土曜日に退院しました。
赤ちゃんが小さかったからか、2人目だったからか、
身体はすっかり元通りです。
出血は続いているけれど、痛いところはありません。
退院の日は、パパと美咲の他に、私の両親と弟も来てくれたので、
みんなと色んな話ができて嬉しかったです。
そして、帰りがけに葬儀やさんに寄って、
赤ちゃんにお線香をあげてきました。
みんなにも赤ちゃんを見てもらうことができました。
父さんは、「命の重さを教えられたよ」って、赤ちゃんに話しかけてくれていました。
「今まで考えたこともなかったよ」って。
こんなにも小さいけど、なんて大きな存在なんだろうね。
今週の土曜日、火葬することになっています。
棺の中に、家族3人で書いた手紙と、私のハンドタオルと、美咲が使っていたおもちゃを入れる予定です。
お花もたくさん入れてあげたいです。
ハンドタオルは、美咲が赤ちゃんの時から大好きなものだから、
あればきっと、赤ちゃんも安心するかな、と思って。
昨日の夜、パパがふと、こんなことを話してくれました。
「妊娠が分かるか分からないかの頃に、夢を見た」と。
それは、黄金の観音様がベランダから家の中に入ってくる夢だったそうです。
その時は「おめでたいことがあるんだ」と解釈して、宝くじを買ったそうですが、
今思うと、そういう意味だったのかな、と。
目出度いイメージよりも、お線香のイメージだったかもしれない。と。
それを聞いて、「ああ、やっぱり最初から決まっていたことだったのかな」と思いました。
「今回のことも、きっと何か意味があったんだと思うけど、
どんな意味があったんだろうね。」と私が言うと、
「1つは、卵巣の腫瘍かなあ」と旦那さんが言いました。
赤ちゃんが来てくれなかったら、腫瘍があるなんて気付かなかっただろうね。
何年も放っておくと、悪性化してしまう可能性だってあった。
赤ちゃんは、私を守るために来てくれたのかな。
そういう使命を持って、私のお腹に来てくれたのかな。
厄年に出産すると厄落としになるって言うけれど、
私に降りかかる悪いことを、赤ちゃんは全部持って行ってくれたのかな。
勝手な解釈なのかもしれないけれど、
今はそんな風に考えられたりもします。
今朝、母さんにも電話で話したら、
「そうだったのかもしれないね」って言ってくれました。
「でもきっと、ママのお腹の中が居心地良くて、ママやみんなの愛情が嬉しくて、
赤ちゃんはなかなか戻れなかったのかもしれない。」って。
でも、これ以上はもういられなくて、帰っていったのかもしれない、って。
そうだったのかな。
赤ちゃんも幸せを感じてくれていたかな。
そうだったら嬉しいよ。
何かに逆らって妊娠しているのかな?って思うほど、
今回の妊娠はトラブル続きでした。
卵巣腫瘍に始まり、切迫流産で安静の毎日。
今まで一度もかかったことのないインフルエンザにかかったりもした。
あの時は、切迫流産にもかかわらず咳が止まらなくて、
咳込む度に、「なんでこんなにも重なるの??」って泣いたりもしました。
本当に、乗り越えても乗り越えても、新たな壁にぶつかっていた気がします。
結果、赤ちゃんは天国へ戻っていきました。
やっぱり最初から決まっていた運命だったのかもしれない。
でも、赤ちゃんは、私を守ってくれた。
そして、ギリギリまで私のそばにいてくれた。
最後に可愛い姿を見せてくれた。
悲しんでばかりいないで、「ありがとう」をたくさん伝えなきゃ。
そして、
私達にたくさんの幸せと感動と希望を与えてくれたこと、
本当にありがとう。
至らないお母さんだったこと、ごめんね。
優しいママになるよう、努力するね。
今度は抱っこしたいな。
何があってもあなたを守れるよう、強いママになるからね。
今回助けてくれたこと、恩返しさせてね。
ずっと大好きだよ。
