ベトナムで中小の進出支援、ソルテックトレーディングがレンタル工場代理
【NNA】日系企業の進出支援を手掛けるソルテックトレーディング(ベトナム・ホーチミン市)は中小企業の進出を後押しすべく、ホーチミン市近郊にあるレンタル専用工業団地の代理店業務を開始した。もともとは南部ドンナイ省ニョンチャック第3工業団地の代理店として区画販売を支援してきたが、中小企業から貸工場の引き合いが多く、今後も需要が拡大するとみて、レンタル専用団地の入居支援も開始した。
宮本昌社長によれば、同社は設立から1年余りで170社の視察にアテンドし、約30社の入居を後押し。ニョンチャック第3工業団地では16社の入居を支援している。中小企業の進出拡大を目の当たりに、レンタルを専門とするロンアン省のKIZUNA(絆)工業団地、ビンズオン省にあるメープルツリー工業団地の代理店をこのほど始めた。
■増える貸しスペース
ホーチミン市近郊のレンタル工場ではロンアン省ロンハウ工業団地が先駆け的な存在だ。ただ同団地の貸工場は5,000平方メートル拡張しているものの、既存の3万5,000平方メートルについては埋まっている。こうした中、ホーチミン近郊にはこのところ、ロンハウに続くレンタル工場が増えてきている。
ソルテックトレーディングが代理店業務を始めたKIZUNA工業団地はロンアン省カンジョック郡に位置し、ホーチミン市中心部から南方約15キロ、サイゴン港から約20キロと交通の利便性が高い。「絆」という名前の通り日系企業向けで、現在は2社が入居。敷地面積は6ヘクタールで、塀に囲まれたセキュリティーに配慮した団地にレンタル工場5棟が建ち、500平方メートルからの入居が可能となっている。同団地の立ち上げに関わったのは、ロンハウ工業団地の元社長であるドアン・ホン・ユン氏。裾野産業の集積につながる中小部品メーカーの受け皿として、新たなレンタル工場の建設に踏み切ったという。
一方、ビンズオン省のメープルツリー工業団地はホーチミン市中心部からは1時間半ほどを要するが、東京急行電鉄が建設を手掛ける「ビンズン・スカイガーデン」にほど近い。レンタル専用ではあるものの、入居から一定期間が過ぎれば購入も可能になるという仕組みを導入。シンガポール資本だが、日本人の採用も決定しており、日系企業でもスムーズな対応が可能となる。
■既存団地にも変化
もともと区画販売のみを行っていた工業団地でもレンタル工場を開始している。ニョンチャック第3工業団地もその一つ。宮本社長によれば、中小部品メーカーの進出拡大を受けて、同団地もレンタル工場を開始したという。1棟目は入居が埋まったものの、2014年2月ごろには2棟目が開所する予定。280平方メートルからの入居が可能になるという。
ニョンチャック第3はホーチミン市の南東25キロに位置。市中心部からの直線ルートはサイゴン川をフェリーで渡るもので所要時間は1時間10分程度。陸路では国道51号線を使って北郊を迂回するルートがあるが、これも1時間半程度かかる。ただ、東西ハイウエーが今夏にも開通すれば30~40分程度と大幅な短縮が期待される。団地から車で20分圏内には深水港のカイメップ・チバイ港があり、現在の3バースから15年には10バースへと規模が拡大する見込み。20年にはロンタイン国際空港が省内に開港する予定で、陸・海・空の3拍子がそろうことになる。
入居企業は現在約50社で、重工業系の企業が多い。労働集約型のアパレル企業などと異なり、1工場当たりのワーカー数は最大でも200人程度と小規模。宮本社長によれば、周辺は重工業の集積地であることから、溶接技術などを持った労働者が多く、人材不足の懸念はないというメリットがあるという。
開発面積は600ヘクタールで、販売面積は残り80ヘクタール。もともと最低ロットは2万平方メートルとしていたが、日系の中小企業が進出する潮流に呼応し、昨年から5,000平方メートルに引き下げている。1平方メートル当たりの価格は65米ドル(約6,400円)という。
ソルテックトレーディングは12年4月設立で、ホーチミン市1区に本社を構える。プラント製作などを手掛けるソルテック工業(大阪市生野区)の現地法人ソルテックベトナムの子会社で、工業団地の代理店のほか、企業向けのレンタカーサービスも手掛ける。ほかにも地場ゼネコンの紹介などを含む建設コンサルティングも手掛けている。
抜粋: http://hri.hidajapan.or.jp/u/news/g4dz1ifzcxjfyi
www.kizuna.vn
