさんにも聞いてみないと…なんとも…」
上司「…そうですか。そうですね。では、Hさんにはくぅさんから上手くお伝えなさい。答えがYESでもNOでも、必ず1週間以内に連絡は入れてくださいね。電話番号は変わっていませんから」
私「わ、わかりました…!」
上司「どっちにしろ、くぅさんは来てくださるんですよね?助かりますよ」
私「あはっ、あはははっ…」
。゚(゚^ω^゚)゚。
……………こうして。
1人で行きたくない私は必死に後輩ベジを説得。
予定が合わず、何度も日程を組み直しました。
運命のイタズラとは、ほんと不思議ですね…。
なんと、あの懐かしの会社に1日限定復帰を果たしたのでした。
上司フリーザの元を去った私と後輩ベジ。
私たちは、本当にぬるま湯に浸かりすぎた。
嫌という程そう気付かされたのは、また別のお話…………。
☆☆☆☆☆おまけ☆☆☆☆☆
ベジ「フッフッフ…面白そうだな」
私「え!?…嫌がら…ないの…?」
ベジ「当たり前だろう。あの野郎に俺様の修行の成果を見せる機会があるなんてな。願ってもないぜ!!」
私「…あんたマジで大物や…」