本当にどうもありがとう。
P.S
退院した日、帰宅して荷物を片付けようとしたら、
病院でもらったへその緒が出てきました。
ふたを開けて、何気なくへその緒を手に取ったら・・
まだ柔らかい。
途端に胸が苦しくなり、
自分をコントロールできなくなりました。
上手に息ができなくなるくらい、胸が締め付けられて、
涙があふれてきました。
その後はもう止められず、
しゃくりあげながら泣きました。
今までに我慢していた感情が一度にこみあげてきたような、すごい勢いでした。
ちょっと泣くだけにしよう、と思っていたのに、
どんどん苦しくなっていき、
どんどん涙が出てきました。
側にいた両親、パパは、そんな私を何も言わずに見ていました。
涙が止まらない私に、パパが側に来てくれて、
「大丈夫?」と声をかけてくれました。
色んな気持ちで苦しかったけれど、
とにかく、何よりも、淋しかった。
淋しさで胸が苦しくなることを、初めて知りました。
「ちょっと前まで、つながっていたのに。」
「一人になっちゃった」
しゃくりあげながら、やっとパパに言えた一言でした。
あんまりにも、へその緒が柔らかかったから。
つながっていた時間、
重かったお腹、
赤ちゃんのこと、
無性に恋しくなりました。
今までは、一人で家にいても、赤ちゃんと一緒でした。
でもこれからは一人で過ごさなければいけない。
一人になっちゃった。
なんて淋しいんだろう。
へその緒を手に取った時、
身体の中で何かが破裂したように、この気持ちに気付きました。
淋しい。
その衝撃は大きくて、
どうしたらいいのか、分からなくなりました。
息苦しさの中でたくさん泣いて、
パパに気持ちを吐きだして、
やっと、少し、気持ちが落ち着きました。
パパが側に来てくれたこと、本当に嬉しかった。
夫婦で、家族で乗り越えていこう、と誓った瞬間でした。
悲しさで泣くのは、これで最後にしよう。
赤ちゃんが小さかったからか、2人目だったからか、
身体はすっかり元通りです。
出血は続いているけれど、痛いところはありません。
退院の日は、パパと美咲の他に、私の両親と弟も来てくれたので、
みんなと色んな話ができて嬉しかったです。
そして、帰りがけに葬儀やさんに寄って、
赤ちゃんにお線香をあげてきました。
みんなにも赤ちゃんを見てもらうことができました。
父さんは、「命の重さを教えられたよ」って、赤ちゃんに話しかけてくれていました。
「今まで考えたこともなかったよ」って。
こんなにも小さいけど、なんて大きな存在なんだろうね。
今週の土曜日、火葬することになっています。
棺の中に、家族3人で書いた手紙と、私のハンドタオルと、美咲が使っていたおもちゃを入れる予定です。
お花もたくさん入れてあげたいです。
ハンドタオルは、美咲が赤ちゃんの時から大好きなものだから、
あればきっと、赤ちゃんも安心するかな、と思って。
昨日の夜、パパがふと、こんなことを話してくれました。
「妊娠が分かるか分からないかの頃に、夢を見た」と。
それは、黄金の観音様がベランダから家の中に入ってくる夢だったそうです。
その時は「おめでたいことがあるんだ」と解釈して、宝くじを買ったそうですが、
今思うと、そういう意味だったのかな、と。
目出度いイメージよりも、お線香のイメージだったかもしれない。と。
それを聞いて、「ああ、やっぱり最初から決まっていたことだったのかな」と思いました。
「今回のことも、きっと何か意味があったんだと思うけど、
どんな意味があったんだろうね。」と私が言うと、
「1つは、卵巣の腫瘍かなあ」と旦那さんが言いました。
赤ちゃんが来てくれなかったら、腫瘍があるなんて気付かなかっただろうね。
何年も放っておくと、悪性化してしまう可能性だってあった。
赤ちゃんは、私を守るために来てくれたのかな。
