ここ最近は低得点作品のレビューが集中してる気がしないでもない。


 

松本光司の現行作品。ヤングマガジン掲載中。現在23巻まで発売中。


5/10


 この人キャリア長いけど、やり口がデビュー当時から殆ど変化無いよね。恐らく元々は5~10冊で完結する構想だったと思われるマンガだけれど、例によって例の如く大人の事情で色々おかしくなってる。まあ、そんなことは読んでる人はわかってるとは思うけどね。最終的にはホラーだったはずが、ファンタジー化(元々ファンタジーだけど)したことが、この作品のポジションを物語ってる様な気がする。

また更新が徐々に怠っていく自分の状況に、ある種の法則性が見えそうな気がしてきます。



浦沢直樹の問題作。今回は完結編を含めた全体のレビューということで。


4/10


 二部以降、話の収集がつかなくなった上に引き伸ばしのおかげで凄いことになっていたから、どんなことになるかと思ったが、案外妥当な(そして予想通りな)終わり方だったのではないだろうか。完結編である、21世紀少年では結局明確にはならなかった「友達」だが、結局彼の正体は何時までも連載を完結に向かわせようとしない「編集部」だったのではないかと思わずには居られない。前半は6点で、中盤以降は3点。

いえ、だからこのブログは文句をグチグチいう気で作っては無いんですって!


われ等が「まっちゃん」こと松本人志の第一回監督作品。カンヌ国際映画祭公式招待作品。


1/10


 根本的に破綻している展開、そもそもまともに撮ろうともしていない映像、CGに頼りまくったおかげで臨場感の全く無いと草津シーンに、内輪ネタ、そしてあの脱力物のラスト。はっきりとそして明確に、人が金を払って観るレベルに達していない。しかし、逆に言えばコネだけで何処までいけるかというドキュメンタリー・コメディを、身を挺して表現しているともいえる。そういういみではメディア消費型コメディなのかも。ただ、呼ばれても無いのにわざわざカンヌまで来るキムタクのピエロ加減は反則の領域なのでは?

睡眠時間が足りない今日この頃。


これといってパッとしなかったポール・マクギガンのスマッシュヒット作。06年公開作品。

4/10


 かなり安っぽい現代寓話。一応サスペンスと名乗ってる都合上、物語の中に幾つか仕掛けが施されているが、ほとんど全て予見可能でこちら側の予想から抜け出るようなことは一度足りとて無い。キャラクターも全てが薄っぺらとしか言いようが無く、少なくとも最後まで引っ張るほどの魅力は無いといっていい。起承転結もいい意味でも悪い意味でも凝り固まっているため、とても観ていてとても退屈な一作。

久々に本屋へ行くと、はじめの一歩が82巻まで出ている事実を知る。


 

打ち切りっぽく終わった『涯』以来と成る福本信行のマガジン連載作品。現在三巻まで発売差入れている。


5/10


どこかでみたような台詞回し、どこかでみたようなギャンブル、どこかでみたようなキャラクター。これは間違いなくセルフパロディ作品であって、まじめに読んでも駄作以外に行き着く先は無いと思う。とはいっても、現行の福本センセの作品の中では唯一“鮮度”があるマンガであることも確かなわけで、ファンとしては注目せざるを得ないのがつらいところ。もう、『黒沢』みたいにギャンブル以外のジャンルを書いてもいいと思うんだけどなぁ…。

ここ最近は、結構大変だったこともあって、金曜の更新が遅れました。すみません!


 

イブニング移籍騒動とか、何かいろいろあった元アクションの看板マンガ。作画は『ボーダー』のたなか亜希夫。


4/10


 解りやすくコンプレックスを抱えた無個性な切れた若者が、解りやすく屈辱を受けた後に格闘技にアイデンティティを見出し、何か良くわからんが強い奴をボコボコにするという、絵に描いたような駄作…だったはずなんだけどねぇ。連載を限界まで引き伸ばすとどうなるかという、カイジと肩を並べる連載体系を利用したギャグマンガと化してる。いったい何がしたいのか、恐らく作者でさえも解らなくなっていると思われる展開、意味不明な中国出張、そしてイブニングへの移籍騒動。アクシデントを含めてギャグに昇華する作者の姿勢は、感服の一言。…多分、天然だけど。

今年もカープは全然チャンスで打てませんね。主軸が前田以外働いていない…。

 
若杉公徳の出世作。今年の夏に松山ケンイチ主演で映画が公開される予定。05年よりヤングアニマルにて連載。

7/10


 作家のアイデンティティーという面で、最近のマンガ家はこれって言う人が居ないんだけど、あえて選べって言われたら間違いなくこの人。シチュエーションギャグなんて、70年代からさんざんやられてきたものだし、これも90年代ギャグの流れに添ったものだけど、確固たる個性から作られる下品なギャグは、はっきりいってうんこだけど、うんこである素晴らしさを遺憾なく発揮している。最近は明らかにネタ切れ傾向にある上に、早すぎる映画化で拍車がかかる可能性が高いが、そうならないことを切に願わずには居られない。

 久々にマガジンを立ち読み。ネタ切れなんてレベルじゃない行き詰まりを感じさせる連載陣がグーですね。



 

