YOKOHAMA'S NO.1 FINEST RADIO STATION!!
池田君の二日間戦争。
横浜の湾岸エリアにある
某卸売り市場内。
フォークリフトやトラックが忙しなく
動き回る場内の右手に
自動販売機の壁が
未熟者の侵入を拒むかの如く佇んでいる。
いくら、素人でも一見しただけで
「入ってはいけない」と、
本能的に危険を感じる程に威嚇する
赤いネオンの看板。
そう、
ここは横浜最強、最悪の誉れ高き
『市場食堂』である。
ハマっ子の中でも
希有な食通にしか知られていない
まさに、
「知る人ぞ、知る」名店である。
これは、
そんな横浜最強、最悪の名店で起きた
芸人、池田君の二日間に渡る戦争についてのレポートである。

市場食堂の魅力は尽きない。
まず、値段。
これは普通だ。
味、
これも普通。
むしろやや下寄りだ。
市場内にあるという
立地的なメリットを活かし
例えば、
新鮮な魚が食べられるとか
スーパーには出回らない希少品
などの類いもまるで無い。
先日、
刺身定食を頼んだところ
「昨日、停電していたもんで冷蔵庫がダメなんだよ。
だから、魚以外を。」
と言われたのであえなく
「かき揚げ」に注文を変更した。
しかし、友人の頼んだ
「黒ムツの煮付け」は出た。
「海老フライ」も出た。
まったく理解が出来ない。
そういった、
不可解でミステリアスな所も魅力の一つだが、
やはり、
一番の魅力は
「量」だ。
飲食店にありがちな、
ドラフト制ではなく、
逆指名制を採用しており、
望んだ量を手に入れる事ができる。
ただ、
ご飯の量は、
250g、450g、650g、1,300g
の四択になっており
ここで、
正しい選択が出来ない者に
待ち受けているものは、
「極楽浄土」の四文字である。
その日は、
あるアーティストのレコーディング。
その後、
「遅めの夕飯でも」となり、
居合わせた友人数名を従え、
いざ市場食堂へ。
注文前に軽い弾みで
「1,300g見たくね?」
という話に。
ここで、
「俺、いけますよ」と、
名乗りを上げたのが、
友人の芸人
池田君である。
「チキンカツ定食、ご飯1,300gで!」
待つ事しばし。
出て来たのは、
「日本昔話」のアレ。
うどん用の器で登場。
実に凛々しく、華のある美しい盛り。
霊峰、富士を彷彿させる
黄金比ご飯様が、颯爽と出陣された。

『2月12日深夜未明、開戦。』
初戦から猛攻に次ぐ猛攻。
グイグイと
勢い良く敵陣に斬り込んでいく
その姿は、間違いなく
サムライであった。
我々は、何も出来ない。
もはや農民である。
武士と農民。
立場が違いすぎる。
農民は、武士が通りから去るまで
ひれ伏すのみだ。
唯一我々に出来る事。
それは、
年貢の代わりに娘を差し出す事ぐらいである。
戦況は、進むにつれ厳しくなってきた。
善戦虚しく、
肉数枚とご飯400gほどを残し、
無念の玉砕。
勝者は、
既に敗者の胃袋全域を侵略。
敗者に厳しい条件を突きつけた。
『一週間の禁煙』
池田君、
否、
池田戦犯は、打ちひしがれた。
「俺から喫煙を取り上げたら、
何も残らないじゃないかっ。」
と。
しかし、
心優しき侵略者は、
『一週間以内にもう一度挑戦し、
見事我を打ち負かせば禁煙を解除してやる。』
と。
その晩、
本陣に帰った池田戦犯は、
一言も発せずに眠りについた。
喫煙以外する事が、なかったのだ。
『2月13日 池田邸』
朝からイライラする池田戦犯。
タバコが、
吸えないとは、かくも厳しいものなのか。
彼は、昼から打ち合わせがあった。
それが、終わった22時頃。
「アイツと今夜やらしてください。」
と、電話が。
各方面に連絡し、
リベンジ戦の準備を整える。
どうやら、
数時間前に後輩の芸人が挑み、
見事打ち負かしたらしい。
「今こそが、そのタイミングだ。」
一同に緊張が走る。
最後の仕上げに入る池田戦犯。
見守る我々セコンド陣にも
自然と会話が少なくなり、
たまたま居合わせた某氏の失恋話など
聞いている場合ではなくなった。
「行きましょう。」
そうだ。
生きるために、大切なモノを守るために
男は、戦わなければならない。
奪われたら、奪い返す。
単純な本能のみが体を突き動かすのだ。
到着。
海から吹き付ける北風は、
湾内で様々に屈折し、
亡者たちのうめき声の如く、
唸りをあげ冷たく我々を迎え入れる。
余談だが、
『市場食堂』で、
一番量が多いメニューは、かき揚げだそうだ。
「一番高い山を登る。」
当たり前ではないか。
二番目の山に登った所で、
上がいるのだから。
「かき揚げ定食、ご飯1,300gで!」

