どうも、木津です。

前回は、「あなたの察しすぎは、相手を甘やかしているかもしれない」という話をしました。

助けることと、奪うことは違う。
支えることと、背負うことは違う。
優しさと、越境は違う。

そんな話でした。

で、今回はさらに、自分の内側に戻っていきます。

今日のテーマはこれです。

察する力は、まず自分に使え。

です。


あなたはたぶん、外側を読むのがうまいです。


相手の表情。
声のトーン。
LINEの返信速度。
会議中の沈黙。
家族の機嫌。
職場の空気。
誰かの微妙な違和感。


そういうものに、かなり敏感です。

でも。


その優秀なセンサーを、自分には使えているでしょうか。


胃が重い。
呼吸が浅い。
肩が固い。
朝から身体が動かない。
特定の人の通知だけ、見る前からしんどい。
「大丈夫です」と言った直後に、胸が詰まる。


そういう自分の反応を、ちゃんと読めていますか。


他人の顔色は読めるのに、自分のカラダ様の声は読まない。

これ、かなり危ないです。



外側に向きっぱなしのセンサー



察する力が高い人は、センサーの精度が高いです。

場が乱れそうになる前に気づく。
相手が言葉を飲み込んだ瞬間に気づく。
誰かの不機嫌を、空気の湿度みたいに察知する。


それ自体は、才能です。


ただし、センサーが外側に向きっぱなしだと、あなたは壊れます。


なぜなら、世界は情報量が多すぎるからです。


上司の機嫌。
同僚の反応。
家族の期待。
友人の沈黙。
SNSの空気。
他人の正解。
社会の圧。
誰かの「普通」。


全部拾っていたら、そりゃ疲れます。


ずっと全方位レーダーを回しているようなものです。

しかも、そのレーダーで拾ったものを、毎回自分の責任みたいに処理している。


そりゃ、脳も焼けます。
カラダ様もキレます。


なのに、あなたは言う。

「なんか疲れやすいんですよね」

違います。


疲れやすいのではありません。

常時、外側を監視しすぎです。

そして、自分の内側を見なさすぎです。



他人の顔色より、自分の胃の重さを読め



あなたは、他人の変化にはすぐ気づくかもしれません。


「あ、今ちょっと声のトーンが変わった」
「あの人、たぶん怒ってる」
「この空気、まずい」
「今のLINE、少し距離を取られてる気がする」


でも、その瞬間の自分には気づいているでしょうか。


胃はどうなっているか。
呼吸はどうなっているか。
肩に力は入っていないか。
手は冷えていないか。
胸は狭くなっていないか。

本当に読むべきログは、そこです。


相手の機嫌を読むな、とは言いません。

仕事でも人間関係でも、外側を見る力は必要です。

でも、順番を間違えるなという話です。


他人の顔色を読む前に、自分の胃の重さを読んでください。

相手の不機嫌を分析する前に、自分の呼吸の浅さに気づいてください。


場の空気を整える前に、自分の胸の詰まりを見てください。

あなたのカラダ様は、かなり前からログを出しています。


でも、あなたはそれを「気のせい」で片付ける。

「疲れてるだけ」
「考えすぎ」
「私が敏感すぎるだけ」
「このくらい普通」
「みんな我慢してる」


はい。


また出ました。


カラダ様の証言却下です。

その裁判、何回やるんですか。



「私はどうしたい?」が抜け落ちている



察する力が外側に向きすぎると、だんだん自分の希望がわからなくなります。

相手はどう思うか。
周りはどう受け取るか。
期待されている答えは何か。
一番揉めない選択はどれか。
正解っぽく見える行動は何か。

そればかり考える。


すると、自分への問いが抜け落ちます。

「私はどうしたい?」

これです。


この問いが、どこかへ消えます。


そして代わりに、こういう問いばかりになります。

「どうしたら嫌われないか」
「どうしたら波風が立たないか」
「どうしたら期待を裏切らないか」
「どうしたらちゃんとして見えるか」
「どうしたら失望されないか」

これ、全部外側基準です。


