多くの場合、コーチと選手、上司と部下の関係にあっては、
コーチや上司が選手や部下よりもたくさん話してしまいます。
そのために、彼らの今の状態を理解したり、彼らがどんな動機なら
行動を起こせるかについて知る機会を失ってしまいます。
通り一遍のことは言えるでしょうが、行動を起こしたり、行動を変えるまでには至らないのです。
選手・部下を伸ばすかスポイルしてしまうかは、コーチ・上司が
どのようなコミュニケーションを作り出すかにかかっています。
どんなに素晴らしい技術を持っていたとしても、それを選手・部下に
伝えることが出来なければ意味がありません。
また、その技術を選手・部下が使えるようにするためには、
一方通行の押しつけではうまくいきません。
最近になって、一方的に教えても選手・部下はその技術や知識を
そのまま使えないということがわかってきました。
今求められているのは、話を聞くのがうまいコーチ・上司です。
そして、そういう人は圧倒的に少ないのです。
コーチングとティーチングは違います。
コーチングは教えるのではなく、引き出し、考えさせます。
相手の自発的な行動を引き出せるコーチ・上司を目指しましょう!
もちろん私もそのような人間を目指します。
参考図書
コーチングマネジメント [ 伊藤 守 ]