約20年という長期にわたってヤングサンデーにて不定期連載がされた作品。全4巻。


4/10


 何がしたいかというと、多分シチュエーションを変えた『めぞん』の再演だったんだろうけど、どちらかと言えば『めぞん』ではなく『らんま』後期の再演となっている。いったい何番煎じなのかと聞きたくなるようなほど、パターンに凝り固まってしまった例の仲間内的な展開が、中盤辺りから顕著に現れる。特に終盤はその傾向が酷く、何のテーマも無ければ展開も味気も無い、全てが自己模倣の縮小再生産と化してしまって、読んでるこっちがつらい。


連邦VS.ジオン


 連邦VSジオン。それは衝撃的な作品だった。


 ゲーム部分をデベロッパー(開発会社)に丸投げして、売れた利益を利権料金で儲けるという、かなりあこぎなビジネスモデルをファミコン時代からBANDAIが推し進めてた結果「キャラゲー=クソゲー」という定石が出来てしまったのは有名な話だろう。もちろんFC時代から優良キャラゲーはいくつか存在していたが、10本に1本良作があるかないかという状況が長く続いていた。


 『機動戦士ガンダム』は、原作者で監督でもある富野喜幸(現・由悠季)が放送終了後に権利を売り渡してしまったこともあり、家庭用本格参入となったFCホットスクランブル以外は富野善幸の了承を受けずに、キャラクターを借りることにあまり責任を感じずにソフトリリースをするデベロッパーが殆どで、家庭用にリリースされたリアルなガンダム・ゲームは百発百中…とは言わないものの、とてもやってられるような状態じゃないゲームが多かった。


※『連ジ』の続編『エウVSティタ』もBANDAIの魔の手からは逃れられず、年末商戦にあわせて乱造された。


 PS時代に入ると、シミュレーションタイプのゲームはいくらかましな二番煎じ的なタイトルが出てきたが、アクションは3Dになったこともあり、ロボット・ゲームとしては致命的なまでに重さや快適さに欠ける、動きがカクカクで切った相手の重さも力強さも説得力も全く無い作品ばかりになる。思い返せば、あの時代はろくでもなかった。「当たった!」という感覚の全くないビームキャノン、「これ、切ってるの?」と疑心暗鬼になりようなモーションの固まったビームサーベル攻撃。ADVものに視点を移せば、選択肢を間違えれば一発討ち死にの実写ムービーアドベンチャー、伝説のデブシャアでも知られる『GUNDAM 0079 The War For Earth 』なんかが出たのもこの時期である。


 PS2に成っても自体は好転せず、『ガンダム戦記』やらPS2版『機動戦士ガンダム』などキャラゲーとしてはいくらかマシになったものの、相も変わらずゲームレベルに達するものは無かった。恐らく、ガンダム・ゲームは生涯ろくなの無いと、自分を含めた全国のガンオタは思っただろう。


シャアたちがくる!
※歴代赤い彗星達の雄姿。


 しかし、この八方塞とも言うべき絶望的な状況から彗星のように突如として現れたアーケードゲームが、この『連邦VSジオン』だった。緊張感あふれる2VS2システム、重みのあるMS、快適な動作を基盤とした互いを牽制しあうゲーム性、タイミングよく流れるキャラクターボイスにミュージック…どれをとってもキャラクターゲームとしては勿論、ゲームとしての完成度も今までのガンダム・ゲームと比べれば天と地ほどの差だったのだ


 このゲームは、前述のように権利を持って居ない富野善幸からの許可のみでカプコンが開発をスタートさせたため、バンダイとの権利関係でもいざこざがあり難産だったことでも知られている。この『連邦VS.ジオン』だが、逆に言えばそこまで放任を認めたからこそ、今までのろくでもないガンダム・ゲームの定石から抜け出たキャラクターゲームとして完成したとも言え、後続の『めぐりあい宇宙』や『一年戦争』の見事としか表現できないほどの値崩れっぷりから見ればそれは明らかではないだろうか。


 
※彼らは黒歴史としてETゲーム と供にニューメキシコ海岸の地下深くに埋められたといわれているが、580円コーナーにゾンビの如く蘇るともいわれている。


 今現在は、この連ジの企画を通した岡本氏も製作に当たった主要スタッフも今のカプコンには居ない。当時のテイストを今のVSシリーズで出すのは不可能だろう。後続の続編ゲームとなる『エウーゴVSティターンズ』やガンダムSEEDゲームはバランス取りの乱雑さが目立つことが何よりの証拠だ。


 今となれば、マルチに歴代タイトルを入れる事が前提となってしまった近代ガンダムゲームの中では、蛇足でしかないOVAシリーズから殆どMSを持ってこなかったこのゲームは奇跡といって良い作品だったのではないだろうか。

この更新頻度どうなのよ?と思わないでもないですが、ロングテイルで頑張るぞ!



映画にもなったことで有名な島根のフラッシュアニメ作品。製作は名の通りフロッグマン。


5/10


 やらんとしてることは、まるっきり海外アニメがやってきたことで、正直その土俵で考えれば『サウス・パーク』とかの方が上手だし、ネタもきわどいものが多い。ただ、放送時間の尺が短いこともあって中々ハイテンションで物語が進み、テンポがいいしあっちのアニメにありがちな続きを見るのがめんどくさくなる様な事も無いかな。まあそれも結局「それだけ」どまりなのも確かなんだけどさ。音声を筆頭にほぼ一人で作ったのには拍手、だけどそれは出来とは関係ない事ってことで。