世間で最強の力を持つと認識されている「お金」
そもそも人間がそのお金に力を与えているだけで実際の現物は紙切れだと言う事はご理解出来るかと思います。(難しいかもしれませんが)
例えば僕が千円札を持っていて、誰かが僕に1万円貸して下さいとお願いしたとします。僕はその千円札を「一万円札だと思っていたら?」互いの認識がおかしいだけなのに、その誰かは「違うよ一万円札だよ」と言うでしょう。
そう、お金とは各自1人1人の認識で成り立っているだけです。
仮に何かの商品。。。。そうですねぇ。。。。。。
目の前に時計があったので時計で言ってみると。
この僕の時計は100均で買ってきた時計とします、これを100万円で売る事が出来ますか?
誰もが言うでしょう「出来ない」と、しかしこの物そのものには実際に値段など存在しないのです、これは僕たちが物に対して勝手に「価値」と言う情報を付けているだけなんですね。
大きく考えると地球上に存在するどんな物でも人間が勝手に加工したりして作った物ですが、その資源と言うものは人間が生まれるはるか昔から存在する物です。
宇宙の話まですると難しくなってくるので、、、、地球上に存在する物体そのものは人間だけの物ではありません。
誰から持ってきて誰かが作ったにしろそれは地球上に存在する物を扱っているに過ぎないと言う事なんですね。
だとしたら価値の中で高いか安いはそもそも存在しない事になります。
全ての価値とは「付加価値」なわけで、価値基準もまた人間が作り出したものです、と言う事は?
買い物をする人本人の価値によってその物の値段は変わると言う事になります。
例えば、1本の缶ジュースが目の前にあったとします、お腹いっぱいの人がその缶ジュースを見ても10円で販売していたら買いますか?
今飲まないのなら買うかもしれませんが、お腹がいっぱいの人にはその価値は理解出来ないわけです。しかし、喉がカラカラで死にそうな人が10万円持っていたとします、目の前に1本の缶ジュースが10万円で販売されていたとしたら?
きっと買うでしょう、飲まないと死んじゃうので。
これは解りやすくするために極論で話していますが、普段からこれって皆さんが日頃やっている事だと思います。
しかし「目の前の品物がいつもより安い値段だから買う」と言うのは少々おかしな現象だと思います、「安さ」に翻弄され本質的な価値と言うものが理解出来なくなるからですね。
ここで、「安いから買う」と言う習慣が根付いている以上不景気はドンドン深刻化して行きます。
今は貯蓄時代でしょうか?物が溢れていてご家庭に冷蔵庫が無いと言った家庭はごくわずかな数しかないでしょう。
あるのが当たり前になった今、価値を見出す物は「今までにない機能性」、が価値を生み出していますが自分の家に冷蔵庫があってまだまだ使える冷蔵庫を手放しわざわざ高額な冷蔵庫を買う人っていますか?あまりいないと思います。
と言う事はその冷蔵庫を使うと決めている人は新しい冷蔵庫の商品価値は0円と言う事になりますね。要らない物は要らないわけですから。
ですが、安い安いと言って何でも安い物だけを買うのも問題が出てきます。
販売者は安いものが売れると言う事となればライバル会社同士で価格競争になったりしますね、良い物を安くお客様に提供!!
この循環こそが不景気を招いているわけです。
消費者は低価格のものを追い求める、販売者はいかに生産コストを削減し良い物を作るかに重点を置きます、ここが悪循環ですね。
会社は利益が下がりどうにかして低コストで生産を行うので働いている人の人件費も削りだす、そうすれば給料が下がる。
給料が下がれば下がるほど消費者は財布の紐を締めくくる、そして更に安いものを追い求める。
メーカは更に良い物を安く提供しなければ売れなくなる、そして安く提供すれば利益率が下がる、もしくは何かを削って利益を確保しなければならなくなる。
会社は利益を出す為にやっているわけで売れば売るほど赤字になるなんて経営するにあたって意味の無い事になります。
これが循環です、消費者は安い物が手に入ると嬉しくはなりますが同時に自分達の首を絞める事になっています。
先の事を考えての貯蓄を溜め込み、流動性の無いお金がたんまりたまるからこそ市場に出回る需要が低下する、こうなる事で日本社会は現在もさらに不景気となって行く傾向があると言う事ですね。
不景気の背景とはこのような感じになります。
だからと言って高いと思う物を買えと言うわけでもありませんが、適正金額以下の物を買う事で需要と供給が低迷してしまうと言う事になります。
小さいからのマネー教育がされていないと言うのも日本教育の中では問題なのかもしれませんね。
実際はこんなにシンプルではありませんがザックリと言えばこのような感じですね。
この際、国がなんとかしてくれると言う考えを改めなければいけないのかもしれません。
輝優伸でした☆