2年生になり、履修科目を決める時期がやってきた。


私は意識して、智が履修する科目に合わせようとした。


第2外国語が同じとはいえクラスが違うので、必修科目は

重なれないのと、教職履修者のみの科目もあり、致し方なかったけど、

それでも46単位中20単位分同じ授業を受けることになった。


2年次に履修する科目はある程度コース別になっていて

偏りがあるので、大体同じ科目を履修する顔ぶれは決まっていた。

だから同じサークルで固まる傾向はとても強く、

ノートやレポートの情報を共有したり、ホントはいけないけど

出席を取るハンディターミナルに、学生証のICカードをスキャンするのを

依頼したりと、妙にメンバー間で連帯感が生じやすい。


私の読みは当たった。


この年はおそらく、人生で一番丁寧に、ノートを取っていたと思う。

智に見せる為に・・・・

そして、相変わらず智はバイトや他のサークル活動に明け暮れていて

智は授業をサボりがちだった。

そして他のサークル仲間も、全部まじめに出席しているわけではない。

で、比較的バイトとうまく時間配分して、前期は極力授業に出席して

ノートをまとめていた私に、智はマークし始めた(と思う。)


GWが明け、5月のHIJKグループ別新人歓迎会の後、

智が珍しく私に話しかけてきた。