私がこの世に生をうけてから、24年の歳月が流れました。今、あらためてその歩みに思いを馳せるとき、幼き日々の無垢な時間、若さゆえの未熟や葛藤、人々との出会いと別れ、様々な出来事が脳裏をよぎり、万感胸に迫るものがあります。生をうけて以来、私は、あの、まさに無力のただ中から、幾多の困難と迷いを乗り越えて、本日の存在を築いてまいりました。この苦悩と進歩はささやかながらの私の誇りであり、それを支えた家族、友人、恩師、その他大勢の方々の存在こそが、その根幹であります。また、日々注がれた助言や励まし、背中、その一つ一つに心から敬意の念を表すものであります。
そして、ここに至るまで、関りを得たすべての人の支えに対し、あらためて深甚な謝意を表明いたします。また、これまでの出会いや関りを通じて、本日のような友好関係を築き上げるに至ったことを、心から喜びたいと思います。
しかしながら、自らの未熟さゆえに経験した痛切なる過失からも少しばかりの歳月を経て、私はやもすれば、この平穏の尊さ、日々の生活のありがたさを忘れがちになります。同様の過ちを犯さぬよう、私は、過去の経験とそこから得た教訓を胸に刻み、今後とも誠実に日々を歩んでいかなければなりません。
いま、生誕24年の節目に当たり、わたしが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人生の充実と平穏、かつ他者との共生の道を誤らないことであります。
私は遠くない過去の一時期、判断を誤り、若き日の無精と不当なる希求によって、多くの人々に心配と苦労をかけるとともに、自己の精神に対し、多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの過去の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、この過去がもたらした内外すべての苦労に対し慰労いたします。
生誕より24年を迎えた今、私は自己中心の指向を排し、責任ある社会の一員として、共生を推進し、誠実なる行動を以て、日々を歩むことを心がけるものであります。過去から学んだ教訓を胸に、自らの限界を見つめつつも、協調ある自身の成長と成功を目指して、たゆまぬ努力をする所存であります。れこそ、過去に対するつぐないとなり、これまで心配、苦労、迷惑をかけた他者への恩返しになるゆえんとなると、私は信じております。
「杖るは信に如くは莫し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。