そういう使命を持って、私のお腹に来てくれたのかな。
厄年に出産すると厄落としになるって言うけれど、
私に降りかかる悪いことを、赤ちゃんは全部持って行ってくれたのかな。
勝手な解釈なのかもしれないけれど、
今はそんな風に考えられたりもします。
今朝、母さんにも電話で話したら、
「そうだったのかもしれないね」って言ってくれました。
「でもきっと、ママのお腹の中が居心地良くて、ママやみんなの愛情が嬉しくて、
赤ちゃんはなかなか戻れなかったのかもしれない。」って。
でも、これ以上はもういられなくて、帰っていったのかもしれない、って。
そうだったのかな。
赤ちゃんも幸せを感じてくれていたかな。
そうだったら嬉しいよ。
何かに逆らって妊娠しているのかな?って思うほど、
今回の妊娠はトラブル続きでした。
卵巣腫瘍に始まり、切迫流産で安静の毎日。
今まで一度もかかったことのないインフルエンザにかかったりもした。
あの時は、切迫流産にもかかわらず咳が止まらなくて、
咳込む度に、「なんでこんなにも重なるの??」って泣いたりもしました。
本当に、乗り越えても乗り越えても、新たな壁にぶつかっていた気がします。
結果、赤ちゃんは天国へ戻っていきました。
やっぱり最初から決まっていた運命だったのかもしれない。
でも、赤ちゃんは、私を守ってくれた。
そして、ギリギリまで私のそばにいてくれた。
最後に可愛い姿を見せてくれた。
悲しんでばかりいないで、「ありがとう」をたくさん伝えなきゃ。
そして、
私達にたくさんの幸せと感動と希望を与えてくれたこと、
本当にありがとう。
至らないお母さんだったこと、ごめんね。
優しいママになるよう、努力するね。
今度は抱っこしたいな。
何があってもあなたを守れるよう、強いママになるからね。
今回助けてくれたこと、恩返しさせてね。
ずっと大好きだよ。
本当にどうもありがとう。
P.S
退院した日、帰宅して荷物を片付けようとしたら、
病院でもらったへその緒が出てきました。
ふたを開けて、何気なくへその緒を手に取ったら・・
まだ柔らかい。
途端に胸が苦しくなり、
自分をコントロールできなくなりました。
上手に息ができなくなるくらい、胸が締め付けられて、
涙があふれてきました。
その後はもう止められず、
しゃくりあげながら泣きました。
今までに我慢していた感情が一度にこみあげてきたような、すごい勢いでした。
ちょっと泣くだけにしよう、と思っていたのに、
どんどん苦しくなっていき、
どんどん涙が出てきました。
側にいた両親、パパは、そんな私を何も言わずに見ていました。
涙が止まらない私に、パパが側に来てくれて、
「大丈夫?」と声をかけてくれました。
色んな気持ちで苦しかったけれど、
とにかく、何よりも、淋しかった。
淋しさで胸が苦しくなることを、初めて知りました。
「ちょっと前まで、つながっていたのに。」
「一人になっちゃった」
しゃくりあげながら、やっとパパに言えた一言でした。
あんまりにも、へその緒が柔らかかったから。
つながっていた時間、
重かったお腹、
赤ちゃんのこと、
無性に恋しくなりました。
今までは、一人で家にいても、赤ちゃんと一緒でした。
でもこれからは一人で過ごさなければいけない。
一人になっちゃった。
なんて淋しいんだろう。
へその緒を手に取った時、
身体の中で何かが破裂したように、この気持ちに気付きました。
淋しい。
その衝撃は大きくて、
どうしたらいいのか、分からなくなりました。
息苦しさの中でたくさん泣いて、
パパに気持ちを吐きだして、
やっと、少し、気持ちが落ち着きました。
パパが側に来てくれたこと、本当に嬉しかった。
夫婦で、家族で乗り越えていこう、と誓った瞬間でした。
悲しさで泣くのは、これで最後にしよう。