もちろん、全部無視しろとは言いません。

でも、これだけで人生を選ぶと、自分の人生がどんどん他人のものになります。


テラン・リバース的に言えば、自分の城の会議室に、他人の声ばかり座らせている状態です。

親の声。
上司の声。
世間の声。
過去に怒られた記憶。
昔ほめられた成功パターン。
SNSで見た正解っぽい言葉。


その全員が会議室で勝手に喋っている。


でも、城主であるあなたがいない。


そりゃ、苦しいです。

あなたの人生なのに、あなたが議長席に座っていない。



カラダ様は、城主の帰還を待っている



では、どうすればいいのか。

難しいことはしなくていいです。

まず、自分に戻る時間を作る。


これだけです。


誰かの顔色を読んだあと。
何かを引き受けそうになったとき。
LINEを返す前。
会議で発言する前。
「大丈夫です」と言いそうになった瞬間。


一回だけ止まる。


そして、身体を見る。

胃はどうか。
胸はどうか。
肩はどうか。
呼吸はどうか。
目の奥は重くないか。
身体は前に進みたがっているか、後ろに下がりたがっているか。

頭の言い分より先に、身体の反応を見る。


これが、自分の城に戻る最初の動きです。


カラダ様は、敵ではありません。


カラダ様は、あなたを怠けさせたいわけでも、邪魔したいわけでもありません。

むしろ、ずっと待っています。


「そろそろ戻ってきてください」
「そっちは違います」
「そのYESは嘘です」
「そこに行くとまた壊れます」
「その人に合わせると、また呼吸が浅くなります」


ずっと言っています。


あなたが聞かなかっただけです。

だから、まず聞く。

これ以上、カラダ様を置き去りにしない。



今日の処方箋:10秒だけ、自分に聞く



今日からの処方箋はこれです。


10秒だけ、自分に聞く。


誰かに何かを頼まれたとき。
返信しようとしたとき。
誘いを受けたとき。
予定を入れようとしたとき。
何かを引き受けそうになったとき。


すぐ答えない。

10秒だけ止まる。

そして、こう聞く。

「今、私は本当はどうしたい?」
「これは本当にYES?」
「怖いからYESと言おうとしていない?」
「相手の機嫌を守るために動こうとしていない?」
「カラダ様は何と言っている?」

たった10秒でいいです。


大きな瞑想をしろとか。
人生を全部見直せとか。
毎朝ノートを書けとか。

そういう話ではありません。


まず10秒。

外側に向いたセンサーを、自分に戻す。

これだけです。


最初はうまくわからないかもしれません。

ずっと他人の顔色を読んできた人ほど、自分の声は小さくなっています。

でも、大丈夫です。


小さい声でも、聞きに行けば少しずつ戻ってきます。

逆に、聞かないままだと、ずっと聞こえなくなります。

それはかなり怖いです。



最後に



察する力は、あなたの才能です。

でも、その才能を他人のためにだけ使い続けないでください。


他人の不機嫌を読む前に、自分の胃の重さを読め。
場の空気を整える前に、自分の呼吸の浅さを見ろ。
誰かの期待に応える前に、自分のカラダ様のNOを聞け。


あなたは、外側の世界を監視するために生まれてきたわけではありません。

他人の空気を調整するための装置でもありません。


あなたは、あなたの城の城主です。


なのに、城主が自分の城を見ずに、ずっと外の城下町ばかり巡回している。

それでは、城は荒れます。


まず帰ってください。

自分の身体に。
自分の本音に。
自分の城に。



次回は、別のタイプの自滅パターンに入ります。

「ちゃんと考えてから動きます」と言いながら、永遠に下書きフォルダで腐っている人について話します。


頭のいい人ほど、たぶん刺さります。


では、最後に。

気付けーーーー!!!!

察する力を、まず自分に使え!!!!
他人の顔色より、自分の胃の重さを読め!!!!
カラダ様を置き去りにするな!!!!
城主、そろそろ自分の城に帰れーーーー!!!!