『2月13日深夜、開戦。』
液晶テレビで言うと、
19インチくらい。
多分、ターンテーブルにのせると
ぴったりであろう、
未だかつて見た事の無いサイズのかき揚げが到着。
その傍らには、もちろん。
今夜もうどん用の器で登場。
実に凛々しく、華のある美しい盛り。
霊峰、富士を彷彿させる
黄金比ご飯様が、颯爽と出陣された。
弱者と言えど、
本気で叩き潰す。
それが、せめてもの礼儀だ。
初戦から猛攻に次ぐ猛攻。
グイグイと
勢い良く敵陣に斬り込んでいく
その姿は、間違いなく
希望であった。
現人神だ。
我々は、何も出来ない。
ひれ伏すのみだ。
唯一我々に出来る事。
それは、
写メを撮ったり、罰ゲームを考える事
ではなく、
応援する事である。
戦況は、進むにつれ厳しくなってきた。
善戦虚しく、
かき揚げ半分とご飯400gほどを残し、
無念の玉砕。
何も進歩してねぇじゃん!!
勝者は、
既に敗者の胃袋全域を侵略。
敗者に厳しい条件を突きつけた。
『改名。』
*池田1,300
*池田GOST
*ナ◯バエミ(失恋話の某氏の名前では、決してありません)
この三種類からの選択。
池田君、
否、
池田1,300
否、
池田GOST
否、
ナ◯バエミ
否、
元池田君は、こう言った。
「じゃあ、ナ◯バエミで。」
某卸売り市場内。
フォークリフトやトラックが忙しなく
動き回る場内の右手に
自動販売機の壁が
未熟者の侵入を拒むかの如く佇んでいる。
いくら、素人でも一見しただけで
「入ってはいけない」と、
本能的に危険を感じる程に威嚇する
赤いネオンの看板。
そう、
ここは横浜最強、最悪の誉れ高き
『市場食堂』である。
ハマっ子の中でも
希有な食通にしか知られていない
まさに、
「知る人ぞ、知る」名店である。
これは、
そんな横浜最強、最悪の名店で起きた
芸人、池田君の二日間に渡る戦争についてのレポートである。

市場食堂の魅力は尽きない。
まず、値段。
これは普通だ。
味、
これも普通。
むしろやや下寄りだ。
市場内にあるという
立地的なメリットを活かし
例えば、
新鮮な魚が食べられるとか
スーパーには出回らない希少品
などの類いもまるで無い。
先日、
刺身定食を頼んだところ
「昨日、停電していたもんで冷蔵庫がダメなんだよ。
だから、魚以外を。」
と言われたのであえなく
「かき揚げ」に注文を変更した。
しかし、友人の頼んだ
「黒ムツの煮付け」は出た。
「海老フライ」も出た。
まったく理解が出来ない。
そういった、
不可解でミステリアスな所も魅力の一つだが、
やはり、
一番の魅力は
「量」だ。
飲食店にありがちな、
ドラフト制ではなく、
逆指名制を採用しており、
望んだ量を手に入れる事ができる。
ただ、
ご飯の量は、
250g、450g、650g、1,300g
の四択になっており
ここで、
正しい選択が出来ない者に
待ち受けているものは、
「極楽浄土」の四文字である。
その日は、
あるアーティストのレコーディング。
その後、
「遅めの夕飯でも」となり、
居合わせた友人数名を従え、
いざ市場食堂へ。
注文前に軽い弾みで
「1,300g見たくね?」
という話に。
ここで、
「俺、いけますよ」と、
名乗りを上げたのが、
友人の芸人
池田君である。
「チキンカツ定食、ご飯1,300gで!」
待つ事しばし。
出て来たのは、
「日本昔話」のアレ。
うどん用の器で登場。
実に凛々しく、華のある美しい盛り。
霊峰、富士を彷彿させる
黄金比ご飯様が、颯爽と出陣された。

『2月12日深夜未明、開戦。』
初戦から猛攻に次ぐ猛攻。
グイグイと
勢い良く敵陣に斬り込んでいく
その姿は、間違いなく
サムライであった。
我々は、何も出来ない。
もはや農民である。
武士と農民。
立場が違いすぎる。
農民は、武士が通りから去るまで
ひれ伏すのみだ。
唯一我々に出来る事。
それは、
年貢の代わりに娘を差し出す事ぐらいである。
戦況は、進むにつれ厳しくなってきた。
善戦虚しく、
肉数枚とご飯400gほどを残し、
無念の玉砕。
勝者は、
既に敗者の胃袋全域を侵略。
敗者に厳しい条件を突きつけた。
『一週間の禁煙』
池田君、
否、
池田戦犯は、打ちひしがれた。
「俺から喫煙を取り上げたら、
何も残らないじゃないかっ。」
と。
しかし、
心優しき侵略者は、
『一週間以内にもう一度挑戦し、
見事我を打ち負かせば禁煙を解除してやる。』
と。
その晩、
本陣に帰った池田戦犯は、
一言も発せずに眠りについた。
喫煙以外する事が、なかったのだ。
『2月13日 池田邸』
朝からイライラする池田戦犯。
タバコが、
吸えないとは、かくも厳しいものなのか。
彼は、昼から打ち合わせがあった。
それが、終わった22時頃。
「アイツと今夜やらしてください。」
と、電話が。
各方面に連絡し、
リベンジ戦の準備を整える。
どうやら、
数時間前に後輩の芸人が挑み、
見事打ち負かしたらしい。
「今こそが、そのタイミングだ。」
一同に緊張が走る。
最後の仕上げに入る池田戦犯。
見守る我々セコンド陣にも
自然と会話が少なくなり、
たまたま居合わせた某氏の失恋話など
聞いている場合ではなくなった。
「行きましょう。」
そうだ。
生きるために、大切なモノを守るために
男は、戦わなければならない。
奪われたら、奪い返す。
単純な本能のみが体を突き動かすのだ。
到着。
海から吹き付ける北風は、
湾内で様々に屈折し、
亡者たちのうめき声の如く、
唸りをあげ冷たく我々を迎え入れる。
余談だが、
『市場食堂』で、
一番量が多いメニューは、かき揚げだそうだ。
「一番高い山を登る。」
当たり前ではないか。
二番目の山に登った所で、
上がいるのだから。
「かき揚げ定食、ご飯1,300gで!」

『2月13日深夜、開戦。』
液晶テレビで言うと、
19インチくらい。
多分、ターンテーブルにのせると
ぴったりであろう、
未だかつて見た事の無いサイズのかき揚げが到着。
その傍らには、もちろん。
今夜もうどん用の器で登場。
実に凛々しく、華のある美しい盛り。
霊峰、富士を彷彿させる
黄金比ご飯様が、颯爽と出陣された。
弱者と言えど、
本気で叩き潰す。
それが、せめてもの礼儀だ。
初戦から猛攻に次ぐ猛攻。
グイグイと
勢い良く敵陣に斬り込んでいく
その姿は、間違いなく
希望であった。
現人神だ。
我々は、何も出来ない。
ひれ伏すのみだ。
唯一我々に出来る事。
それは、
写メを撮ったり、罰ゲームを考える事
ではなく、
応援する事である。
戦況は、進むにつれ厳しくなってきた。
善戦虚しく、
かき揚げ半分とご飯400gほどを残し、
無念の玉砕。
何も進歩してねぇじゃん!!
勝者は、
既に敗者の胃袋全域を侵略。
敗者に厳しい条件を突きつけた。
『改名。』
*池田1,300
*池田GOST
*ナ◯バエミ(失恋話の某氏の名前では、決してありません)
この三種類からの選択。
池田君、
否、
池田1,300
否、
池田GOST
否、
ナ◯バエミ
否、
元池田君は、こう言った。
「じゃあ、ナ◯バエミで。」
